パチンコの打ち子とは
パチンコの打ち子とは、いわゆる軍団と呼ばれるパチンコの収入で生計を立てている集団に雇われている構成員を指します。
打ち子の役割は、パチンコ店へ足を運び、軍団の親と呼ばれるリーダー格が指定したパチンコ台を長時間打ち、収益を上げることです。
打ち子に支払われる給料は、各々がパチンコで上げた収益ではなく、あらかじめ決められた日当が支払われる場合がほとんどです。
例外として、好成績を収めた打ち子にはボーナスが支給される場合もあります。
打ち子のライフルーティーン
以下は、一般的な打ち子の1日のライフルーティーンです。
時間 | スケジュール |
---|---|
6:00 | 起床 |
8:30 | パチンコホールで抽選を受ける |
9:00 | 親に指定されたパチンコ台を打ち始める |
12:00 | お昼休憩(ない場合もある) |
22:00 | 稼働終了(連チャン中なら取り切るまで) |
23:00 | 解散、以降プライベートタイム |
打ち子の朝は早く、場合によっては車で1時間ほどのパチンコホールへ移動して抽選のために並ばないと行けません。
特にパチンコの種類が豊富で、パチンコの釘調整が良好なパチンコ優良店などの人気店では、パチンコのボーダーを意識して立ち回る必要があります。
また、パチンコの日などイベント開催日は、開店より2時間以上前から並ぶ場合もあるため、打ち子は朝が苦手な方には向いていません。
並び終えたら、入場の抽選を受け、親が指定した台を可能な限り打ち、収益を上げます。
調整の良い台を確保できた場合は、お昼抜きで稼働を求められる場合もありますが、基本的に休憩は取れます。
解散の時間は閉店間際、もしくは確変が取り切れそうな時間までです。
パチンコ店が閉店して、日当を受け取り、打ち子の1日は終了します。
打ち子にピッタリのキャリアプラン
打ち子として働いた経験は、パチンコ業界に限らず、多くのキャリアプランにつながる可能性があります。
その中でも、打ち子にピッタリのキャリアプランを紹介します。
パチンコライター
パチンコライターとして働くことは、打ち子経験者にとって自然なキャリアパスです。
パチンコ業界について深い知識と経験を持っているため、その知識を活かして記事を執筆できます。
また、自身の経験談やパチンコ攻略なども読者にとって非常に価値があります。
実際に、打ち子やパチプロとしての経験が評価され、パチンコ攻略雑誌のライターに転身した人は少なくありません。
そのため、打ち子のキャリアパスとしてパチンコライターは親和性が高く、比較的現実的な進路と考えられます。
他業界のライター&専門スキル習得
パチンコ以外にも、多くの分野でライターとして活躍できる可能性は十分に考えられます。
新台パチンコの情報やパチンコランキングなど、業界のトレンドを追いかけ、読者に最新情報を提供するスキルは重要です。
例えば、ギャンブル全般やエンターテインメント業界など、自身の興味や得意分野に合わせて専門スキルを習得し、それを活かして記事を執筆できます。
打ち子といえども、ただパチンコを打っているだけでなく、役物パチンコなど機種ごとの特徴や演出内容など、深い知識や探求心が必須です。
結果、打ち子として培ったスキルが、将来のキャリアプランにも大いに役立つはずです。
デジタルマーケター
デジタルマーケティングは、打ち子経験者にとって適したキャリアプランの一つです。
パチンコの打ち子として培ったデータ分析能力や細かな観察力は、オンライン広告やSNSマーケティングにおいても大いに活かされます。
デジタルマーケティングでは、広告効果の測定やユーザーの行動分析、さらにはターゲティング戦略の策定など、多岐にわたるスキルが求められます。
データを基にした戦略的思考力は、打ち子として台の挙動やパチンコの確率を見極めてきた経験に通じるものがあり、この経験が役立つ場面も少なくありません。
打ち子のメリットとデメリット
打ち子として働く際には、多くのメリットとデメリットがあります。
以下、それぞれについて詳しく解説します。
打ち子のメリット
打ち子の主なメリットは以下の4点です。
- 趣味を活かして収入を得られる
- パチンコ技術の向上
- 柔軟な勤務形態
- 人脈形成
以下、具体的に見ていきましょう。
趣味を活かして収入を得られる
世の中には、自分のやりたいことや趣味を仕事にして収入を得ている人は一握りです。
一方で、打ち子であれば、パチンコ好きな人にとっては天職ともいえるため、趣味を仕事にして収入を得たい方とって大きなメリットです。
パチンコの技術向上
打ち子として働く上で、パチンコの知識や技術は低いより高い方が有利です。
もちろん、最初はあまり技術がなくても雇ってもらえる場合が多く、打ち子として活動していく中でパチンコの技術向上が見込めます。
パチンコの技術が向上すれば、打ち子として活動している以外のプライベートな時間でパチンコを打つ時、これまで以上の成果が得られる可能性があります。
柔軟な勤務形態
打ち子の勤務形態は一般的な社会人のように月曜日から金曜日まで、土曜日、日曜日が休日といった型にはまってはいません。
最低限週に2日~など条件を指定される場合もありますが、基本的に自分の希望する日程で働けます。
ただし、1日の勤務時間はパチンコ店の開店から閉店間際まで、長時間になりがちな点は注意が必要です。
人脈形成
打ち子として活動すると、同じ打ち子仲間や雇い主など、同じ趣味を持つ人間と人脈形成ができます。
打ち子同士で気が合う仲間ができれば、プライベートでパチンコに興じる間柄になり、人生がより楽しいものになるでしょう。
打ち子のデメリット
打ち子の主なデメリットは以下の4点です。
- 長い拘束時間
- 健康リスク
- 社会的評価
- 将来の不安
以下、具体的に見ていきましょう。
長い拘束時間
打ち子は、出勤日自体は比較的融通が利きますが、一度働き始めると、パチンコ店の開店から閉店間際まで働きっぱなしになる場合があります。
もちろん、日によっては調整の良い台に巡り合えず、早い段階で撤収する可能性はあります。
ただし、基本的にプラス調整の台を粘り強く打つのが打ち子の仕事であるため、長丁場になりがちです。
健康リスク
打ち子のデメリットとして非常に多くのウェイトを占めるのは、健康リスクです。
パチンコ店で毎日のように長時間遊技していると、腰や目、耳などあらゆる器官に負担がかかります。
また、パチンコハンドル操作が多くなるため、腱鞘炎になる可能性もあります。
今でこそパチンコ店の多くは禁煙、もしくは分煙ですが、かつてはパチンコユーザーの喫煙率の高さから、受動喫煙による健康リスクもありました。
社会的評価
打ち子は、一般的に無職と変わらない立ち位置で見られています。
つまり、打ち子の社会的評価は非常に低く、自分が打ち子であることを大っぴらに公表できる人はあまりいないでしょう。
また、当然ながら社会保険等の福利厚生も皆無であるため、打ち子として働くには相応の覚悟が必要です。
将来の不安
正直なところ、ただ打ち子として働いていても人間的なスキルアップは望めません。
また、打ち子はほぼ無職と同じ扱いであるため、いざ転職しようと考えた場合、空白期間をどう説明するかが課題です。
ただし、パチンコ業界へ進むことを検討している場合は、打ち子としての活動はプラスに働く可能性は十分に考えられます。
まとめ
この記事では、パチンコの打ち子について詳しく解説しました。
パチンコの打ち子とは、残念ながら社会的評価が低く、無職となんら変わらない扱いを受けていますが、柔軟なシフトや趣味を活かせる点など、メリットは多いです。
打ち子自体は、積極的に薦められませんが、パチンコが大好きな人なら天職になり得えます。
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
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斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。