更新日:2024年11月20日
ブラックジャックのベーシックストラテジーとは?
ブラックジャックのベーシックストラテジーとは、日本語に直訳すると「基本戦略」を意味し、ブラックジャックをプレイする際に、特定の状況に応じて最適なアクションを示したものです。
理論的には、ベーシックストラテジーを用いると、ブラックジャックの期待値を最大化できるため、言い換えれば、プレーヤーの勝率を最大限に高められる戦略です。
ブラックジャックで勝てない場合の多くは、運だけに頼った無戦略プレイが原因です。
正しくベーシックストラテジーを実践すると、ペイアウト率は限りなく100%に近付きます。
もちろん、ベーシックストラテジーは不正行為ではなく、カジノ側も容認しています。
ただし、ランドカジノの場合、テーブル上でベーシックストラテジーが示された表を見ると、注意される恐れがあります。
オンラインカジノであれば、監視するスタッフもディーラーもいないので、初心者でも、簡単にベーシックストラテジーを用いたブラックジャック攻略が可能です。
ブラックジャックのベーシックストラテジー表の見方とアクション
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、数多くのシミュレーション結果に基づいて作成された表を使います。
ベーシックストラテジーの表については、次項目で詳しく解説しますが、この表を参考にすると、各状況における最適な行動が瞬時にわかります。
ブラックジャックではエースが最強と言われていますが、初心者がまず覚えておくべきなのが、表に示されたH(ヒット)、S(スタンド)、DD(ダブルダウン)、SP(スプリット)の各アクションです。
以下に、これら4つのアクションの意味について簡単に解説します。
Hが出た時のアクション
ブラックジャックの表で、Hと示されるのは「ヒット」です。
ヒットは、プレーヤーが追加のカードを1枚引くことをディーラーに要求するアクションです。
プレーヤーのハンドの合計点が21以下になる限り、何度でもヒットできます。
ヒットの目的は、ハンドの合計点を21に近付けること。
21に到達するか、21を超えない限り、プレーヤーはゲームの続行が可能で、ヒットを続けた結果21を超えると「バスト」でプレーヤーの負けが確定します。
Sが出た時のアクション
ブラックジャックの表で、Sと示されるのは「スタンド」です。
ブラックジャックのスタンドとは、プレーヤーが追加のカードを引かず、現在のハンドで勝負する旨をディーラーに示すアクションです。
ディーラーよりも高いハンドを持っていると確信している場合、または、バストのリスクを冒したくない場合にスタンドを選択します。
同じテーブルに座る全てのプレーヤーがスタンドを選択すると、ディーラーは、17になるまでカードを引き続けます。
ディーラーが21を超えた時点で、プレーヤーのハンドに関係なく勝利が確定します。
また、ディーラーが17以上21以下で、自分よりも高いハンドが完成した場合は、プレーヤーの負けです。
DDが出た時のアクション
ブラックジャックの表で、DDと示されるのは「ダブルダウン」です。
ブラックジャックのダブルダウンとは、プレーヤーが最初に配られた2枚のカードの合計値に基づき、ベット額を2倍に増額できるアクションです。
ダブルダウンした結果、見事ディーラーに勝てば、当初よりも配当は2倍になります。
ただし、負ければ損失額も大きくなるため、ギャンブル性の高いアクションと言えるでしょう。
また、ダブルダウンを選択した場合、引けるカードは1枚のみです。
一部の特殊ルールを採用したブラックジャックのルール以外、ダブルダウン後の追加ヒット、また、再度のダブルダウンはできないので注意が必要です。
SPが出た時のアクション
ブラックジャックの表で、SPと示されるのは「スプリット」です。
ブラックジャックのスプリットとは、プレーヤーが最初に配られた2枚のカードが、同じ数字である場合に限って選択できるアクションです。
スプリットでは、同額を追加ベットし、2つの独立したハンドに分けてプレイします。
スプリットしたそれぞれのハンドでヒット、スタンド、ダブルダウンのアクション選択が可能で、スプリット後の再スプリットは認められません。
また、スプリットした直後の追加カードで21が完成しても、ブラックジャックにはならず、通常の21として判断され、ディーラーに勝っても配当は2倍です。
ブラックジャックのベーシックストラテジー表3種
ブラックジャックのアクションを理解したところで、いよいよ、ベーシックストラテジーの本丸である表について解説します。
ベーシックストラテジー表は「ハードハンド」「ソフトハンド」「スプリット」の3つあり、最初に配られた2枚のハンドにより、いずれかの表を参考にしてアクションを決定します。
各ハンドの意味は、以下の通りです。
- ハードハンド:Aを持っていない、もしくはAを1とカウントするハンド
- ソフトハンド:Aを持っていて、なおかつ11とカウントするハンド
- スプリット:2枚の数字が同じハンド
自分のハンドを確認後、3つの内、どの表でベーシックストラテジーを実践するかが決まります。
また、ベーシックストラテジー表の見方は全て共通です。
一番左側の列は、最初に配られた2枚のカードの合計数字で、上から2行目がディーラーのアップカードです。
ハンドの行とディーラーのアップカードの列、それぞれの縦横が交わる部分に示された部分が、プレーヤーのとるべきアクションです。
ハードハンドの表
ソフトハンドの表
スプリットの表
ベーシックストラテジーと一緒に覚えたいブラックジャックの戦い方
ブラックジャックは、ベーシックストラテジーを正しく実践するだけでも勝率はグンッと高まります。
ですが、もう1つ「ブラックジャックのカードカウンティング」を併用した戦い方をすると、ペイアウト率が100%を超えます。
カードカウンティングとは、すでにテーブル出たカードを記憶し、デック内に残っているカードを推測するテクニックです。
デック内にAや絵札が多く残っていればプレーヤー有利、逆に少ない場合はディーラー有利の状況という理論から、稼ぎやすい状況を把握します。
具体的には、テーブル上に「A、10、J、Q、K」が出る度に、-1とカウントします。
そして、「2、3、4、5、6」が出る度に、+1とカウントします。
また、「7、8、9」は0とカウントします。
カウント値が、+ (プラス) に大きく傾いた時は、デック内にAや絵札が多く残っている状況なので大きくベットします。
逆に、- (マイナス) に傾いている時は、ディーラー有利の状況なので、無茶なベットは危険です。
プラス領域に入るまでは様子見という形で少額ベットがおすすめです。
ベーシックストラテジーとカードカウンティングを一緒に覚えると、ブラックジャックのトータル的な収益が大きくプラスになること間違いありません。
ブラックジャックのベーシックストラテジーでは勝てない?
ブラックジャックは、ベーシックストラテジーだけでも十分に勝てると言えます。
ただ運に頼った戦い方と、ベーシックストラテジーを充実に守った戦い方とでは、ペイアウト率が異なります。
一般的なブラックジャックの場合、ペイアウト率は97~101%程度です。
そして、完全運任せでアクションを選択した場合のペイアウト率は97~98%、ベーシックストラテジーの実践で99~100%、カードカウンティングの併用で101%前後です。
つまり、勝てないのは運任せでプレイした場合で、ベーシックストラテジーだけでもブラックジャックで勝てるとわかります。
ベーシックストラテジーを使ってブラックジャックで遊ぼう
ベーシックストラテジーのやり方を覚えたら、実際にオンラインカジノのブラックジャックで遊んでみましょう。
オンラインカジノでは、一般的なルールを採用したブラックジャックから、特別配当を貰えるブラックジャック、その他にも、多種多彩なゲーム性を持つブラックジャックで遊べます。
また、ブラックジャックには、ライブカジノと電子テーブルゲームの2種類がありますが、おすすめはライブカジノです。
本物のディーラーがゲームを進行し、リアルタイム映像でその様子を観ながらプレイできるライブカジノは、オンラインカジノの花形的存在です。
以下、オンラインカジノで遊べるおすすめのブラックジャックを3つ紹介します。
- ライブブラックジャック
ライブブラックジャックは、EvolutionやPlaytechなどの、大手ゲームプロバイダーのブラックジャックが人気です。
最低ベット額は、オンラインカジノによって異なりますが、概ね、$1~5程度と低いので気軽に遊べます。
また、ルールは一般的なブラックジャックと全く同じなので、ベーシックストラテジーを使った実践に大変おすすめです。
- ライトニングブラックジャック
ライトニングブラックジャックは、Evolutionが開発したLightningシリーズのブラックジャック版です。
毎ゲーム異なる特定数字のハンドで勝利すると、最大25倍のマルチプライヤーを獲得します。
ただし、獲得したマルチプライヤーが適用されるのは次のゲームです。
つまり、第1ラウンドでマルチプライヤーを獲得し (配当は通常)、その次の第2ラウンドでも勝利すれば、マルチプライヤーが適用された配当を獲得します。
また、ライトニングブラックジャックでは、毎ゲームでベット額の100%を手数料として徴収されます。
例えば、$10ベットなら$20、$100ベットなら$200を支払わなければいけないので注意しましょう。
- 花路野三丁目VIPスピードブラックジャック
花路野三丁目VIPスピードブラックジャックはベラジョンカジノ、遊雅堂、インターカジノだけで遊べるブラックジャックのライブカジノです。
ベット額は、最低$50、最高$5,000の範囲で、お好きな賭け金を選択できます。
一般的なブラックジャックの場合、ディーラーから見て左側に座っているプレーヤーからアクション選択を求められます。
しかし、花路野三丁目VIPスピードブラックジャックは、自分の好きなタイミングでアクションを決めれます。
また、ディーラーのカードを捌くスピードも早いため、トントン拍子でゲームが進行します。
ベーシックストラテジーは問題なく簡単に実践できますが、カードカウンティングはこのスピードに付いていく必要があるため、上級者レベルのテクニックが求められます。
ブラックジャックのベーシックストラテジー | よくある質問
最後に、ブラックジャックのベーシックストラテジーに関する、よくある質問と回答をまとめてみました。
なぜベーシックストラテジーがブラックジャックで有効なの?
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、シミュレーションに基づいて算出された論理的なロジックで考案され、特定の状況における期待値を最大化します。
ベーシックストラテジーに従うと、プレーヤーは全ての状況において最も高い期待値を得られ、長期的にみると運任せで遊ぶよりは圧倒的に稼げます。
具体的には、ベーシックストラテジーにより、ペイアウト率が約1%上昇するため、結果的に、カジノ側のハウスエッジを下げ、その分プレーヤーの利益に繋がります。
ブラックジャックベーシックストラテジーの覚え方は?
監視のいないオンラインカジノであれば、わざわざ、ブラックジャックのベーシックストラテジーを覚える必要はありません。
このページで紹介している表を参考にし、アクションを決定するだけでOKです。
ベーシックストラテジーの実践を積み重ねると、自然と選択すべきアクションを自分自身で判断できるようになり、表を見る必要もなくなってきます。
ベーシックストラテジー初心者の方は、最初のうち、オンラインカジノの入金不要ボーナスや初回入金ボーナスなどの、お得なボーナスを使いながら遊ぶのがおすすめです。
もしくは、電子テーブルゲームのデモプレイで遊ぶと、損失リスクを軽減しつつ、ベーシックストラテジーの練習を積み重ねられます。
まとめ
今回は、ブラックジャックのベーシックストラテジーとは何なのか?
具体的なやり方や使い方について徹底解説し、ベーシックストラテジーの実践におすすめのブラックジャックの種類を紹介しました。
ブラックジャック初心者にとって難しいイメージのあるベーシックストラテジーですが、実際には表の見方さえ理解してしまえば、誰でも簡単に実践できる攻略法です。
また、もっとブラックジャックのペイアウト率を上げたい場合には、ベーシックストラテジーと併用し、カードカウンティングも実践してみましょう。
さらに、ブラックジャックのインシュランスやサイドベットといった追加の賭け方も考慮すると、ゲームの楽しみ方と戦略の幅が広がります。
脅威のペイアウト率100%超えも実現し、コンスタントに稼げるようになること間違いありません。
まずは、オンラインカジノで、ベーシックストラテジーを練習してみましょう。
オンラインカジノであれば、お得なボーナスを使い、損失リスクを最小限に抑えながらブラックジャックで遊べます。
小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。