更新日:2024年11月20日
画像出典:トロピカーナラスベガスカジノリゾート公式サイト
“https://casinos.ballys.com/tropicana-las-vegas/”
アメリカの西部に位置するラスベガスですが、カジノの聖地として、アメリカ全土はもちろん、世界中から多くの観光客を集めています。
そんなラスベガスには、ベネチアンやMGMグランド、シーザースパレスなど多くの老舗カジノホテルが集まっています。
数多くのカジノリゾートの中でも、ラスベガスのギャンブル産業を長年支えてきた、トロピカーナラスベガスカジノリゾートが、営業を終了することが発表されました。
トロピカーナラスベガスカジノリゾートは、1957年に開業しました。
“トロピカーナ”の名前が指すように、ヤシの木や南国を彷彿とさせる内装が特徴的であり、施設には巨大なプールも備えています。
また、カジノやレストランもかなり充実しており、プール上で行われる「水上ブラックジャック」は、トロピカーナラスベガスカジノリゾートの名物として、大きな人気を誇りました。
現在では、大手ホテルチェーン「ヒルトン」が運営し、歴史的に見てもラスベガスブルーバードの象徴の一つであるカジノと言えるでしょう。
なお、トロピカーナラスベガスカジノリゾートは、2024年4月2日をもって営業を終了しました。
2024年10月までには、トロピカーナラスベガスカジノリゾートの建物が解体され、2028年より本拠地を移転するMLBのアスレチックスの新スタジアムが建設される予定です。
ラスベガスは、一大カジノ都市として、大きな飛躍を遂げましたが、ラスベガスを黎明期から支えたトロピカーナラスベガスカジノリゾートの歴史を振り返っていきましょう。
67年の歴史を持つ、トロピカーナラスベガスカジノリゾート。
ここでは、ラスベガスの経済を支えた、トロピカーナラスベガスカジノリゾートで起きたセンセーショナルな出来事を紹介します。
画像出典:The Mob Museum 公式サイト
“https://themobmuseum.org/blog/tropicana/”
トロピカーナラスベガスカジノリゾートは、1957年に、ラスベガスの中心地「ラスベガスブルーバード」に建設されました。
もともとは砂漠ばかりで、何もなかったラスベガスの町ですが、第二次世界大戦後、ギャンブルの町として発展を遂げていきます。
そんな中でも、トロピカーナラスベガスカジノリゾートは、ラスベガスのカジノ産業の最初期に建設されたカジノです。
1500万ドルもの総工費を掛けて建設されたカジノホテルは、当初は3階建てのビルであり、Y字に配置された300の部屋を備えていました。
また、全ての部屋にはバルコニーがあり、当時ラスベガスにて、一番高価で贅沢なカジノとして認知されていました。
注目度も高く、”砂漠のオアシス”と呼ばれ、オープンした日には、12,500人もの人が入場しました。
画像出典:The Mob Museum 公式サイト
“https://themobmuseum.org/notable_names/frank-costello/”
現在、カジノを含むギャンブル産業は、裏社会との繋がりを徹底的に排除しています。
この動きにより、私たちは安全に、そして健全にギャンブルを楽しめるのです。
しかし、マフィアなどの裏社会の犯罪組織は切っても切れない存在である、ラスベガスのギャンブル産業を大きく発展させるのに一躍買いました。
もちろん、トロピカーナラスベガスカジノリゾートも、例外ではありません。
トロピカーナラスベガスカジノリゾートがオープンして数週間後、アメリカのマフィアであるフランクコステロはニューヨークにて銃撃に遭いました。
幸いにも、フランクコステロは無事だったものの、捜査した警察官が、フランクコステロのジャケットのコートから、トロピカーナラスベガスカジノリゾートの売り上げが書かれた紙を見つけたのです。
このことから、フランクコステロへのトロピカーナラスベガスカジノリゾートの売り上げ流失が分かりました。
結果的に、アメリカ連邦捜査局は、1970年台までに、このようなカジノから裏社会へのお金の流出を操作し、最終的には、カジノ運営に関わった多くのマフィアを検挙しました。
現在はマネーロンダリングや、イカサマに対して、厳しく監視し、クリーンに運営されているカジノですが、トロピカーナラスベガスカジノリゾートのこの一件が、きっかけになったと言えるでしょう。
ラスベガスは、夜も眠らない町として、ネオンや多くの人で賑わっています。
中でも、頭に付けた羽が印象的なショーガールは、ラスベガスの名物の一つと言えるのではないでしょうか。
実は、羽を付けたショーガールを最初に採用したのは、トロピカーナラスベガスカジノリゾートです。
その歴史は、オープンから2年後の1959年より始まり、50年の期間を経て、現在のオーケストラを携えたエンターテインメントショーへと進化しました。
ラスベガスは、カジノだけではなく、多くのコンサートやショーが開催される、エンターテインメントの町としても有名です。
トロピカーナラスベガスは、ラスベガスをエンターテイメントの町に変貌させるきっかけの一つであったともいえるでしょう。
今回は、トロピカーナラスベガスカジノリゾートが、2024年4月2日に営業を終了したニュースをお届けしました。
トロピカーナラスベガスカジノリゾートは、ラスベガスがカジノ産業における、老舗カジノです。
最初期からラスベガスブルーバードを見守り続け、現在のカジノ産業の基礎となる部分を構築してきました。
その為、今回のニュースに驚いた方も多いのではないでしょうか。
なお、トロピカーナラスベガスカジノリゾート跡地には、MLBのアスレチックスの新球場がオープンする予定です。
近年、スポーツチームの移転先への誘致を積極的に行うラスベガスですが、ついに念願の4大スポーツのチームを迎え入れに成功しました。
スポーツベッティングやiGamingが発達している今、ラスベガスをホームとするMLBの古豪、アスレチックスがどのような活躍を見せるのか注目です。
なお、カジマルでは、ラスベガスに行かなくてもプレイできるオンラインカジノを紹介中!
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。