更新日:2024年11月19日
ポーカーはカジノにかかわらず友達や家族の間で気軽にプレイできます。ポーカーゲームで必要な道具はトランプだけです。ルールがシンプルでかつ、役の種類も多くないので、誰でも簡単にプレイ可能です。
まだポーカーのルール、やり方を知らない人は、ガッカリする必要はありません。この記事ではポーカーのルールについて、わかりやすく紹介します。ポーカーのルールは一度覚えてしまえばすぐに覚えられるので、マスターしてしまいましょう。
ポーカーの概要や戦略などの各種概略を確認したい方は、Pokerの概要解説をご確認お願いします。その他にも、テキサスホールデムやレイズ額のバリエーション、ポーカーのオッズと確率、期待値の活用法、ポーカーの戦略に特化したページなど多数用意しています!
ポーカーの基本ルール|初心者必読
ポーカーのルールの詳細を紹介する前に、まずはポーカーのもっとも基本的ことを説明します。とても重要な情報なので、初心者の方は必ず読みましょう。
まず、ポーカーは2人~10人でプレイできるゲームです。必要なのは、52枚のトランプのみです。プレイするポーカーの様式や種類によってジョーカーを含むことがありますが、ここでは含まないとします。
ポーカーのルールのバリエーションに関しても触れておくと、種類はドローポーカーだけでなく、テキサスホールデムやオマハ、スタッドなど様々な種類があります。その数はなんと100種類以上もあるようです。世界中のいたる地域でプレイされているため、各地域で特有なローカルルールがあるようです。子供の頃によくやったその他のトランプゲームや公園でやるような遊びにも、各地域や学校によって特別なルールがあったりしたのとよく似ていますね。
ポーカーのルールでは、2・3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K・Aの順でカードが強くなります。2が最も弱いカードで、Aが最も強いカードということです。これはどのポーカーのルールにも共通しています。
なお、カードのマーク(スート)の強さは、どれも同一です。ダイヤ、ハート、スペード、クローバーの強さに違いはありません。
ポーカーの勝敗は各プレーヤーの手札の「役の強さ」で判断します。役とは、持っているカードの組み合わせで、ルールで決められているカードの組み合わせと同じように手札を揃えることができたら、「役がそろう」と言うような表現がされます。
役にもいくつか種類があり、確率的に組み合わせるのが難しい役ほど強い組み合わせと考えて大丈夫です。そして、もし役が同じ場合だった場合は、先に説明した通り、各「カードの強さ」が判断基準に加わります。要するにより強いカードでより強い役を揃えられたら、最も強い手札になります。
ポーカーの基本用語説明
ポーカーのルールの詳しい説明に入る前に、ポーカーで使われる用語を紹介します。以下の用語は、ポーカーをプレイする上でとても重要な用語です。
- ベット:チップを賭けること
- コール:前のプレイヤーと同じ数のチップをベットして、ゲームを続けること
- レイズ:前のプレイヤーよりも多いチップをベットして 、ゲームを続けること(一般的にコール額の倍額以上)
- オールイン:手持ちのチップ全額をベットすること
- チェック:ベットせずに次のプレーヤーに回すこと (そのラウンドで誰もベットしていない場合のみ)
- フォールド:棄権すること (自分の手札で勝てないと思ったら、ゲームをおりましょう。)
- ドロー:カードを引くこと
- ショーダウン:手札を公開すること
- スモールブラインド(SB):親の左隣のプレーヤー
- ビッグブラインド(BB):スモールブラインド(SB)の左隣のプレーヤー
ドローポーカーのルール詳細
ポーカーにはいろいろな種類がありますが、その中でも日本で一般的なものがドローポーカーです。ドローポーカーは最も古くからあるポーカーで、クローズド・ポーカーとも呼ばれています。その名の通り、自分の手札をオープンせずクローズ状態にします。つまり他のプレイヤーに自分の手札を見せない点が他の種類のポーカーと異なります。
ちなみに現代ではドローポーカーは、カジノでは採用されていません。ポーカーを始めてプレイする人には、分かりやすいのでおすすめです。テキサスホールデムは後続の章で紹介します。
ドローポーカーの中でも代表的な様式は、各プレイヤーが5枚ずつ手札を持つファイブカード・ドローというスタイルです。ドローポーカーでは、それぞれのプレイヤーが持っている5枚の手札の強さを競います。最初に配られた手札から、どのようにして強い組み合わせに変えていくかがポーカーのおもしろいところです。
ドローポーカーのゲームのやり方/流れ
ドローポーカーのゲームのやり方および流れは、以下の通りです。各手順の詳細な内容は順を追って説明します。
- カードの配布
- 親を決める
- 第1回ベッティング・ラウンド
- カード交換
- 第2回ベッティング・ラウンドの開始
- ショーダウン
ステップ1.カードの配布
ポーカーを始める際には、まず各プレーヤーに5枚ずつカードを配ります。この際、自分の手札のみを確認することができ、他のプレイヤーの手札を見ることはできません。
カジノゲームの中にはプレーヤー対カジノディーラーという様式で勝負をするゲームもありますが、一般的なポーカーはプレイヤー同士で勝負するゲームです。ディーラーがカードを配り終えたら、各プレイヤーは参加費としてテーブルにチップを置きます。
ステップ2.親を決める
次に、プレーヤーの中から親となるプレーヤーを決めます。親になったプレーヤーは他のプレーヤーの行動を見た後にアクションを起こせるので、最も有利と言われています。
ステップ3.第1回ベッティング・ラウンド
手順1、2が終わったら、いよいよベッティングの開始です。ポーカーでは複数回のベッティングラウンドがあることがあるので、ここではあえて第1回ベッティング・ラウンドと呼びます。
ポーカーのルールでは左回りでゲームが進められます。起点となるプレーヤーは、始めに決めた親となるプレーヤーの左に座っているプレーヤーです。そのプレーヤーから順に、コール、レイズ、ドロップ、オールイン、チェックのアクションをとります。(各アクションの意味は、上の用語説明に記載しています。)
ステップ4.カード交換
全プレイヤーのベッティングが終わると、カードを交換する(ドローする)ことができます。この時すでに手持ちのカードの組み合わせが強い場合は、カードを交換しないという選択も可能です。役がそろっていない場合や、もっと強い役を目指したい場合は、いらないカードを捨てて、捨てた枚数と同じ数だけ新しくカードを引きましょう。カードを交換しても手持ちのカードの数は常に5枚と決められています。
この際、弱いカードしか持っていなかったとしても、強いカードを持っていると見せかけるために、あえて交換しないという戦略もあります。ポーカーではこれをブラフといいます。役をそろえるだけでなく、他のプレイヤーの表情をうかがいつつ心理的な駆け引きをすることも、ポーカーで優位な状況に持ち込むためのポイントです。ドローポーカーでは第2回ベッティング・ラウンドまでで終了となります。そのため、この時点の手持ちの札で勝負が決まることとなります。
ステップ5.第2回ベッティング・ラウンドの開始
1回目と同じように、各プレイヤーは、フォールドを含む、コール、レイズ、ドロップ、オールイン、チェックなどのアクションを起こさなければいけません。(各アクションの意味は、上の用語説明に記載しています。)第2回ベッティング・ラウンドの後ではカードを交換することができないので、この時点で勝利できる可能性が低いのであれば、フォールドするのがいいでしょう。
ステップ6.ショーダウン
ポーカーにおいて手札を公開することをショーダウンと言います。2回目のベッティング・ラウンドが終了した時に残っているプレイヤーが手札を公開して、どのプレイヤーのハンドが一番強いかを確認し決着がつきます。以上が大まかなドローポーカーのルールです。ドローポーカーは第2回ベッティング・ラウンドまでで終了で、ルールがシンプルなので初心者にもおすすめのゲームです。
テキサスホールデムのルールとやり方/流れ
次にカジノで主流な、テキサスホールデムのルールとゲームの流れを紹介します。ドローポーカーに比べると少し難しいですが、一度慣れると奥深さに魅了されるでしょう。
なお詳細の説明は、テキサスホールデムに特化したルール解説ページで紹介しているので、併せて見ておくと良いでしょう。
テキサスホールデムは世界中でプレイされているポーカーです。世界大会やテレビ番組をあるくらいで、近年人気急上昇中です。オンラインポーカーやオンラインカジノでも盛んにプレイされています。
では早速、テキサスホールデムポーカーのルールと流れの概要を紹介します。
- 親を決める
- カードの配布
- 第1回ベッティング・ラウンド「プリフロップ」
- 第2回ベッティング・ラウンド「フロップ」
- 第3回ベッティング・ラウンド「ターン」
- 第4回ベッティング・ラウンド「リバー」
- ショーダウン
ステップ1.親を決める
全プレイヤーが席についたら、プレイヤーの中から親を決めます。ドローポーカーと同じく親は最後にアクションを選択できるポジションであるため、最もよいポジションを意味します。親は各プレイヤーに1枚ずつ配られたカードの中で、一番強いカードを持っている人が選ばれます。ここまではドローポーカーと同じですね。
そしてドローポーカーと違い、SB:スモールブラインド(親の左隣のプレーヤー)とBB:ビッグブラインド(スモールブラインド(SB)の左隣のプレーヤー)は、この時点であらかじめ決められた額をテーブルに出しておく必要があります。これは強制ベットと言われます。
ステップ2.カードの配布
他のプレイヤーに見られないように確認します。この時点では1人2枚しかカードを持っていないため、役を作ることはできません。このカードをスターティングハンドと言います。
2枚だけですが、確率などを考慮するとこの段階でも、方向性が見えてきます。
ステップ3.第1ベッティングラウンド「プリフロップ」
テキサスホールデムポーカーのルールで特殊な点が、手持ちのカードが2枚の時点で第1ラウンドが始まるという点です。そしてこのカード2枚だけのラウンドを、「プリフロップ」といいます。
第1ベッティングラウンドのアクションはビッグブラインドから始まります。プリフロップでは、ブラインドに対して、フォールド、コール、レイズ、チェックするかを選択することになります。ポジションに応じて戦略が変わってくるのがポイントです。
全員が一定額のチップを賭けたところで、次のラウンドに進みます。ここでのポイントは、ゲームに参加するためにはその時点で賭けられている額と同額をベットしなければいけないと言うことです。誰かがレイズした場合は、その前にコールしていてもその差額を払わないと参加できません。
要するに、他の人にフォールドして欲しければ、多額のベットを仕掛けて、コールしずらくするのです。以降のラウンドも同様な流れです。どれくらい賭けるかが適切かは、勉強のしどころなので、ルールを一通り覚えたら、学習しましょう。
ステップ4.第2ベッティングラウンド「フロップ」
プリフロップが終わると、第2グランドであるフロップが始まります。フロップでは、ディーラーがカードの山から3枚を引いて、各プレイヤーの前のテーブル上にオープンにします。この3枚のカードが開いた状態を「フロップ」と言います。
これによって、プレイヤーは手元のカード2枚、フロップで開いたコミュニティカード3枚、計5枚のカードが自分の合計5枚の手持ちのカードとなります。この状態からスモールブラインドからアクションを開始します。
ステップ5.第3・第4ベッティングラウンド「ターン」「リバー」
フロップと同じ流れで、コミュニティーカードが一枚ずつめくられていきます。
次の4枚目のカードを開くラウンドを「ターン」、5枚目のカードを開くラウンドを「リバー」と言います。それぞれのフェーズでフロップの時と同じように、プレーヤーはアクションをとります。
リバー以降は新しくカードが追加されることないので、このラウンドが終了した際にショーダウンとなります。このショーダウンでは伏せて持っていた2枚のカードを他のプレイヤーに公開します。そして、その時点で最も強いハンドを持っていた人が勝利となります。
これが大まかなテキサスホールデムポーカーのルールです。テキサスホールデムポーカーのルールはドローポーカーのルールに比べて複雑ですが、よりゲームが長いため心理戦を楽しむことができるのがポイントです。
ポーカーの役の種類と強さ
ここからは、ポーカーにどのような役があるのかを紹介します。役の強さ(ハンドランク)は紹介の順の通りです。各役の詳細は以降で紹介します。ちなみに、強い役ほどポーカーのハンドがそろう確率が低くなります。
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード
ロイヤルフラッシュ
ロイヤルストレートフラッシュはポーカーで一番強い手札の組み合わせとなります。10・J・Q・K・Aの組み合わせで、マーク(スート)は4つのうちいずれかで統一されている必要があります。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュは、マーク(スート)が同じ、かつ連番になっている組み合わせを指します。ただし、K-A-2という連番は不可とされています。
フォーカード
フォーカードは、別名フォー/フォー・オブ・ア・カインドと言われる組み合わせです。フォーカードとは同じ数字が4枚揃う組み合わせを指します。5枚のカードの内4つのカードが揃っていれば、最後の1枚はどのカードでも構いません。
フルハウス
フルハウスとは、同じ数字が2枚+同じ数字が3枚の組み合わせを指します。フルハウスは初手がワンペア、ツーペア、スリーカードのいずれからでも成立確率が十分にあるため、比較的揃えやすい役となっています。フルハウスは比較的出やすいので、最後に手札を見せ合ったときにフルハウスで被ることがあります。その際は、3枚のそろった方の数字が大きい方のプレイヤーの勝利となります。
フラッシュ
フラッシュとはいずれかのマークが5枚揃った組み合わせを指します。
ストレート
ストレートとは5枚のカードの数字が連番となる役を指します。しかし、カードの強さをまたぐK-A-2という連番は認められていません。
スリーカード
同じ数字が3枚そろう組み合わせを指します。
ツーペア
同じ数字2枚(ペア)を2組そろえる組み合わせを指します。残り1枚交換すると8.5%でフルハウスになるので、早い段階でツーペアが成立している場合は、積極的にカードを交換するようにしましょう。ツーペア同士で引き分けとなった場合は、ペアになった数字が大きい方が勝利となります。それでも決まらなければ最後の1枚で決着をつけます。
ワンペア
ワンペアは同じ数字を2枚そろえるだけです。そのため、比較的成立しやすく、引き分けになることが頻繁にあります。そのため、ワンペアではどの数字でペアを作るかが重要になります。また、ワンペアは決して強い役ではないので、積極的にカードを交換するといいでしょう。
3枚カードを交換した場合、ツーペアになる確率は16.0%、スリーカードになる確率は11.4%、フルハウスになる確率は1.0%、フォーカードになる確率は0.3%となります。また、2枚カードを交換した場合は、ツーペアになる確率は17.2%、スリーカードになる確率は7.8%、フルハウスになる確率は0.8%、フォーカードになる確率は0.1%となります。
ハイカード
ハイカードとは、これまで紹介した役がすべて当てはまらない組み合わせです。日本だと「ぶた」なんて読み方がされることがあります。ハイカード同士の勝負になった場合は、より強い数字を含む手札が強いです。
ポーカーの攻略のコツ
ポーカーは一見運が重要なカードゲームのように思えます。しかし、それ以上に相手の心理を読んだり、だましたりすることが重要な心理戦だということができます。そして、他のプレイヤーの賭けたチップの数や表情からハンドの強さを推測するのがポーカーの醍醐味です。
相手に心を読ませないようにするポーカーフェイスという言葉は、実際にこのポーカーから生まれたといわれています。また、ポーカーでは相手を惑わす為に、わざと驚いて見せたり、虚勢を張ってたくさん賭けたり(ブラフ)するのも有効です。
当サイトのポーカーに関するその他関連記事、テキサスホールデムやレイズ額のバリエーション、ポーカーのオッズと確率、期待値の活用法、ポーカーの戦略もあわせて確認しましょう!
オンラインカジノでのポーカーは別物
すでに説明した通り、ポーカーは他のプレイヤーとの心理戦となります。しかし、オンラインカジノでは対戦相手がコンピューターとなるため、表情を読んだりだましたりという駆け引きをすることができません。そのため、主にどのカードを引くことができるかという運が重要なゲームと言えます。
心理戦の駆け引きや、相手のプレイスタイルに応じた攻防のような、より実践的なプレイを望むなら、ポーカースターズのようなオンラインポーカーがおすすめです。
ポーカーのルールをマスターしよう
ポーカーのルールを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。一通りのルールが確認できたら準備万端です。以下にテキサスホールデム学習ステップを紹介します。オンラインポーカーではプレイマネー と言う、架空のお金で無料でプレイ可能ですよ!
ポーカーのルールはそこまで複雑ではありませんが、他のプレイヤーとの駆け引きが必要なので、非常に奥深いゲームです。ぜひポーカーのルールを理解して、カジノゲームを楽しみましょう。
小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。