オンラインカジノとマネーロンダリングの関係を解説

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更新日:2024年11月20日

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マネーロンダリング(資金洗浄)とは?

マネーロンダリングとは、裏社会の犯罪組織や個人が、犯罪行為によって得たお金を、その出どころを隠ぺいすることを指します。日本語では、資金洗浄と言います。

オンラインカジノのマネーロンダリングとは

具体的には、麻薬や上納金などのお金を、架空の機関や人物になりすまし、多数の銀行口座を通したり、寄付を行ったり、株や債券などを購入することによって、正当な手段でその資金を得たと主張することで、マネーロンダリングは成立します。

 

違法行為で得た収益をそのまま追跡すると、送金ルートが明らかになり足跡をたどり、犯罪行為が明るみに。

マネーロンダリングは、送金ルートをかく乱できるため、犯罪行為そのもの自体の形跡を消すことに繋がります!

 

マネーロンダリングはもちろん犯罪であり、世界の国々において厳しい規制が敷かれています。また、金融活動作業部会(FATF)という国際組織も存在し、マネーロンダリングに対して厳しく目を光らせています。

また、日本においても犯罪収益移転防止法と法律が制定されており、マネーロンダリングは法によって厳しく禁止されています。

ですが、他国と比べると日本はまだマネーロンダリング大国と言われるくらい、策が追い付いていないことも事実です。

そこで今回は、マネーロンダリングの仕組みや、オンラインカジノが行っているマネーロンダリング対策などについて詳しく解説していきます。

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オンラインカジノとマネーロンダリングの関係

オンラインカジノとマネーロンダリングの関係

そもそも、なぜオンラインカジノがマネーロンダリングの温床になることが多いのでしょうか。それはカジノという、大金が動く環境ということが要因の一つとして挙げられるでしょう。

特にランドカジノでは、ディーラーと手を組み、用意した資金を賭け、怪しまれないよう勝ち負けを繰り返すイカサマを行い、最終的に勝ったお金を持ち帰ることで、資金洗浄は完了します。

歴史的に、マカオのカジノでは、マネーロンダリングが横行していると言われており、カジノ施設周辺にはマネーロンダリングを行う業者の拠点も多数存在していると言われています。

具体的な手口としては、まず資金を複数人で小分けにして分けます。分けた資金を、あらかじめディーラーなどと手を組んだカジノに持っていき、複数人で賭けを行います。

手を組んだディーラーが、勝ち負けなどをコントロールしながら、最終的にカジノゲームでの勝利金として手にします。

このような手段を踏んで得た収益であれば、カジノで正当に得たお金として主張することができ、もともとの資金の出どころを隠蔽することが可能です。

また、オンラインカジノにおいては、ディーラーとは手を組めないものの、プリペイドカードやウェブマネーを使った詐欺が横行しています。

まず、プリペイドカードやウェブマネーでの決済情報を要求します。

そうして得た資金を、オンラインカジノ入金し、少しプレイした後すぐ出金することで資金洗浄が成立するわけです。

こうした、オンラインカジノを利用したマネーロンダリングに巻き込まれないためにも、以下でマネーロンダリングの手口を各ステップごとに紹介していきます。

マネーロンダリングの手口

マネーロンダリングの手口

画像出典:政府広報オンライン

マネーロンダリングには、プレイスメント、レイヤリング、インテグレーションと呼ばれる3つのステップを経て完了します。

以下では、それぞれのステップを説明していきます。

プレイスメント

マネーロンダリングの手口(プレイスメント)

マネーロンダリングの最初のステップとなるのが、プレイスメントです。

これは犯罪行為などによって得た資金を、複数の架空の銀行口座や、他人名義のカードなどに小分けにして、資金を振り分ける作業のことを指します。

また、マネーロンダリングにおいて、ランドカジノにお金を持ち込んで賭けを行ったり、前述したオンラインカジノに入金するような作業もプレイスメントにあたります。

 

巨額の資金を一度に一つの銀行口座などに振り込むことは、捜査機関などに目を付けられやすいため、このプレイスメントのステップが非常に重要になってきます。

また、大量のお金を動かすため、マネーロンダリングにおいて一番リスクの大きいステップとも言えるでしょう。

 

レイヤリング

マネーロンダリングの手口(レイヤリング)

レイヤリングとは、資金の流れを複雑化し、犯罪行為によって得た資金というのを隠すための作業のことを言います。

この作業を複雑にすればするほど、マネーロンダリングに効果が高くなると言われており、不動産や債券、株の売買を行ったり、海外の銀行に送金したりするようです。

 

ここでの資金の流れにより、正当なお金で取引を行っているように見せかけるのが目的です。

 

インテグレーション

マネーロンダリングの手口(インテグレーション)

マネーロンダリングの最後のステップになるのがインテグレーションです。これは、レイヤリングによって得た資金で、美術品や不動産へ投資し、売却するなど、様々な手段で現金化することです。

インテグレーションを経て得た資金は、正当な取引と主張できるため、このステップが終了すれば、マネーロンダリングは成功したと言えます。

マネーロンダリングがなぜ悪いのか

マネーロンダリングがなぜ悪いのか

マネーロンダリングが犯罪であることは、ご存知である方も多いでしょう。ここでは、具体的になぜマネーロンダリングが悪いのかについて説明していきます。

脱税を行う方法の一つであること

マネーロンダリングは、犯罪組織のほかにも、企業の経営者や富裕層の間でも横行しています。

収益を費用として計上し、マネーロンダリングを行うことで、脱税を行うことが可能だからです。

犯罪組織や暴力団の資金源になっていること

犯罪組織や暴力団の収益源は、麻薬の売買や詐欺、上納金など非合法な行為によって得た非合法なお金です。

ただ、このような資金をそのまま使うことは、犯罪行為の発覚など様々なリスクが伴います。

ゆえに、お金をマネーロンダリングによって洗浄することで、合法なお金に換えることができ、犯罪行為が発覚しないよに隠ぺいを行うのです。

オンラインカジノでマネーロンダリングが起こった事例

オンラインカジノでマネーロンダリングが起こった事例

いくらライセンスがあるとは言え、オンラインカジノが絡んだマネーロンダリングは実際に起こっています。

ここでは、実際にオンラインカジノにおいてマネーロンダリングが起こった事例を紹介していきます。

オンラインカジノでマネーロンダリングに巻き込まれないためにも、しっかりと頭に入れておきましょう。

4630万円事件

この事件は、オンラインカジノユーザーの間で覚えている方も多いのではないでしょうか。

山口県阿武町に住む、20代男性の銀行口座に新型コロナウィルスの特別給付金が誤送金されました。その額は、4630万円にも上り、誤送金されたお金は「オンラインカジノ」に使ったと発言したことで、マネーロンダリングが疑われました。

誤送金された4630万円は無事回収されたものの、男性は電子計算機使用詐欺罪の罪に問われ、懲役4年6か月を求刑され、大きなニュースになりました。

 

この事件を覚えている方も多いのではないでしょうか?この一件で、日本におけるオンラインカジノの知名度が上がりました。

 

アメリカの青年実業家のマネーロンダリング

カジノの本場、アメリカ・ラスベガスにて行われたマネーロンダリング事例です。

ラスベガス在住の青年実業家が、詐欺や違法賭博の疑いで逮捕されました。この実業家はオンラインカジノを運営。運営により発生した収益約6億ドルを、マネーロンダリングを施し、出元が不明になるように交錯していました。

2年という長い月日をかけて、マネーロンダリングの計画を行っていたため、かなり手の込まれた犯行となったため捜査は難航を極めたそうです。

 

この事件はオンラインカジノが、直接関係しているマネーロンダリングの事件として有名です。

運営元が、マネーロンダリングを行っていたという衝撃的な事件ですね。オンラインカジノを選ぶ際は、信頼性の高いライセンスを持つオンラインカジノを選びましょう。

 

マカオの大手銀行がマネーロンダリング

ラスベガスに次ぐ、世界2番目のカジノ市場を誇るマカオにおいてもマネーロンダリングが発生しました。

2005年に、マカオの銀行バンコデルタアジアが、アメリカ財務省により資金洗浄疑惑銀行に認定されました。これは、バンコデルタアジアが北朝鮮との不正な取引があり、貴金属の売却や偽造を含む数百ドルを受け入れていたことで発覚しました。

事件は、マカオ政府がバンコデルタアジアの北朝鮮関連の口座を凍結したことで収束しましたが、世界でも大規模なカジノ市場を持つマカオでのマネーロンダリングの事件ということで、衝撃が走りました。

 

この事件はアメリカの財務省が動くほど、国際問題となっています。

オンラインカジノにおいて、マネーロンダリングに巻き込まれないためにも、むやみに個人情報を拡散しないように気を付けましょう。また、オンラインカジノの本人確認を早めに行うこともおすすめします。

 

オンラインカジノのマネーロンダリング対策

本人確認の徹底

オンラインカジノのマネーロンダリング対策(本人確認の徹底)

オンラインカジノでは、各国の法律や、カジノライセンスにより、本人確認(KYC)を行うことが義務付けられています。

身分証、住所証明書類、クレジットカードの情報、住所証明書類などの文書の提出を求められ、なりすましを防ぐために、すべての書類が同一人物のものであるか厳しくチェックされます。

中には、身分証と共に自撮りを要求されることもあり、金融機関並みに本人確認が厳しいともいわれますね。

本人確認を行うことで、架空の口座や、当該プレーヤー以外の口座への出金を禁止できるうえ、決済情報などを毎回チェックすることが可能です。

 

この本人確認を終わらせないと、新たに入金・出金が出来ず、オンラインカジノで遊ぶことが出来なくなります。また、巨額の出金など、少しでも怪しいお金の動きがあれば、追加で本人確認を求められるケースもありますよ。

 

出金に条件がある

オンラインカジノのマネーロンダリング対策(出金に条件がある)

各オンラインカジノでは、出金する際に賭け条件が必ずあります。当サイトで紹介している入金不要ボーナスなどの特典においても、「賭け条件2倍」などの出金条件が付けられています。

これは、入金額以上のお金を掛けないと出金できないことを意味します。

例えば1000円入金したとしましょう。

賭け条件が2倍のカジノの場合、2ooo円分賭けなければ出金することはできません。

 

これは、入金するだけして、すぐに出金し利益を得ることを防止するためです。マネーロンダリングのステップの一つであるレイヤリングを防ぐための策と言えるでしょう。

 

入金方法と出金方法が同一の決済方法しか利用できない

マネーロンダリングがなぜ悪いのか(入金方法と出金方法が同一の決済方法しか利用できない)

オンラインカジノでは、入金した方法と同一のカード、銀行口座にしか出金が出来ません。

例えば、A銀行の口座から入金した際に、B銀行の口座に出金するということを禁止しています。

これは、レイヤリングによって複数の口座に資金を振り込んだり、資金の流れを複雑化してマネーロンダリングを成立させるのを防ぐためです。

 

異なる入出金方法を選択できた場合、資金の流れを複雑化したうえでマネーロンダリングに使用されるリスクが出てきます。

オンカジに入金する際は、出金の際のことも考えて、自分に合った方法を選択しましょう。

 

オポジットベットを禁止している

オンラインカジノのマネーロンダリング対策(オポジットベットを禁止)

オポジットベットとは、意味のない賭けのことを指します。

例えば、ルーレットにおいて奇数・偶数どちらにも賭けること、またバカラにおいて、プレイヤー・バンカー両方に同時に賭けることを指します。

マネーロンダリングにおいて、資金からマイナスを出すようなことはなるべく避けるべきであり、オポジットベットを行うことで、賭けを行ったとしても資金からのマイナス分を相殺することが可能です。

その為、マネーロンダリングを行う上で有効な手であるオポジットベットは、各オンラインカジノのライブカジノにおいて厳しく禁止されています。

まとめ

今回は、オンラインカジノにおけるマネーロンダリングの関係性を説明いたしました。

2016年には、オンカジが絡んだマネーロンダリング事件が3件摘発されたことも覚えている方も多いのではないでしょうか。

近年では、オンラインカジノにおけるマネーロンダリング対策が整ってきたこともあり、摘発件数は減っています。

ただ、世の中にはたくさんのオンラインカジノがあり、中にはそういった犯罪行為に対する対策が整っていないカジノも多いです。

しかし、マルタ共和国のライセンスキュラソー政府のライセンスを取得しているカジノは、オンラインカジノでの本人確認や各種マネーロンダリング対策に力を入れており、安心して楽しむことが出来ます。

当サイトでは、そういった安心・安全に楽しめるオンラインカジノのみしか紹介しておりません。日本語のサポート体制がしっかり整っているカジノも多いため、英語がわからない方や初心者の方でも安心ですよ!

また、初めて登録される方には、入金不要ボーナスなど様々な豪華特典を用意しています。各カジノのレビューページを確認の上、この機会に楽しいオンラインカジノライフを始めませんか?

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監修者兼ガイド

小山道也

カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家

オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。

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上級ライター・評論家

斉藤亜季

コンテンツ制作担当

オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。

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