更新日:2024年11月18日
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コナーマクレガー(Conor McGregor)とは、アイルランド出身の男性総合格闘家です。SBGアイルランドに所属しており、アイルランド人史上初のUFC世界王者として知られています。
コナーマクレガーはこれまでUFCのライト級とフェザー級にてチャンピオンの座を獲得しており、UFC史上初の二階級同時王者として注目を集めました。
コナーマクレガーの人気のすごさはペイ・パー・ビュー(PPV)の販売件数でも確認することができます。コナーマクレガーがハビブ・ヌルマゴメドフと対戦したUFC 229ではPPVを240万件売り上げ、UFC歴代1位の記録となりました。
それまでPPVを200万件以上売り上げたの全てフロイド・メイウェザー・ジュニアが出場した試合であり、マクレガーはメイウェザーが出場しない試合で初めて200万件以上の売り上げを達成したのです。
最近では、日本における格闘技ブームにより、フロイドメイウェザーやアデサニヤと同様に、コナーマクレガーに対する注目度も増しています。
さらには、コニベットをはじめとしたオンラインカジノやブックメーカーで可能なスポーツベッティングの人気も急上昇中なので、選手に対する知識を高めることがより一層必要とされているのです。
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コナーマクレガーがボクシングを始めたのは12歳のことでした。この頃、オリンピックに出場経験があるフィル・サトクリフのジム、クラムリン・ボクシングクラブに入会。そして、トレーニングを積み、国内ユース王者にまで上り詰めました。
同時に、コナーマクレガーはボクシングのトレーニングとともに、テコンドー、空手、カポエイラ、キックボクシングのトレーニングも積んでいました。
そして、16歳の時に総合格闘技に転向します。17歳のときに配管工の見習いとして働き始めます。そして、その仕事を通じて、コナーマクレガーは、ファイターのトム・イーガンからUFCというスポーツを紹介されたのです。そして、イーガンとコナーマクレガーはすぐに一緒にトレーニングをするようになったのです。
2007年2月17日になると18歳となったコナーマクレガーはアマチュア総合格闘技にデビュー。キーラン・キャンベルと対戦し、1RTKOでの勝利をおさめます。
2008年からジョン・カバナのSBGアイルランドでトレーニングを始めると、同年にプロ総合格闘技デビューをします。その4年後となる2012年、CWFCのフェザー級王座、ライト級王座を獲得し二階級制覇を達成ました。
そして、2013年になるとダブリンを訪れたUFC代表のダナ・ホワイトから勧誘を受け、アイルランド人二人目として、UFCとの契約を結びます。
2013年4月6日にはUFCの初戦が行われ、UFC on Fuel TV 9でマーカス・ブリメージと対戦します。結果は、コナーマクレガーの1RTKO勝ちとなり、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞します。
その後怪我などで一時活動を停止することもありましたが、2015年12月12日、UFC 194のUFC世界フェザー級王座統一戦で正規王者ジョゼ・アルドと対戦。そして、UFCのタイトルマッチ史上最短記録となる1R開始13秒に左フックでKO勝ちし、UFC世界フェザー級王座を獲得しました。
さらに、2016年11月12日にはUFC世界ライト級王者エディ・アルバレスと対戦。1Rから3度ダウンを奪うなど圧倒し、TKO勝ちを収めました。そして、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞するとともに、フェザー級に次いでライト級の王座獲得に成功しました。
これにてコナーマクレガーは、ランディ・クートゥア、BJ・ペンに続いて史上3人目となる二階級制覇を達成し、二階級の王座を同時に保持した初の選手となりました。
その後、2016年12月18日、アイルランドのスポーツ賞「RTÉスポーツ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる他、2017年4月にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されました。
コナーマクレガーはこれまで引退と復帰を繰り返しています。
コナーマクレガーが初めて引退を発表したのは、2016年4月のこと。この時ネイト・ディアスと7月9日のUFC 200で再戦することが決定していましたが、トレーニングを優先させたいコナーマクレガーは、プロモーションを兼ねた事前記者会見へ出席させたいUFCと対立。最終的にコナーマクレガーは事前記者会見を欠席したことで、UFCはコナーマクレガーをUFC 200から欠場させることを発表します。これに腹を立てたコナーマクレガーはSNSで引退を発表。しかし、この引退は1日で撤回されます。
その後、2019年に乱闘事件が勃発。これを機に3月にコナーマクレガーはSNSで総合格闘技からの引退を表明しましたが、こちらも数日で撤回されました。
さらに2020年には新型コロナウイルス感染拡大の影響などで試合がなかなか決まらなかったことで、モチベーションが低下したことを理由にSNSにて引退を発表します。この引退についてはすぐに撤回されず、しばらく試合に出場しない期間が続きました。また、この期間である2020年8月8日には、ディー・デブリンとの婚約を発表しています。
そして、2021年になると1年ぶりの復帰戦が行われ、UFC 257でライト級ランキング2位の元UFC世界ライト級暫定王者ダスティン・ポイエーと再戦します。コナーマクレガーは攻勢に立つものの2R中盤にスタンドパンチ連打から右フックでダウン奪われキャリア初のTKO負けとなってしまいます。
そして、2021年7月11日以降は試合に出場していません。
コナーマクレガーは、UFCのライト級、フェザー級にてチャンピオンの座を獲得しています。
そして、UFC史上3人目の二階級制覇王者となり、UFC史上初の二階級同時王者としても知られています。
現在では、UFC世界ライト級ランキング12位となっています。
以下では直近10年のコナーマクレガーの試合結果を紹介します。
開催年月日 |
大会名 |
対戦相手 |
試合結果 |
2021年7月10日 |
UFC 264: Poirier vs. McGregor 3 |
ダスティン・ポイエー |
1R 5:00 TKO(ドクターストップ) |
2021年1月24日 |
UFC 257: Poirier vs. McGregor 2 |
ダスティン・ポイエー |
2R 2:32 TKO(右フック→パウンド) |
2020年1月18日 |
UFC 246: McGregor vs. Cowboy |
ドナルド・セラーニ |
1R 0:40 TKO(パウンド) |
2018年10月6日 |
UFC 229: Khabib vs. McGregor 【UFC世界ライト級タイトルマッチ】 |
ハビブ・ヌルマゴメドフ |
4R 3:03 ネッククランク |
2016年11月12日 |
UFC 205: Alvarez vs. McGregor 【UFC世界ライト級タイトルマッチ】 |
エディ・アルバレス |
2R 3:04 TKO(左フック→パウンド) |
2016年8月20日 |
UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 |
ネイト・ディアス |
5分5R終了 判定2-0 |
2016年3月5日 |
UFC 196: McGregor vs. Diaz |
ネイト・ディアス |
2R 4:12 リアネイキドチョーク |
2015年12月12日 |
UFC 194: Aldo vs. McGregor 【UFC世界フェザー級王座統一戦】 |
ジョゼ・アルド |
1R 0:13 KO(左フック) |
2015年7月11日 |
UFC 189: Mendes vs. McGregor 【UFC世界フェザー級暫定王座決定戦】 |
チャド・メンデス |
2R 4:57 TKO(左ストレート→パウンド) |
2015年1月18日 |
UFC Fight Night: McGregor vs. Siver |
デニス・シヴァー |
2R 1:54 TKO(マウントパンチ) |
2014年9月27日 |
UFC 178: Johnson vs. Cariaso |
ダスティン・ポイエー |
1R 1:46 TKO(左フック→パウンド) |
2014年7月19日 |
UFC Fight Night: McGregor vs. Brandao |
ディエゴ・ブランダオン |
1R 4:05 TKO(左ストレート→パウンド) |
2013年8月17日 |
UFC Fight Night: Shogun vs. Sonnen |
マックス・ホロウェイ |
5分3R終了 判定3-0 |
2013年4月6日 |
UFC on Fuel TV 9: Mousasi vs. Latifi |
マーカス・ブリメージ |
1R 1:07 TKO(左ストレート→パウンド) |
2012年12月31日 |
Cage Warriors 51 【CWFCライト級王座決定戦】 |
イヴァン・ブッヒンゲル |
1R 3:40 KO(パンチ) |
2012年6月2日 |
Cage Warriors 47 【CWFCフェザー級王座決定戦】 |
デイブ・ヒル |
2R 4:10 チョークスリーパー |
2012年2月18日 |
Cage Warriors 45 |
スティーブ・オキーフ |
1R 1:33 KO(肘打ち) |
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コナーマクレガーは、記者会見の際にはいつもスーツを着て誕生します。
そんなコナーマクレガーはスーツ姿が非常におしゃれだとファンの間でよく話題になっています。
特にメイウェザー戦の記者会見でコナーマクレガーが着ていた“F**K YOU”スーツは大きな話題となりました。これは紺地にピンストライプのスーツであり、記者会見後には多くの問い合わせがあったといいます。
その話題となったスーツはDavid Augustのものであり、コナーマクレガーが記者会見で着用した後は期間限定で6,500USドルで販売されていました。
ファッションセンスに定評があるコナーマクレガーは、男性スタイル・ファッション誌「GQ」の2017年ベストドレッサー賞で俳優やミュージシャンに混ざって4位に選ばれているなど、業界でも注目されているのです。
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コナーマクレガーの純資産は2億ドルだと言われています。
コナーマクレガーは格闘家としてデビューする前は無一文であり、アイルランドで生活保護を受けていました。しかし、格闘家としてデビューしたことで、大きく状況が変化していくのです。
コナーマクレガーが18歳でアマチュアMMAデビューを果たした際、デビュー戦はTKO勝ちをしします。そして、勝利を重ねることで、少しずつ資産を増やしていきます。
2015年7月11日には、コナーマクレガーはUFC189でチャド・メンデスに勝利し、500万ドルを獲得します。さらに2015年12月11日、ジョゼ・アルドを13秒で破り、1200万ドルを稼いだと言われています。
その後も2016年3月5日のUFC196でのネイト・ディアスとの試合では最低でも1000万ドル、UFC202でネイト・ディアズと再戦した際には2500万ドル、エディ・アルバレスと戦ったときは約700万ドル稼いだと伝えられています。さらには、2018年10月にカビブ・ヌルマゴメドフと戦った際に推定5,000万ドルを稼いだと言われており、これまでのUFCの総収入はおよそ1億1500万ドルだと推定されています。
その他ファイトマネー以外には2017年6月から2018年6月の間に、コナーマクレガーはバーガーキング、Beats by Dre、Anheuser-Buschといった企業とのエンドースメントからも約1400万ドルを得ていると報じられています。
おしゃれなコナーマクレガーは頻繁に髪型も変えており、その度にファンの間でも話題となっています。
これまでハードサイド部分のハイスキンフェード、コームオーバーとビアードを備えたテーパーフェード、ロングコームオーバーのショートサイド、丸刈り、テクスチャードフリンジ付きハイテーパーフェードなど多くの髪型でリングに誕生しています。
次の試合でどのような髪型でコナーマクレガーが登場するかを予想してみるのもおもしろいでしょう。
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コナーマクレガーはインスタグラムのアカウントを持っており、4500万人がフォローしています。
このアカウントではトレーニングや試合前の写真だけではなく、家族との写真も多く投稿されています。
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コナーマクレガーは、体に複数のタトゥーを入れています。
コナーマクレガーが初めて刻んだのは左足のかかとにある「アラビア文字」のタトゥー。
これはコナーマクレガーが、オンラインカジノ大国として有名なキプロスで酔っ払っていた時に入れたものであり、本人も意味がわからないといいます。
その他、うなじの「十字架」のタトゥー、背中に背骨まで続く「Thorny Helix」のタトゥー、胸の「ゴリラ」のタトゥー、左前腕の「ローズブッシュ」タトゥーなど、全身に約10個のタトゥーを入れています。
コナーマクレガーは試合前に「The Foggy Dew」というアイルランドの歴史的な反乱軍の曲を流すことで知られています。アイルランド出身ということもあり、入場曲にはアイルランドの曲を選ぶことが多いようです。
その他にも、The Notorious B.I.G.のHypnotizeなど他の曲を入場曲に採用することもあります。
世界中に多くのファンがいるコナーマクレガーは、なんと映画にもなっています。
2017年11月1日、コナーマクレガーをUFCと契約する前から4年以上に渡って追ってきたドキュメンタリー映画「Conor McGregor: Notorious」がアイルランドで公開されています。
この映画はアイルランド制作のドキュメンタリー映画として歴代最高興行収入を記録し、2017年に公開されたアイルランド制作映画としても最高週末興行収入を記録しました。
以下では知られざるコナーマクレガーの真実のを紹介します。
コナーマクレガーは格闘技の才能だけではなく、話術に長けていることでも知られています。トーク力に優れているコナーマクレガーはメディアを巻き込んで注目を集めることがよくあります。また、話術を利用して対戦相手に心理戦を仕掛け、自分に有利な流れを作り出すということもよくあります。
このような話術も含めて、コナーマクレガーの完璧な強さを作り出していると言っていいでしょう。
コナーマクレガーは総合格闘技だけではなく、ビジネスの才能にも秀でています。
コナーマクレガーはアイリッシュ・ウイスキーブランド「Proper No. Twelve」を立ち上げ、わずか2年半で急成長させて株式の過半数を6億ドル(約660億円)で売却するなど、ビジネスにおいても多くの成功を収めています。
コナーマクレガーは忠実心が強うことで知られています。多くの人は巨万の富を築くと人格が変わってしまい、付き合う友人も異なります。
しかし、コナーマクレガーに関しては無名の時もプロとして億万長者になった後も、同じ友人やトレーナーと多くの時間を過ごしています。
特にコナーマクレガーがコーチのジョン・カバナーに対して忠誠心を語っていることことは有名です。
コナーマクレガーが若い頃、よくいじめられていたことはファンの間では有名です。体が小さかったコナーマクレガーは、よくいじめっ子たちのターゲットになっていたようです。
そして、コナーマクレガーは自分の身を守る方法として、格闘技とボクシングを始めと語っています。つまり、いじめられていなかったば、コナーマクレガーは今のようなスターにはなっていなかったのかもしれません。
現在学校でいじめの経験について講演するなど、いじめ対策の貢献しています。
プロのファイターであるためには、相当タフであることが必要です。コナーマクレガーは、パワーがあるだけではなく、驚異的な不屈の精神を持っていることでも知られています。現UFCフェザー級王者のマックス・ホロウェイと戦った際、コナーマクレガーは十字靭帯を断裂していました。それでもコナーマクレガーは戦い続け、相手を上回るグラップリングで全会一致の判定勝ちを収めたのです。
小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。