更新日:2024年11月20日
バルカン半島最大規模の経済規模をほこるギリシャ共和国において、オンラインカジノに対する厳しい規制が新たに課されることになった。ギリシャ共和国政府による独自のルールのため、国外のプレーヤーには関係のないことではあるが、大胆な規制ということもあり業界の注目を集めている。
新たなルールは、オンラインカジノ利用者であれば必ずプレイしたことがあるはずの、RNG(ランダムナンバージェネレーター:ランダム値生成機)を使ったオンラインスロットに対する規制。
具体的には、最大ベット額、最大勝利金の上限の変更および新設で、一気に大金を手にするチャンスがなくなってしまうことを意味する。詳細は以下の通り。
賞金金額の制限にわをかけ、最短スピン時間も3秒になるため、短いスパンでテンポよくリールを回すことができなくなる。
そして、「オンラインカジノのサイト外でスロットの宣伝してはいけない」というルールも併せて、施行される予定である。
新ルールの設置にあたっての背景は、ギリシャ政府の法務機関によるギャンブル法の見直しがきっかけだった。今年の1月に正式に当新ルールが受け入れられたと、現地メディアによって報道されている。
興味深い点は、その他のカジノゲームに関しては、1ベットあたりの最大勝利金が€70,000。さらにスポーツおよびその他イベントは、€500,000と大幅に大きな金額が設定されている。
ここから、ギリシャ共和国でもオンラインスロットの需要が大きく、これを抑止するかたちで、より厳しい規制が設定されていると考えられる。
スペインでもギャンブル関連の広告が禁止される流れもあり、これまでに割と緩やかなルールで管理されていたヨーロッパ圏で規制が強化されていく風潮がみうけられている。一方、ギャンブルに対して厳しかったアメリカで、公的にカジノが認められる州が続出するなどの流れもある。世界的に、ギャンブルによる経済的な繁栄と、個々の安全性のちょうど良いバランスポイントが探られているようだ。
ルールや法律がなくても、健全なプレイができるように自己規制をかけながら楽しみましょう!
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。