英国最古のカジノ、クロックフォーズカジノが閉鎖の危機
イギリスカジノの歴史が新たな局面へ
更新日：2024年11月20日
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イギリスで約200年、歴史的老舗カジノ「クロックフォーズ」が閉鎖の危機に
クロックフォーズカジノ(Crockford’s Casino)は、魚屋を営んでいた、当時の労働者階級ウィリアム・クロックフォード氏によって、1828年に設立されました。
しかし現在、英国最古の賭博場として知られ、また洒落た賭博場の一つとも称される、クロックフォーズカジノの将来が、危ぶまれています。
クロックフォーズカジノは、創業者クロックフォード氏の死後の1845年、一度閉店を、余儀なくされました。
その後開業から、約100年後の1928年に「ブリッジクラブ」として復活し、後にカジノゲームを導入しています。
VIPメンバーになると利用できる、英国らしい格式高いメンバーシップルームも存在し、そこではプライベートゲームが楽しめるのが、特徴です。
現在は、マレーシアの大手ギャンブル企業で「Resorts World of Sentosa」での活動でも知られる「ゲンティングループ」の出資の元、運営されています。
そのゲンティングループが、クロックフォードカジノの存続を決定するため、30日間の協議プロセスを開始したと、デイリーメール紙が、報じました。
ゲンティンカジノUKの社長、ポール・ウィルコック氏は、メール紙への声明で、ロンドンが他の国際市場との競争で、不利な状況にある「多岐にわたる要因」が、クロックフォーズカジノに、悪影響をもたらしていると、語っています。
クロックフォーズカジノが閉鎖されれば、ロンドンの高級カジノとしては、リッツクラブ、クレルモントに次いで、3軒目の閉店です。
多くの市民やファンたちが、この歴史的なカジノの存続を、心から願っています。
画像出典：Crockfords Casino公式HP
“https://www.gentingcasinos.co.uk/crockfords/membership/#private-gaming”
クロックフォーズを始め、イギリス老舗カジノの閉鎖が続く原因とは
イギリス最大のカジノグループ、グロスブナーのCEO、ジョン・オライリー氏は、先日の決算発表会で、これまでロンドンを訪れていた中東からのハイローラーが、最近ではパリやミラノを訪れる傾向が強まっていると、指摘しました。
この変化の背景には、英国政府が2021年にEU脱退を機に、外国人観光客からの購入品に対する、20％の付加価値税(VAT)返還制度を、廃止したことが、影響しています。
この制度は、中東のハイローラーにとって特に魅力的だったため、その終了は、彼らの訪問地選びに、大きく影響しています。
また、2020年のギャンブル委員会の決定に伴い、クレジットカードの使用を禁止されたことも、顧客の維持に難しさを増しています。
そのほかにも、イギリスのギャンブルライセンスは、国際的な評価が高い一方、厳格な要件は、カジノ経営への影響が避けられない課題として浮上しています。
さらに、他国との比較で、イギリスの基準の高さが、カジノ業者の負担となっているとの見方もあるほどです。
このような状況下、イギリスのカジノ業界は、新たな戦略やサービスの提供を模索中で、今後の動向が注目されています。
画像出典：Crockfords Casino公式HP
“https://www.gentingcasinos.co.uk/crockfords/casino-gaming/roulette/”
まとめ
今回は、イギリスロンドンの老舗カジノ「クロックフォーズカジノ」が、閉鎖危機にある現状を、詳しく解説しました。
常連客の移動や税制変更など、多岐にわたる要因が絡み合い、老舗でも難局に立たされる、時代の変化を感じます。
一方で、オンラインカジノの普及は、増加の一途を辿っています。
実際にカジノに足を運ぶことなく、オンラインを介して、同じ雰囲気やゲームを楽しめる手軽さが、魅力です。
また、海外在住であれば、有名カジノで遊ぶのは容易ですが、日本在住でもオンラインカジノを利用すれば、本場の雰囲気や、ゲームルールはそのままに、画面を通してカジノゲームを楽しめます。
各オンラインカジノやブックメーカーは、プレーヤーがさらにオンラインカジノでのプレイを楽しめるように、独自のキャンペーンやVIPプログラムなどを提供しています。
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。
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