更新日:2024年11月20日
画像出典:Times Out 公式サイト
“https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/in-new-york-a-las-vegas-style-casino-could-open-in-a-new-hudson-yards-skyscraper-022824”
ニューヨーク州では、2013年にランドカジノの建設が承認されてから、既に州北部で4つのカジノが運営されています。
州内の経済格差を考慮して中断されていた州南部3か所のカジノ建設計画ですが、2023年に再び計画が推進されることに。
これに伴い入札が開始されたニューヨーク市のカジノ計画ですが、先日、ニューヨーク州賭博委員会は2025年12月31日までにカジノライセンスを付与できない、と発表し、承認プロセスの長期化に非難が殺到しています。
これに対して、米州議員2名は、ニューヨーク市カジノライセンス付与の早期化法案を支持すると述べました。
この発言をしたのは、ジョセフ・アダボ上院議員とゲーリー・プレトロウ下院議員です。
議会閉会間近に、今年7月31日までに入札を行い、来年3月31日までに賭博委員会が3つのカジノライセンスを承認する法案を推し進めようとしています。
この状況について、一部の業界関係者は、長期化は、現在政治的抵抗や土地利用の問題を抱えている入札者にとって、有利な状況であると述べています。
一方、この早期化法案は、テーブルゲーム用の場所を拡張するだけで営業を開始できるような既存のスロット店にとって、ライセンスを獲得するチャンスだという見方もあります。
画像出典:New York Post 公式サイト
“https://nypost.com/2024/05/19/us-news/ny-lawmakers-push-for-faster-nyc-casino-openings-were-leaving-2b-on-the-table/”
今回のニューヨーク市カジノライセンス付与が長期化している件について、問題の1つとして挙げられているのが、雇用や税収の機会損失です。
両議員は、早期化法案を支持するのは誰かを優遇するためではなく、ライセンス付与により数千もの雇用を創出し、州に数十億ドルもの追加収入を生み出すためだと語っています。
入札に伴い、各入札者は少なくとも5億ドルをライセンスの前払い金として支払う必要があるため、州にとっての貴重な財源を確保できます。
プレトロウ下院議員は、
「時間が掛かりすぎている。20億ドルのチャンスを無駄にしている」
と、苦言を呈しています。
両議員が述べている通り、カジノ開発は雇用機会や州、国の税収を生み出し、社会にとってプラスに働く要素も多く備えています。
もちろん、カジノ建設及びライセンス付与は、厳格なプロセスに基づいて慎重に行われるべきですが、スケジュールの長期化が与える影響も懸念すべきでしょう。
カジノ開発に対して、治安やギャンブル依存症を懸念する否定的な意見もあるでしょう。
しかし、今回のニューヨーク市カジノライセンス問題でも言及されている通り、カジノ開発は市政に利益をもたらしてくれます。
まずは、雇用の創出です。カジノ開発により、施設の建設、開業後の整備、周辺施設での雇用機会が拡大します。
早期化法案を支持しているアダボ上院議員は、カジノライセンス付与の長期化で、少なくとも5千人の雇用が保留状態にあると述べています。
次に、財政の安定です。ニューヨーク市の場合、プレトロウ下院議員は、ライセンス料の前払い金として得られる予定の15億ドルがあれば、今年削減した予算の大部分を復元できるとも述べています。
ライセンス料から得られる収入だけではなく、カジノ開発によって創出された雇用から得られる所得税も、政府の財源を安定させます。
そして、カジノの開業は新たな観光資源として、インバウンドを促進するメリットもあります。
カジノを目的にニューヨークを訪れる観光客が増えれば、それに伴うホテルや飲食店の利用も増え、周辺地域を活性化します。
今回のカジノ開発では、ニューヨークのハドソンヤード開発地や国連ビル近辺、タイムズスクエアなど、観光地としても有名な地域が候補地として挙がっています。
既にカジノ付きホテルのほか、1500戸の集合住宅、オフィススペース、公立学校を含むプランも提案されており、ニューヨークの新たな観光名所になる日も近いでしょう。
また、カジノという合法的な場があることは、違法賭博や裏カジノの規制にもつながり、治安の維持にも貢献します。
今回の記事では、ニューヨーク市のカジノライセンス付与長期化問題について紹介しました。
日本国内でも大阪IR計画が進む中、カジノライセンス付与の長期化が及ぼす影響は気になりますよね。
また、一部報道では、水原一平容疑者のスポーツ賭博問題が、GentingのNYCカジノライセンス取得に影響を与える可能性もあると言われおり、長期化以外にも気になるニュースが多いです。
問題を抱えるニューヨークのカジノ建設計画ですが、ニューヨーク旅行の観光スポットにランドカジノが追加されると思うとワクワクしますね。
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。