ポーカーのベッティングの種類 (ベット上限別)

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更新日:2023-06-28

ポーカーのベッティングの種類

ポーカーにおけるベッティング上限は、以下のように様々な種類があります。

  • フィックスドリミット
  • ポットリミット
  • ノーリミット

当記事では、ベッティング種類別のルールや特徴を、テキサスホールデムの具体例を用いながら詳細に解説します。この情報は、基本的なルールの延長線上にある内容です。これを理解すると、どのベッティング様式のテキサスホールデムが自分に適しているかがわかるので、非常に役に立つでしょう。

なお、当記事は基本的なポーカーのルールを学習した読者を対象としています。ルール等のエントリーレベルの情報は、当サイトの各種解説ページを事前にご確認をお願いします。

フィックスドリミット(Fixed Limit)

フィックスドリミットとはその名の通り、賭け金が固定されているものを指します。つまり、個人で好きな金額を選んで賭けることができないタイプを言います。

以下に単純なケースをもとにフィックスド・リミットの説明します。例えば、前提として2ドルが固定された賭け金、そしてSB(スモールブラインド)は1ドル、BB(ビッグブラインド)2ドルを賭けるとします。そして、UTG(アンダー・ザ・ガン)と呼ばれる、BBの左隣のポジションのプレイヤーは以下のアクションをとることができます。

  • コールをして2ドルを賭ける
  • レイズをしてベッド額を上げる (フィックスド・リミットなので、この場合は2ドルしか上げられません。)
  • フォールドする

この場合、SBとBBがすでにベットしているので、プリフロップでは”チェック(パス)”をすることはできません。レイズやコールをするほどハンドが強くないと判断する場合は、ここでゲームを降りるようにしましょう。

そして、UTG以外の他のプレイヤーがレイズをする場合も、同様に2ドルだけしか上乗せできません。フロップでも同じように賭け金は2ドルに限定されています。

しかし、ターンとリバーでは2倍の金額で賭けるようになります。つまり、この例では4ドルを賭けたり、4ドルレイズするということです(この時、2ドルを選択することはできなくなります)。

このように、序盤のラウンドでは2ドル、後半の2ラウンドでは4ドルと賭け金が変化するので、賭け金を2ドルに設定したフィックスド・リミットのゲームは2ドル-4ドルゲームと呼ばれることがあります。

通常、フィックスド・リミットではそれぞれのラウンドでレイズできる回数が制限されています。一般的には3回まで、とされることが多いようです。

3回レイズが行われた後に、自分の番が回ってきたプレイヤーはコール、またはフォールドしかすることができません。(レイズができない。) そのため、最初のラウンドでは最大6ドル、ターンまたはリバーでは最大12ドルが賭けられることとなります。しかし、ゲームによってはレイズの回数の上限を設けていないこともあります。

一般的に、フィックスド・リミットに対する有効な戦略はバリューベッティングとされています。なお、バリューベッティングは、自分のハンドに自信があるときに他のプレーヤーにコールしてもらいポットのサイズを拡張していくことを狙うことです。バリューベッティングに関する詳細はバリューベットの記事を参照お願いします。学習を進めていくと、なぜバリューベッティングが必要かが理解できるでしょう。

フィックスド・リミットの他、フィックスド・リミットに類似したものとしてスプレッドリミットポーカーというものもあります。この場合、フィックスド・リミットのように固定の金額が設定されているのでなく、1ドル~3ドルというように賭け金に幅が設けられています。そして、賭ける際は前のプレイヤーと同額かそれ以上の金額でなければいけないという決まりがあります。例えば、前のプレイヤーがレイズをして2ドルを賭けた場合、次のプレイヤーは2ドルか3ドルを賭けなければならず、1ドルは選択できないということになります。

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ポットリミット(Pot Limit)

ポットリミットは、ポットにある金額によって賭けられる金額が決まっています。ミニマムベットは固定されていて、賭け金の上限額はその時点でポットに溜まっている金額と同じになります。そのため、ポットの金額が上がるにつれて、賭け金の上限も上がっていくのが特徴です。

では、フィックスド・リミットと同様にSBを1ドル、そしてBBを2ドルと設定して、ポット・リミットでどのようにゲームが進められていくかを見てみましょう。

ポット・リミットにおいて、ビッグブラインドの左側に位置している最初のプレイヤーは、フィックスド・リミットと同じようにコール、レイズ、フォールドのいずれかのアクションがとれます。違いは、そのプレイヤーがいくら賭けられるかということです。

コールの場合は、ビッグブラインドと同じ2ドルとなります。レイズをする場合は、7ドルまでベットできます。

この7ドルというのは、スモールブラインドの賭け金1ドル、ビッグブラインドの賭け金2ドル、コールによる2ドルを足した金額、合計5ドルがポッドレイズ分となり、それにさらに2ドルのコール分を足すので、合計が7ドルとなる計算です。

では、フィックス・リミットとの違いをより明確にするために、極端な例を見てみましょう。

ここでポットに31ドルがあるとします。この場合最初のプレイヤーは2ドル~31ドルまでの金額を賭けることができます。そして、次のプレイヤーにはコール、レイズ、フォールドの選択肢があります。この中からレイズをすることにした場合、最小賭け金は、前のプレイヤーの賭け金となります。

最高のレイズ可能額だとなんと93ドル(ポットの62ドル、コールの31ドルの合計)もの金額となります。要するに最高までレイズすると、ベット額は124ドルにもなるのです。

ポット・リミットでレイズする際の覚えておくべき重要事項は、まずはコールし、その時点のポットサイズを上乗せ(レイズ)可能額の上限とし、”コール分と上乗せ分のトータルの金額”をベットするということです。このようにポット・リミットは、フィックスド・リミットとは全く賭け金が異なります。

ポット・リミットではフィックスド・リミットと比較すると急激に賭け金が上がっていくのが特徴です。それゆえポット・リミットは、フロップ後(ポスト・フロップ)にどう振る舞うかがカギを握っていると言えるでしょう。というのは、ポットが膨大な量になる前のフロップで、大半の人は深く考えないでアクションをとってしまうためです。ポットリミットの場合は、フロップ後のアクションに注意しましょう。

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ノーリミット(No Limit)

ノーリミットとはその名の通り、賭け金に制限がない賭け方のことを指します。

ここでもSBを1ドル、そしてBBを2ドルとして紹介します。そして、これまでの賭け方と同じようにノー・リミットにおいても、ビッグブラインドの左側に位置している最初のプレイヤーは、コール、レイズ、フォールドのいずれかのアクションをとることができます。

これまで紹介した2つの賭け方との違いは、そのプレイヤーがレイズする場合は、最低でもBBの2倍、そして賭け金の上限は設定されていないという点です。最低金額はポットリミットと同一ですが、最大金額の制限ないというところが違います。ただし、ノー・リミットといっても、自身がテーブル上に保有しているチップの範囲で無制限という意味となります。例えばあるプレイヤーが50ドルを賭けたとしましょう。そうしたら、次のプレイヤーがレイズをする場合は、最低でも100ドルでなければなりません。

ここで極端な例を見てみましょう。まず、スモールブラインドの1ドル、ビッグブラインドが2ドルを賭けます。そして、次のプレイヤーがテーブルの上に10,000ドルを持っているとします。このプレイヤーはコールする場合は2ドルをベットしなければいけません。また、ノー・リミットにおいてレイズする場合は、上で説明した通り、最低でも4ドル、そして最高で全額を使用して10,000ドル(オールイン)までレイズできます。これがポット・リミットとの大きな違いです。

しかし、ここで注意しなければいけないのは、他のプレイヤーの保有金額以上に賭けても、それ以上はもらえません。つまり、テーブルの上にある持分の範囲が限界であり、他のプレイヤーが支払えない金額を賭けても、それ以上は相手は予算の範囲内でしかプレイできないということです。この観点から考えると、ノー・リミットといっても、なんでも無制限というわけではありません。

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いろいろな種類のテキサスホールデムを試そう

テキサスホールデムのベッティングの種類は様々です。最初に紹介したフィックスドリミットはこれらの賭け方の中でも最も安全で初心者にもおすすめできます。

ポットリミット、ノーリミットに関しては、賭け金が一気に増えることもあるので、ある程度ポーカーになれている人が挑戦した方がいいでしょう。とはいえ、緩やかに増えるのが面白いか、一気に増えるのが面白いと思うかは人それぞれなので、様々なベッティング様式のポーカーを試してみてはいかがでしょうか。また、どれくらい金額を稼ぎたいかによって、これらのバリエーションを使い分けることもできそうですね。