更新日:2024年11月19日
6号機規制とは
6号機規制とは、パチスロ5号機の時代が終了し、新たに登場する6号機における規制です。
厳密にいえば、新たに改正された内規や規則に則って開発、リリースされたのが6号機です。
6号機規制の内容は、ひとことで言えば行き過ぎた射幸性の抑制が大半です。
次の項目では、6号機規制の理由について、パチスロ初心者にもわかりやすく詳しく解説します。
6号機規制の理由
6号機規制が行われた理由は、主に以下の2点と言えます。
- 行き過ぎた射幸性の抑制
- ギャンブル等依存問題に注目が集まったため
それでは、それぞれの理由を詳しく解説します。
行き過ぎた射幸性の抑制
パチスロに対する規制は6号機に始まったわけではなく、過去に幾度となく行われています。
主に出玉面に対して規制する理由は、ほぼ100%と断言していいほど行き過ぎた射幸心を抑制する目的です。
実際は、パチスロ4号機時代は5号機の歴史や6号機の現行機種とは比べものにならない出玉性能を持つ機種が多く、機械割にすると150%を超えるものが当然のようにリリースされていました。
そして、5号機になり、機械割の上限は119.9%へ引き下げられ、6号機の規制にいたっては、114.9%までさらに引き下げられました。
このように、パチスロにおける規制は射幸性の抑制が主目的です。
ギャンブル等依存問題に注目が集まったため
2016年に制定されたIR推進法における議論の中で、日本でできるギャンブルが増える中、ギャンブル依存症問題に注目が集まりました。
その結果、パチスロの出玉を従来の2/3程度に抑える方針が決まりました。
ギャンブル等への依存症問題については、前述の射幸性の抑制にもつながるため、パチスロに対する規制はのめりこみ防止の側面が非常に強いと言えます。
6号機規制による影響
この項目では、6号機の規制内容や、与えた影響について解説します。
- 一撃出玉最高2400枚
- 有利区間1500ゲーム
- ボーナスの最大払い出し枚数が300枚
- 機械割の最大値が114.9%
- 高純増が認められた
6号機の規制によって、ユーザーや業界にどのような影響があったのか、上記5つをメインに見ていきましょう。
一撃出玉最高2400枚
6号機規制による影響で最もインパクトが大きかったのは、一撃で獲得できるメダルの最高枚数が2400枚になった点です。
5.9号機時代にも有利区間の存在によって実質3000枚規制になり、多くのパチスロユーザーが落胆しましたが、出玉面において、さらに規制がかかりました。
6号機は勝てないというユーザーがいるもの、この規制によるとも言えます。
なお、2400枚規制は、6.5号機以降、差枚数でプラス2400枚まで獲得可能に緩和されました。
一部の機種において、枚数調整により2400枚を超える出玉が獲得可能ですが、ほぼ誤差の範囲です。
有利区間1500ゲーム
パチスロの有利区間とは、5.9号機より搭載された規制で、6号機でも引き続き採用されました。
5.9号機および6.1号機までは有利区間は最大1500Gでしたが、のちに緩和され、6.2号機は2倍の3000G、6.5号機は4000Gまで増えました。
さらに、スマスロでは有利区間のゲーム数に上限はありません。
しかし、前述の2400枚規制があるため、5号機までのように何の制限もなく出玉を伸ばすのは仕組み上不可能です。
見た目上、連チャンが続き出玉を伸ばし続けられるのは、有利区間が切れたタイミングでATやボーナス抽選をする機種が多いためです。
ボーナスの最大払い出し枚数が300枚
6号機の出玉面に関する規制は2400枚規制のみならず、ボーナスの最大払い出し枚数も含まれます。
5号機のボーナスは最大で480枚まで払い出しが可能でしたが、6号機以降は規制により300枚まで引き下げられました。
この規制の影響はAT機やART機よりも、ボーナスのみで出玉を増やすノーマルタイプ(Aタイプ)が最も大きく、同タイプのファンからは早期にAタイプの規制緩和を実施して欲しいとの声が非常に多いです。
ただし、ノーマルタイプの多くは、ボーナスの払い出し枚数が引き下げられた分、高ベースになり少ない投資で多くゲーム数を回せるようになりました。
機械割の最大値が114.9%
2400枚規制やボーナスの払い出し枚数の引き下げに関連していますが、6号機は機械割の最大値が114.9%に規制されました。
基本的に、機械割の高さはその機種の出玉率の高さを表しており、5号機の機械割の最大値であった119.9%から5%も引き下げられています。
このことから、6号機の規制は、これまでの射幸性の高さを問題視し、依存症問題の対策の一環として行われたと推察できます。
高純増が認められた
6号機規制は出玉面の抑制が大部分を占めていますが、緩和された点もあります。
それは、高純増が認められた点です。
5号機時代の純増は3枚以下と定められていましたが、6号機以降は縛りが無くなりました。
6号機初期に大流行した「Re:ゼロから始める異世界生活」は、ATの純増枚数約8.0枚と、凄まじいスピードで出玉が増える仕様でした。
のちに、なんと純増10.0枚という化け物スペックの機種である「戦国コレクション4」が登場するなど、純粋な瞬発力だけなら5号機以上の機種が多くリリースされました。
6号機規制後の流れ、トレンド
6号機規制は、リリースされる機種のゲーム性やトレンドに、以下のような影響を与えました。
- リゼロタイプが流行(突破型)
- ツラヌキスペック
- 有利区間が切れるタイミングで上位AT移行のチャンス
この項目では、6号機の規制を受けてどのようなトレンドが発生したのかを解説します。
リゼロタイプが流行(突破型)
パチスロの新基準機として6号機がリリースされた初期に、大都技研より登場した「Re:ゼロから始める異世界生活」が爆発的大ヒットを記録し、その後の機種に大きな影響を与えました。
同機はいわゆる3戦突破システム(白鯨攻略戦)を搭載し、ハードルは高めなものの、突破してしまえば高性能なATに突入します。
その後は、突破しなければならない数は異なるものの、似たような突破型の機種が数多くリリースされ、賛否が分かれました。
ツラヌキスペック
6号機規制のあとは、有利区間や2400枚規制の影響で一度に得られる出玉に上限が設けられました。
しかし、メーカーの創意工夫により、いわゆるツラヌキスペックと称されるシステムを搭載した機種が登場し、一度に2400枚以上の出玉が獲得可能になりました。
ちなみに、ツラヌキスペックの語源は、人気機種甲鉄城のカバネリです。
有利区間が切れるタイミングで上位AT移行のチャンス
ツラヌキスペックに関連する要素ではありますが、6.5号機やスマスロの一部の機種は、差枚数2400枚を達成するなどの特定の条件で有利区間が切れた時、出玉性能が向上した上位ATへ移行するチャンスが訪れます。
例えば、激情ジャッジを3回成功させるか有利区間を完走させた後に突入する、パチスロからくりサーカスの運命の一劇が有名です。
しかし、有利区間が切れるタイミングを活かすことで出玉を伸ばすチャンスが広がるのは良い点ではあるものの、有利区間が切れないと大きな出玉に繋がらないジレンマも抱えています。
6号機規制によって、注目を浴びたタイトル
6号機の規制を受けてからも、ヒット機種は数多く登場しました。
なかでも、特に注目を浴びて多くのパチスロユーザーから支持されたパチスロの人気タイトルを紹介します。
- Re:ゼロから始める異世界生活
Re:ゼロから始める異世界生活は、再び高純増のAT機が解禁された6号機初期に脚光を浴びた機種です。
注目すべきは純増約8.0枚のAT「ゼロからっしゅ」で、5号機時代の純増は3枚が限度だったことを考えると非常にインパクトがありました。
6号機は2400枚規制が始まり、多くのパチスロユーザーが落胆していましたが、同機の出玉スピードに魅せられるファンが続出しました。
また、同機はいわゆるリゼロタイプと呼ばれる、突破型の元祖と言える機種としても有名です。
カテゴリー | 内容 |
注目ポイント |
|
号機 | 6号機 |
- パチスロ犬夜叉
パチスロ犬夜叉は、2400枚規制が緩和され、投入枚数を含み差枚で2400枚まで獲得可能になった、6号機で期待値が狙える台として6.5号機初期に話題になった名機です。
6.5号機になり、差枚+2400枚の出玉が獲得可能で、一度波に乗ると手が付けられない同機の強力なATの相性が抜群で、多くのパチスロユーザーに支持されました。
6.5号機以降は、犬夜叉のみならず、現実的に6号機で万枚を狙える台が増えていきます。
カテゴリー | 内容 |
注目ポイント |
|
号機 | 6.5号機 |
- 革命機ヴァルヴレイヴ
革命機ヴァルヴレイヴは、スマスロ第一弾にして完成形ともいわれるほど作り込まれた一台です。
ATは継続率77%の下位RUSHと、同機のすべてが詰まっている継続率90%の上位ATを搭載し、後者に突入すれば一撃万枚も視野に入ります。
継続率90%とはいえ、簡単に20連、30連するような数字ではありませんが、高設定ほど発生しやすいハラキリドライブによる、大量上乗せ+7.2枚の高純増が出玉の増加スピードを後押しします。
リリースされてから一度稼働が落ち着きましたが、のちに息を吹き返し、多くのホールのメイン機種として活躍している名機です。
カテゴリー | 内容 |
注目ポイント |
|
号機 | スマスロ |
まとめ
当記事では、6号機規制について、規制された理由や内容を詳しく解説しました。
これまでパチスロの歴史は規制と緩和を繰り返して発展してきました。
この流れは今後変わることがなく、メーカーやユーザーなど、パチスロ業界を取り巻くすべての人々に影響を与えます。
いつの時代も、規制はユーザーが受ける影響が一番大きいと考えられますが、できることは適応してうまく付き合っていくことのみです。
6号機規制によって、当初は業界が低迷していたものの、6.5号機やスマスロの登場で復活の兆しが見えているので、パチスロユーザーも希望を持って付き合ってみましょう。
また、こうした規制を気にせず、パチスロを楽しみたい方には、オンラインカジノで遊べるオンラインスロットや、オンラインパチンコがおすすめです。
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小山道也
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斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。