更新日:2024年11月18日
パチンコの期待値とは
パチンコの期待値とは、パチンコをプレイする際に予測される平均的な収支を指します。
具体的には、一定期間、特に長期間プレイした際に得られるであろう平均的な差玉(収支)です。
期待値は、確率論や統計学の概念であり、特定の試行を繰り返した際に得られる結果の平均値を示します。
また、期待値にはプラスとマイナスがあり、パチンコにおける期待値は円換算の実数値だけでなく、機械割(出玉率)で表される場合もあります。
期待値を機械割で表す場合は、100%を損益分岐点とし、100%を割り込むと期待値はマイナスです。
パチンコ以外の期待値を参考にしよう
他のギャンブルにも期待値の概念は存在します。以下にいくつかの例を挙げます。
日本でできるギャンブルである、競馬、競輪、競艇、オートレースの期待値やギャンブルの還元率について見ていきましょう。
- 競馬
競馬の還元率は、約75%です。
これは、100円賭けた場合に平均して75円が戻ってくることを意味します。
期待値は、各馬の勝つ確率とそのオッズを考慮して計算されます。
例えば、ある馬が勝つ確率が20%で、その単勝オッズが5倍の場合、その馬券の期待値は1.0です。
この場合、期待値が1.0なので、この馬券は長期的にはプラスマイナスゼロになることを意味します。
- 競輪
競輪の還元率も75%です。期待値は、的中率とオッズから計算されます。
例えば、ある買い目の的中率が20%でオッズが5倍の場合、その買い目の期待値は1.0になります。
期待値が1.0以上であれば、その賭けは長期的に見て有利と言えます。
- 競艇
競艇の還元率も、他の公営ギャンブル同様に75%です。
期待値は、的中率とオッズを掛け合わせて計算されます。
例えば、ある三連単舟券の的中率が5%、オッズが20倍の場合、その期待値は1.0になります。
長期的には、控除率を考慮した上で期待値を計算し、高い予想精度を持つことが重要です。
- オートレース
オートレースの還元率は、他の公営ギャンブルよりやや低い70%です。
還元率が低いため、プレーヤーに戻ってくる金額が少なくなり、ギャンブルとしての魅力はやや減少します。
期待値の考え方などについては、競馬・競艇・競輪と同じです。
- 宝くじ
宝くじの還元率は約45%から46.5%です。
これは、100円の宝くじを購入した場合、長期的には45円から46.5円程度が賞金として戻ってくることを意味します。
期待値は購入額を下回り、例えば、300円の年末ジャンボ宝くじを購入した場合、その期待値は約147.495円です。
1等や2等などの当選金額が非常に高いため、還元率が高いと思われがちですが、宝くじは日本においてもっとも期待値の低いギャンブルだと覚えておきましょう。
- オンラインカジノ
オンラインカジノの還元率は非常に高く、平均で約97%です。
オンラインカジノの各ゲームの還元率は95-96%が多く、中には98%を超えるゲームも存在します。
また、オンラインカジノに設置されているオンラインパチンコのようなゲームの場合、設定が存在するものもあります。
高設定であれば出玉率が100%を超えるため、理論上は遊べば遊ぶほどお金を稼げます。
ただし、冒頭でも解説したとおり、期待値はあくまで長期間プレイした場合の平均値で算出されます。
例え出玉率が100%を超えて期待値がプラスのゲームであっても、短期間ではマイナスを抱える場合もあるので注意しましょう。
パチンコの期待値の計算方法
パチンコの期待値の計算方法について、説明します。
まず、昨今のパチンコはシステムが非常に複雑になっており、状況に応じた細かな期待値を算出するのは難しいです。
したがって、パチンコの期待値を難しくしている要因である「遊タイム」「潜伏確変」「一部の内部状態」は加味せず、誰にでも分かりやすく、多くの機種に当てはまる計算方法を紹介します。
パチンコの期待値(期待収支)は、長期的に見たときにどれだけの利益が得られるかを示す指標です。期待値を計算するためには、以下のデータが必要です。
大当たり確率 | パチンコ台ごとの大当たり確率 |
出玉数 | 大当たり時に得られる出玉の数 |
回転率 | 1000円あたりの平均回転数 |
投資金額 | 実際に投入する金額 |
期待値の計算をするまでの準備・手順
パチンコの期待値を計算するまでの、準備や手順を紹介します。
あくまで一例ですので、対象にするパチンコ台によって、以下の内容は異なる点に注意しましょう。
| パチンコ台のスペック表などで確認 |
| 期待出玉 = 大当たり確率 × 出玉数 |
| 1000円あたりの期待出玉 = 期待出玉 × 回転率 |
| 期待収支 = (1,000円あたりの期待出玉 × 投資金額/1,000) – 投資金額 |
期待値を高めるための戦略
少しでも期待値を高めるために、以下の内容を意識して実践しましょう。
高い回転率の台を選ぶ
同じ投資額でも多く回せる台を選べば、より多くの大当たりチャンスが得られ、投資を抑えつつ大当たりを狙えます。
つまり、パチンコの確率を理解しながら、高い回転率の台を選ぶのが効果的です。
こうした台を把握するために、パチンコのランキングや人気台などは常に押さえておきましょう。
ボーダーラインを意識する
パチンコのボーダーとは、プラス収支になるために必要な最低限の回転率です。これを超える台を選ぶとパチンコで安定して勝つ上で絶対条件です。
来店イベントや特定日活用する
店舗によっては特定の日に釘が開き、回転率が上がるイベントがあります。
これらを活用して効率的にプレイしましょう。
技術介入する
パチンコは無駄玉を減らす止め打ちや、1回の大当たりで少しでも多くの出玉を得るための捻り打ちなどの技術介入が存在します。
パチンコの技術介入で得られる期待値は、1回1回は少ないものの、1日を通すと大きな差になります。
期待値を高めるためには技術介入は必須項目です。
パチンコの期待値が分析されるワケ
パチンコにおける期待値の分析は、プレーヤーが長期的に利益を得るための重要な手法であり、パチンコで勝つ方法でもあります。
- 収支の予測
- 勝率の向上
- リスク管理
- データに基づく立ち回り
以下に、それぞれについて解説します。
収支の予測
期待値を分析すれば、パチンコ遊技者はどの台が長期的に利益をもたらす可能性が高いかを判断できます。
また、期待値がプラスの台を選べば、短期的に負けてしまっても、長期的には収支がプラスになる可能性が高まります。
勝率の向上
期待値がプラスの台を選べば、長期的には収支がプラスになる可能性が高まります。
これは、パチンコの確率通りに当たった場合の収支がプラスになるように設計されているためです。
ただし、収支の予測の項目でも述べたように、短期間ではマイナスになる場合もあります。
リスク管理
期待値を理解すると、パチンコ遊技者はどれだけのリスクを取るべきかを判断できます。
例えば、回転単価やボーダーラインを基にして、どれだけ回せば利益が出るかを計算し、それに基づいて資金管理を行えます。
データに基づく立ち回り
パチンコの初心者はハマってるからそろそろ当たりそうなど、何の根拠もない立ち回りをしがちです。
しかし、ラッキートリガーの突入率やパチンコの継続率、期待値に基づいた立ち回りを徹底すれば、パチンコのハマり台にあたってしまい大負けする可能性は低いです。
パチンコの期待値からわかるメリットとデメリット
パチンコの期待値から分かるメリットとデメリットを、それぞれ解説します。
メリット
まず、パチンコの期待値からわかるメリットから解説します。
理論上、確実に勝てるラインを把握できる
パチンコの期待値を正確に算出すると、確実に勝てるラインのパチンコの種類を把握できます。
パチンコは運任せでも勝てる時もありますが、長期的に勝ち続けるためには期待値がプラスの台を打つ必要があります。
確実に勝てるラインを把握できる点は、大きなメリットです。
パチンコ以外にも考え方を流用できる
別の項目でも述べたように、期待値という言葉はパチンコ専門用語ではなく、他のギャンブルでも流用できる考え方です。
競馬などの公営ギャンブルだけでなく、株式投資などでもパチンコの期待値の考え方が流用できるため、投資分野での勝率が高まります。
パチンコに勝てるようになり余裕資金ができて生活が潤う
期待値がプラスの台を打ち続ければ、理論上はお金が増えていきます。
当然ながらお金に余裕ができれば生活も潤い、心に余裕が生まれます。
デメリット
続いて、パチンコの期待値からわかるデメリットを解説します。
遊技として楽しめなくなる
パチンコは本来遊技であり、お金を稼ぐ以前にゲームとして楽しむべきものです。
しかし、パチンコの規制緩和により射幸性が高まり、期待値を追い求める余り、パチンコそのものが楽しめなくなったという声は少なくありません。
ギャンブルの側面が強くなりすぎると、本来の楽しみ方を見失ってしまうこともあります。
収束するまで時間がかかる
パチンコの期待値はあくまで平均値、理論値であり、必ずしもそのとおりの結果になるわけではありませんし、時にはプラスからかけ離れた悲惨な結果もあります。
一度大きなマイナスを抱えてしまうと、内容によっては収束するまで時間がかかる点はデメリットといえます。
期待値が高い台がない
しっかりと期待値を計算できるようになると、思ったよりも大きな期待値がある台は少ないと気づくはずです。
それもそのはず、パチンコホールも慈善事業ではないため、基本的にマイナス調整で、プラス調整を見かける方が少ないです。
したがって、期待値を計算すると、厳しい現実を目の当たりにしてしまうことが、デメリットに挙げられます。
まとめ
本記事では、パチンコの期待値について詳しく解説しました。
パチンコはギャンブルの側面が非常に強いものの、本来は遊技であり、日常を忘れて楽しむべきものです。
一方で、お金稼ぎの手段として見た場合は、プラスの期待値を積むことが絶対になり、楽しめなくなってしまいます。
筆者が考える理想としては、パチンコの期待値の算出方法を理解しつつ、少しでもマイナスが少ない台を打ち、末永くパチンコと付き合うことです。
また、パチンコの換金率が高いホールを選ぶことで、勝った時のリターンの最大化も重要なポイントです。
パチンコの期待値に不安がある方は、導入開始は当たりやすいとも言われるパチンコの新台や、パチンコのイベント日を狙うのが良いでしょう。
また、ここでおすすめしたいのがオンラインカジノです。
先に述べたように、オンラインカジノの還元率は約95%とパチンコと比べて非常に高く、お金を増やす方法としてのギャンブルに最適です。
パチンコで勝てない場合は、ぜひオンラインカジノを試し、その還元率の高さを実感してみましょう!
やっぱりパチンコが打ちたい方向けの、オンラインパチンコが楽しめるカジノもあります。
カジマルではこうしたオンラインカジノを幅広く紹介しているので、ぜひ1度カジマルのおすすめオンラインカジノランキングをチェックしてみましょう!
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。