ブラフの極意 – 成功に役立つ6つのオキテ

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更新日:2024年11月7日

ブラフとは

この記事ではポーカーのブラフについて紹介します。

ブラフとは、”だまし”のことで、自分の持っているハンドが弱い時でも、強いハンドを持っているかのように振る舞い、相手を勘違いさせることを言います。これにより、他のプレイヤーはリスクを回避しようとフォールドし、手札が強くないにもかかわらずポットを獲得できるのです。

では、どのようにしたらブラフを成功させられるのでしょう?ブラフを行う上で重要なポイントは6つあります。それらは、対戦相手、あなたの印象、振る舞いに一貫性があるか、あなたのポジション、ハンドの強さ、ベッドサイズです。各ポイントに対する極意を以下で、順番に見ていきましょう。

なお、当記事は基本的なポーカーのルールを学習した読者を対象としています。ルール等のエントリーレベルの情報は、当サイトの各種解説ページを事前にご確認をお願いします。

 

対戦相手の状況と振る舞いを考慮する

当たり前ではありますが、最終的にはあなたの対戦相手がブラフが成功するかどうかのカギを握ります。あなたがベットして相手がフォールドすれば、あなたは賞金を獲得しブラフは成功となりますが、相手がコールしてくれば、ブラフは失敗となります。

では、どのようにすれば、相手がファールドするように仕向けられるのでしょうか?

まず初めに、ブラフをする際の相手の数に注意しましょう。理想は、相手が1人の時です。ブラフが対戦相手全員に対して機能することもがありますが、多くの場合、1対1の時に行う方がよりリスクが少ないです。

次に、考慮すべきなのは相手のポーカーのプレイスタイルです。ポーカーにはいろいろなタイプのプレイヤーがいます。ルーズ、タイト、パッシブ、アグレッシブなどの組み合わせです。ブラフをするのであれば、その中から正しいプレイヤーを選ぶ必要があります。なぜなら、不適切なタイプにブラフを仕掛けても、逆効果だからです。ブラフの相手として相応しくないプレイヤーは避けるようにしましょう。

具体的にどのようなタイプが不適切なのか説明します。例えば、コールをするかフォールドするかを検討する際にあなたのベットサイズやハンドの状況をまったく気せずホイホイベットしてくるようなプレイヤーに対してブラフをするのは、リスクが高いですよね。または、あなたのハンドの方が強いとわかっていてもベットをするようなルーズなプレイヤーも避けたいです。

つまり、彼があなたのアクションから、ハンドを推測しようとしないのであれば、彼に対しては何をしても無駄です。そのため、ひたすらコールをしているようなプレイヤーに対してはブラフをしないでください。このようなタイプは、長期的に勝てるポーカーの戦い方を知らない初心者が多かったりします。

言い換えると、場の状況を考慮しないプレイヤーよりも、用心深く相手のアクションを観察し、それに応じてプレイを変えてくるプレイヤーの方がブラフが有効です。このような人は、ポーカーのプレイの仕方を割と知っている実力のあるプレイヤーに多くみられる傾向があります。

さらに、対戦相手がどのようにプレイしてきたかなど、プレイの流れも検討した方が良いでしょう。前のゲームですでに大きな損失があった場合、ティルトモードに入り、どうでもよくなってすべての資金を使い果たしてしまうプレイヤーもいるでしょう。このようなプレイヤーはブラフのターゲットとしてはふさわしくありません。

反対に、前のゲームで勝利してチップを稼いでいる場合、またはもうすぐゲームをやめようとしている場合、今あるチップを失わないようにより警戒しているはずです。このようなプレイヤーはブラフのいいターゲットだといえます。

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あなたのプレイスタイルを印象づける

あなたが対戦相手を分析していたように、相手のプレイヤーもあなたのことをよく分析しています。ゆえに、そのテーブルでのあなたのプレイに対する印象は、ブラフが成功するかどうかに大きく影響します。そして、ブラフを成功させるためには、相手が自分に対してどのような印象を抱いているかを想定し、それを踏まえてアクションをとると良いでしょう。

例えば、あなたがタイトプレイヤーだと思われていると想定しましょう。そうすれば、あなたがベットした場合ハンドが強いと相手は推測し、フォールドする可能性が十分にあります。このような印象を植え付けるような振る舞いをすれば、ブラフをした場合、高確率で成功するでしょう。一方で、あなたが状況にかかわらずどんどんチップを使ってしまうようなルーズなプレイヤーの場合、あなたのブラフの成功率は低いといえます。

一貫したプレイで演じきる

ポーカーはストーリーのようなものです。そのため、他のプレイヤーに勝つには彼らに信じてもらえるように、アクションとそれまでの一連の流れが一致しなければいけないのです。あなたがリバーでフラッシュがそろっていると見せかけてベットしたとしても、それまでに同様にフラッシュがそろっている状態でで高額ベットをしていなかったら、すこし信用されずらくなってしまいます。

ここから具体的な例を用いながら説明します。

あなたがブラフをして、フラッシュを持っていると見せかける時のシチュエーションとします。2ドル-5ドルのゲームで、資金を多く持つアーリーポジションにいる対戦相手が、プリフロップで20ドルまでレイズをしたとしましょう。そして、あなたも同じように多くの資金があり、クローバーのA、ダイヤのQというハンドでコールをしたとします。

そしてフロップで、スペードのQとK、ハートの8が出たとします。あなたの対戦相手が35ドルを賭け、あなたがコールをしたとします。そしてターンで、ボード上にでクローバーの6が出たとします。そして、あなたの対戦相手が50ドルを賭け、あなたもコールをします。ここではスペード2枚ですが、相手の50ドルベットに対してコールすると、それなりに自信があるように受け取れます。

次に、リバーではスペードの2が出たとしましょう。この時点でスペードのカードが3枚になりました。ここであなたの対戦相手はチェックをして、あなたは100ドルを賭けます。ここでこの額をゴソっと賭けてくると、相手は”自信がありそう。役がそろったのでは?”という心理になります。この流れだと、あたかもリバーでフラッシュが揃っているように見えますよね。そして、あなたのターン、リバーと筋が通った振る舞いをしているので相手は信じやすくなるといえます。

つまり、ゲームを通してアクションが一貫していると、信頼性が高まるのでブラフが成功しやすくなるのです。

バックアッププランの有無を考慮する

ピュアブラフとは、まったく勝てるチャンスがない弱いハンドを持っているときに行うブラフのことを言います。この時は、相手がブラフをする以外、勝つ方法がない時です。

一方で、役が成立していないあるいは弱いけれど、コミュニティーカードの出方次第ではハンドが強くなり、戦えるレベルになりえる時に、さも役が揃っているようにベットすることをセミブラフと言います。

つまり、セミブラフの方がピュアブラフよりも勝率が高く、セミブラフとは保険付きのブラフとも言えるでしょう。

ここではセミブラフの例を紹介します。あなたは、ハートのAとハートのJを持っています。そして、フロップでスペードのK、ハートのQ、ハートの8が出て、あなたはチップを賭けたとします。この段階だとあなたのハンドは役を成立していませんが、他のプレイヤーがフォールドすればあなたは勝利できます。この場合、ブラフは成功となります。しかし、他のプレイヤーがフォールドしなかった場合でも、ターンまたはリバーで10またはハートが出れば、まだあなたにも勝つチャンスがあります。

このように、ブラフが失敗したとしてもまだ勝率がある状態をセミブラフと言うのです。セミブラフは勝てる可能性が高いので、ピュアブラフよりも優れています。そのため、ブラフをするときには、セミで勝つ可能性をひめているのか、あるいは純粋に相手がフォールドすることを臨しかないのかをを考慮し、どうアクションを取れば良いか考えることも大切です。

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ポジションに応じて振る舞う

あなたが他のプレーヤーから見て前なのか後なのかは、重要なポイントです。なぜなら、一般的にブラフをするかどうか判断する前に、他のプレイヤーがどのようなアクションをとるのか知っておくとよりリスクが下がるからです。要するに、ブラフをするのであれば、アーリーポジションよりもレイドポジションのほうがずっと有利ということです。

もしも対戦相手があなたの前でかつチェックをしたのであれば、相手のハンドは強くないと判断して、チップを賭けるのが順当な思考法でしょう。しかし、もしあなたがアーリーポジションであれば、相手のハンドを推測できないので、ブラフが通用しそうかどうかの判断が難しくなります。

ただし、ポーカーに絶対ということはありません。

時には、アーリーポジションがブラフをするのに有利になることもあります。例えば、ブラフはレイトポジションの方が有利だということを知っている経験豊富なプレイヤーを相手にする場合、それを利用してあえてアーリーポジションでブラフをすることで、彼をフォールドすることができます。

ここで言えることは、この記事で紹介していることを総動員してアクションをとると、より精度の良いブラフができるようになるということです。

適度なベットサイズで賭ける、大胆に賭け過ぎない

ノーリミットポーカーでブラフをする時は、特にベットサイズについて注意しなければいけません。リスクをできる限り下げた方が良いので、相手をフォールドさせるためのベット量は、その状況に適した最小金額を賭けるのがベストです。

でも、どのようにその金額を決めればいいのかが問題になります。

賭け金が大きければ大きいほど、あなたの対戦相手はフォールドしやすくなると考えるのが自然でしょう。しかし、実際にはそうではありません。この金額以上であれば、相手はフォールドする、という境界を見極めることが大切です。

そして、その境界値により近い金額を賭けることがポイントです。

ここでは例を紹介します。ポットには100ドルがあります。フロップでは役が成立しなかったとします。そして、あなたの対戦相手はチェックをしたので、ハンドが弱いと判断できます。その時点で相手のプレーヤーが役を成立できず、後一歩でもないような状況であれば、その時のポットの50%の量をベットするとフォールドさせるには十分と言えます。ゲームごとに状況はことなりますが、その状況だとこのくらいの量が妥当です。ですが、相手が後1枚くらいで役がそろうくらいの状況だとしたら、ポットの50%より大きい金額からポットと同額くらいの賭けがより有効なることもあるでしょう。

また、もしも相手がタイトプレイヤーであれば、25ドルなどポットの50%未満の賭け金でブラフが成功することもあります。同じように、あなたの対戦相手がいつもコールする人(コーリングステーション)である場合、あなたがいくら賭け金を上げたとしても彼はフォールドしないでしょう。つまり、ブラフをしないようほうがいいということです。

ここでもう1つ例を紹介します。リバーで、ポットに300ドルが積まれています。そして、あなたの対戦相手がフラッシュまで後一枚だと予想したとします。さらに、リバーで違うスートが出たため、フラッシュが不可能だとします。この時あなたも役ができていないとします。

ここであなたの対戦相手がチェックをします。もしもあなたの推測が正しい、つまりフラッシュ待ちでスカしているのであれば、ここで彼がベットするとは考えにくいでしょう。一方で、あなたのハンドは役が成立していないので、リスクを取ることはできません。ゆえに、ポットの25%だけを賭けて、相手がフォールドするのを期待しましょう。対戦相手があなたをだまして強いハンドを持っている可能性があるので、ここではリスクを取らないほうがいいでしょう。そのため、75ドルの賭け金でブラフをするのが賢明な判断となります。

より具体的な説明に関しては、適切なベットサイズの記事を確認することをオススメします。

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慎重にブラフを仕掛けよう!

ブラフを成功させるには上記全ての要素をバランスよく検討しなければいけません。

もしもあなたが初心者なら、行き過ぎたブラフには注意した方がいいでしょう。とりわけ対戦相手が経験豊かな場合もあるので逆にしてやられてしまう時もあります。当ページで紹介した考慮すべき要素を繰り返し読み、練習を重ねてから実践することをオススメします。

ブラフにこだわり過ぎず、様々なポーカーに必要な知識を満遍なく学ぶと、徐々に全体的なレベルが上がってきます。そして、いろいろな手法とブラフを織り交ぜることで、より高確率で対戦相手をフォールドさせられるようになるでしょう。

更なる上達には、テキサスホールデムの戦略ポーカーの確率などの知識が役立つので、併せて関連記事を読んでみると良いかもしれません!

監修者兼ガイド
小山道也

小山道也

カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家

オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。

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業界エキスパート
西尾昇

西尾昇

コンテンツ制作担当

ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。

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