更新日:2024年11月19日
パチンコの規制とは?
パチンコの規制とは、主に風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)によって定められています。
また、パチンコ業界における立ち位置によって守るべき法律が異なります。
例えば、パチンコホールが遵守すべき法律・ルールは、「風営法(風適法)」および「都道府県条例」です。
続いて、パチンコメーカーが遵守すべき法律・ルールは、「風営法(風適法)」「風営法施行規則」「遊技機規則」です。
一方で、パチンコプレーヤー側が守るべき法律・ルールは「一般法律」および「ハウスルール」であり、一般的な規範を守って遊技していれば特に問題はありません。
では、具体的にパチンコの規制とは何かというと、「出玉の上限」「遊技時間の制限」「機種の認可基準」などが含まれ、パチンコが過度な賭博行為に準じないようにするためのものです。
パチンコの規制緩和とは?
パチンコの規制緩和とは、パチンコ業界における出玉性能や遊技時間、機種の仕様に関するルールを緩和し、より高い出玉や多様な演出を可能にする変更のことです。
長い歴史の中で、さまざまなパチンコの規制が行われてきました。以下は、代表的な規制の一例です。
- マックス機規制
- 大当たり下限1/500→1/400
- 2ループ廃止、5回リミッター
上記のパチンコ規制の理由のほとんどは、行き過ぎた射幸性の抑制です。
一方、近年ではその規制を緩和する動きも見られ、言葉のとおり、パチンコの規制緩和です。
上記の例は出玉性能を抑える規制でしたが、一方の規制緩和は出玉性能を上げる内容がほとんどです。
以下は、主な規制緩和の内容です。
年 | 規制緩和内容 |
2010年頃 |
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2018年11月 |
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2024年3月 |
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近年 |
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パチンコの規制緩和の主な目的は、出玉性能を向上させることにあります。
例えば、超確変の解禁、これはいわゆる小当りRUSHです。
小当りRUSHが初めて登場した時期は、確変機の継続率65%が上限とされており、よほど連チャンを重ねないと大きな出玉が得られない状況でした。
そこで、規制緩和によりCR GANTZに代表される、超確変(小当りRUSH)を搭載した機種が登場し、連チャン数にかかわらず出玉を伸ばす仕組みが生まれました。
続いて、2018年11月にパチンコ暗黒時代と言われた65%規制が撤廃、緩和されます。しかし、総量規制は緩和されていなかったため、継続率が高まったものの非常に出玉スピードが遅かったです。
また、大当たり1回あたりの最大獲得出玉が1500個(払い出し)へ引き下げられたのも相まって、ストレスが溜まる機種が多い印象でした。
近年においては、2024年3月に規制緩和の一環として、ラッキートリガーが導入されました。
ラッキートリガーとは当初、大当たり確率1/199以下の機種に限り搭載が許されていた特殊なシステムです。
多くの場合確変の継続率が大幅に向上し、結果としてラッキートリガー突入時の期待獲得出玉が1万発を超えるものがほとんどです。つまり、ラッキートリガー=総量規制の緩和と捉えても良いでしょう。
同じく、近年において施行されたパチンコの規制緩和のひとつとして、スマートパチンコ(スマパチ)の存在が挙げられます。
スマパチはこれまでの大当たり下限である1/319をから1/349へ引き上げたことにより、より出玉力のあるスペックが実現しました。
このパチンコの規制緩和は、波の荒い、出玉力重視のプレーヤーにとっては朗報と言えました。
パチンコの規制緩和がされた背景
パチンコの規制緩和の背景には、業界全体の縮小傾向が影響しています。
実際に、2018年だけでパチンコホールは444店舗(全体の4.6%)が閉店し、遊技機の台数も2.5%減少しました。
この減少は、少子高齢化や若年層のパチンコ離れが大きく影響しています。
加えて、ギャンブル依存症対策の強化に伴う出玉規制の厳格化により、パチンコ業界は業績の悪化に直面しました。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による営業自粛や入場者数の減少も業界に深刻な打撃を与え、売り上げの低迷が続いています。
こうした状況を打開し、業界を活性化させるために、一部のパチンコ規制が緩和されました。
例えば、遊技機の性能向上が認められたり、パチンコの種類に応じた認定期間の延長など、柔軟な対応が進められています。
これにより、業界の競争力を高めるだけでなく、プレーヤーの多様なニーズにも応えられるようになりました。
今後も、パチンコ業界の持続的な発展には、適切な規制と健全な運営のバランスが求められるでしょう。
パチンコの規制緩和の流れを汲んだ機種
以下では、パチンコの規制緩和の流れを組んだ機種を紹介していきます。
- CRぱちんこ GANTZ
- P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜 ラッキートリガーVer.
- ヱヴァンゲリヲン~超暴走~
パチンコ新台が続々リリースされる中、歴史上特に印象的だったものを以下に紹介します。
- CRぱちんこ GANTZ
項目 | 数値/内容 |
大当たり確率 | 1/319.7 |
確変突入率 | 65% |
対象の規制緩和内容 | 超確変(小当りRUSH) |
CRぱちんこ GANTZは、65%規制時に登場した救世主的存在のパチンコ機です。
当時は継続率の低さを補うために16R2400発を搭載した機種が主流でしたが、出玉速度も遅く、何より続かないので魅力的な機種が少なかったです。
そこで、CRぱちんこ GANTZは規制緩和を受けて小当りRUSHを搭載して登場し、大当たりを待ちながら出玉が増加する画期的なシステムに多くのプレーヤーに支持されました。
小当りラッシュ機自体、出玉が安定しないため、現在ではあまり好まれませんが、当時としては非常に画期的なシステムでした。
- P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜 ラッキートリガーVer.
項目 | 数値/内容 |
大当たり確率 | 1/399.9 (図柄揃い) |
確変突入率 | 約62% (時短引き戻し含む) |
対象の規制緩和内容 | ラッキートリガー |
P緋弾のアリア〜緋緋神降臨〜 ラッキートリガーVer.は、2024年に施行されたパチンコ規制緩和のラッキートリガーを搭載したパチンコ機第一弾のひとつです。
本機は非常に強力な出玉性能を持つラッキートリガーを搭載し、稼働が良かった導入当初はコンプリート(1日の払い出し上限)を達成する猛者が散見されました。
ラッキートリガーはこれまでにない出玉性能を提供しますが、突入までのハードルがかなり高いため、パチンコのギャンブルの側面が非常に強まりました。
- ヱヴァンゲリヲン~超暴走~
項目 | 数値/内容 |
大当たり確率 | 1/199.8 |
確変突入率 | 50% |
対象の規制緩和内容 | 65%規制 |
ヱヴァンゲリヲン~超暴走~は、パチンコ暗黒期とも呼ばれている65%規制緩和後に登場した高継続機パチンコです。
へそからの確変突入率は50%と低めながら、82%の確変ループ+10R確変割合50%と出玉力は抜群です。
一方で、確変中の消化速度があまり早くなく、確変中の大当たり確率も1/68.4と重めなため、全体的なスピード感は不足していました。
また、65%規制緩和後は、大当たりのラウンド数の最大値が16Rから10Rへ引き下げられ、一度の大当たりで得られる出玉は1500個(払い出し)まで減少しました。
したがって、本機に搭載されている大当たりも最大で10Rです。
パチンコの規制緩和がもたらした業界に対する影響
パチンコの規制緩和により、射幸性の高い新スペックの遊技機が導入され、一部のプレーヤーの関心の引き戻しに成功しました。
これにより、ホールへの来店動機が高まり、閉鎖が相次いでいた店舗が一部再開したり、新規台の導入が増加するなど、業界に明るい兆しが見え始めています。
しかし一方で、依存症問題への懸念や、出玉性能や速度重視のスペックに疑問を持つ声も上がっています。
また、プレーヤーの増加による需要の拡大に伴い、機械代や電気料金の上昇など、運営コストの増加が業界に影響を与えています。
こうしたコスト増加は店舗の運営を圧迫し、利益率の低下を招いており、経営環境の厳しさは依然として続いています。
パチンコの規制緩和は業界の活性化に良い影響を与えた一方で、同時に依存症リスクの増加や運営コストの上昇といった新たな課題も生んでいます。
今後、新たな規制緩和を行う際には、これらの外的要因を十分に考慮した実施が求められるでしょう。
今後のパチンコの規制と規制緩和はどうなるか?独自考察
今後のパチンコの規制と規制緩和はどうなるか?について、パチンコ歴の長い筆者が独自考察します。
出玉の総量規制の緩和が行われた結果、現在のパチンコは昔と比べて比較的ボーダーが低く、等価ボーダーが16程度のものが主流です。
しかし、パチンコ業界全体は低調であり、資金力のないパチンコホールは機械の入替だけで精一杯で、プレーヤーに大きく還元する余裕はありません。
結果として、魅力的な機械は多くリリースされているものの、パチンコのボーダーを大きく下回る調整ばかりで、プレーヤーも疲弊しきっています。
最近では、へそのサイズを2倍にし、敢えてボーダーラインを引き上げることで、これまでと出玉性能を変えることなく、形の上では回るパチンコが登場しています。
理想としては、等価ボーダーが16であろうとも、定期的に20回転以上は回るような調整に遭遇する確率が高まれば、パチンコ業界を見限ったプレーヤーが少しでも戻ってくるのではと、筆者は考えます。
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まとめ
本記事では、パチンコの規制と規制緩和について、歴史の節目に登場した代表的な機種とともに詳しく解説しました。
パチンコの歴史は、規制と緩和の繰り返しで成り立っています。
規制が強まればプレーヤー離れが進み、逆に緩和が続けば射幸性が高まり、ギャンブル依存症のリスクが増大します。
なかなか、「丁度いい塩梅」を見つけるのは容易ではなく、パチンコ業界はその課題に直面しています。
しかし、日本を代表する娯楽のひとつであり、このまま斜陽産業として廃れていくのではなく、かつての活気を取り戻してほしいと筆者も切に願っています。
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。