更新日:2024年11月18日
ここ数年で急速に発展している技術のAI(アーティフィシャルインテリジェンス)、すなわち人工知能。それに伴い、人工知能が様々なシーンで活用されるようになりました。
そして、カジノ産業も、人工知能ができることを大いに活用できる産業として認知されていることをご存知でしたか?
では具体的にカジノ産業において、人工知能はどのようなできることがあるのでしょうか。もうすでにAIを導入しているオンラインカジノもあるので、いくつかあげられる方もいらっしゃるでしょう。
当記事では、人工知能(AI)がカジノ産業でできることについて、具体的な活用例を紹介していきます。人工知能なしでは、やっていけないなんて日が来るのもそう遠くはなさそうですよ!
オンラインカジノで普段遊んでいる人ほどわかると思いますが、カスタマーサービスやサポートはオンラインカジノにおいて欠かせませんよね。
そこで注目されているのが、人工知能を利用したカスタマーサービスです。
最近では、すでにいくつかのオンラインカジノでカスタマーサポートの要員としてチャットボットを設置しています。こ
れらのチャットボットは、テキストまたは音声の情報を取り込むことで、平易な受け答えができる人工知能プログラムであり、実際に人間と会話をしているような経験をすることができます。
チャットボットは会話をスムーズに行うために、自然言語処理(NLP)と呼ばれるAI機能を採用しています。
この機能により、チャットボットは話し言葉、そして書き言葉から情報を学び、抽出することができる仕組みとなっています。
チャットボットを利用すること実際にスタッフを配置するよりも人件費を節約することができるため、オンラインカジノ側にも大きなメリットがあるといえます。
ただ現段階では、自然に学習しているというレベルには到達しておらず、単純にあらかじめよくある問い合わせのケースをデータベースに登録しておき、条件に合わせたデータを出力しているといった程度と見受けられます。
今後、プレーヤーの要望や意見などを取り入れて、カジノが改善されていくなんてことになればいいですね!(ボーナス乱用は通用しなそう、、)
ランドカジノ、オンラインカジノに関係なく、ギャンブルにおいて不正行為はよくあることです。
詐欺師の多くは巧妙な手口を利用して、自分たちの勝利金を多くしようとします。
特にオンラインカジノにおいては、プレーヤーの姿や動作を監視することができないので、このような不正行為を防ぐことは困難です。
そこでカジノにおける不正行為を防ぐための人工知能が開発されているそうです。
これらの人工知能プログラムは、一定期間、各ユーザーのゲーム活動に関するデータを収集します。 次に、プログラムはそれを分析して、ユーザーのゲームプレイにおける不正行為の傾向をチェックします。 そして、人工知能プログラムはプレーヤーの不審な行動を検知することができるようになります。
これによって不正行為が困難となり、フェアプレイを徹底しているちゃんとしたカジノプレーヤーも、オンラインカジノで公平に楽しめるのです。
一つ前は、不正を未然に防ぐ「予防」でしたが、こちらはすでに起こったことを「検知」できるということに関する事例です。
ギャンブルでは、クレジットカード詐欺などのさまざまな詐欺行為が発生しえます。
こういった詐欺行為に対して、人工知能の中でも進んだ領域の機械学習が採用され、不正が発生するとすぐに報告されるようになりました。
機械学習は、人工知能とは少し異なる形式であり、クレジットカードの重複取引を検出することができる予測モデルとして開発されました。
そして、予測モデルを使用してリアルタイムで取引を検証し、不正行為を見つけることができるのです。
不正を検出されると、それは銀行や関連する決済機関に通知されます。これによって、オンラインカジノにおいても人工知能を使用した詐欺の検知を徹底しています。
検知した実績のデータも予防に役に立つので、人工知能を利用した検知と予防は密接に関わっているのです。
カジノが必要な運営ライセンスを取得するには、ユーザーの活動を規制しなければなりません。
そしてカジノは、未成年者やギャンブル依存症の人がサービスにアクセスできないようにする必要があります。
しかし、オンラインカジノが誕生してから、未成年者、ギャンブル依存症の人の利用を制限することが難しくなってきています。
そこでオンラインカジノは、そのような人がサイトにアクセスしギャンブルをすることを防ぐために、人工知能を採用し始めているようです。これにより、カジノをプレイするのに不適切と認識された人はオンラインカジノに登録できないようにしているそうです。
(未成年が登録できないようにするのは、年齢で条件分岐させればいいだけなので、人工知能なんて言い方をするのは、大袈裟な気もしますが、、)
さらに人工知能システムは、ギャンブル依存症の傾向がある人を探し、カジノに通知する仕組みすら備えているとか。これによって、オンラインカジノはそのようなユーザーのアカウントを一時停止するか、完全に閉鎖するなどの対応をすることができます。
確かに、短期間で膨大な金額を失ったプレーヤーをケアしていなかったカジノが、ライセンス発行当局から罰金刑に処されているのは、たまに目にします。今後はこのようなケースがどんどん少なくなっていき、プレーヤーの安全性は高まっていくでしょう。
カジノは予算の管理などの観点から、将来のギャンブルの傾向を予想する必要があります。
そのためには、カジノは頻繁に現在および過去のプレイヤーのギャンブル活動からギャンブルデータを収集して分析しています。これに人工知能システムに組み込むことで、より正確にデータを収集し、分析することが可能になります。
人工知能は、プレイ履歴などのギャンブル活動データをデータベースで保存・管理しています。これによって、カジノはどのようなゲームが人気を集めているのか、あるいはどのようなプレーヤーがどんなゲームをどれくらいプレイしているかなどを確認できます。
なお、これらのデータはカジノ側の経営的な目的だけなく、プレーヤーのカジノ体験の向上にも役立てられています。
ビッグデータなんて言葉が少し前に流行りましたが、今後もデータの活用はカジノ業界でも進んでいくんでしょうね。
このようにカジノ産業において人工知能はなくてはならない存在となっています。カジノの運営のための守りの目的だけでなく、ユーザーによりよいカジノ体験を提供できるという点は、興味深いトピックでしたね。
今後さらに人工知能のできることが拡張していき、人工知能と接する場面もどんどん増えていくでしょう!
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。