米ミシガン州のiGaming市場｜収益が大幅に増加

更新日：2023-09-21

ミシガン州のiGaming業界の6月の収益が、前年比24%増加に

日本を含む世界で人気を博している、オンラインカジノ。

自由の国アメリカも、例外ではなく、スポーツベッティングやオンラインカジノを含むiGaming産業を合法とする州が増加しています。

中でもアメリカ北西部に位置する、ミシガン州のiGaming業界における州全体の収益が、前年の同じ月に比べて24%増加したことが分かりました。

(写真は、ミシガンで運営しているモーターシティカジノ)

月の収支を公表したレポートを見ると、ミシガン州の6月のiGamingの収益は、1690万ドルを記録。

2023年上半期全体の収益は、11億ドルに上ることが、明らかになりました。

7億5000万ドルの収益を計上した、2022年の上半期と比べ、大幅に増加しています。

しかし、スポーツベッティングに限った収益を見ると、2023年5月に3520万ドルを記録しましたが、6月には1820万ドルと、約50%との収益の減少が記録されています。

スポーツベッティングは、スポーツイベントやシーズンによって、コンテンツの有無が左右されるため、月ごとの収益は不安定な面もあるかもしれません。

ただ、スポーツベッティングの収益の不安定さを差し引いても、ミシガン州のiGaming市場は、4か月連続で1500万ドル越えの収益を上げており、州の成長著しい、主要な産業の一つとして影響を強めています。

専門家は、ミシガン州のiGaming業界の収益の伸び率が、2023年下半期にかけて持続すると予想しています。

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競争が加速するミシガン州のiGaming市場

iGamingの収益が増加するミシガン州ですが、同時に市場の競争も激化しているようです。

アメリカ大手のシーザーズカジノは、ミシガンにて運営するカジノの名称を「シーザーズパレスカジノミシガン」に変更しました。

ちょっとした名称変更のように聞こえますが、この改名を機に、ミシガン州のiGamings市場への参入を本格的に進めていくそうです。

また、シーザーズはオンカジ参入にあたり、遊べるゲームのラインナップの強化もしました。

さらに、シーザーズが既に運用している、メンバーズプログラムを利用できることも併せて発表されています。

新規顧客の獲得はもちろん、シーザーズがすでにランドカジノで獲得している顧客のオンラインカジノへの流入を狙っているようです。

シーザーズのチーフCEO、トムリーグ氏は以下のようにコメントしています。

「シーザーズは、ランドカジノの経験を基にして、デジタル産業に参入します。私たちが蓄積してきた独自のゲームや、ライブディーラーやボーナスシステムのノウハウを活かす1年となるでしょう。」

シーザーズはミシガンのiGaming市場への参入へ当たり、ミシガンに長く根強いている他のオペレーターたちとの競争を勝ち抜く必要があります。

シーザーズがミシガン州で成功を収めることが出来れば、他の大手カジノの参入にもつながるでしょう。

さらに、日本のセガサミーとパートナーを結んだことで知られているBragg Gamingも、ミシガン州のiGaming業界への参入を発表しました。

Bragg Gamingは、アメリカにおけるiGaming市場で成功を収めるためには、ミシガン州を攻略することが重要なキーになるとをコメントしています。

大手ランドカジノや業界の盟主の参入が相次ぐ、ミシガン州のiGaming業界は、既存のプロバイダーを含めた激しい競争が見込まれます。

競争が大きくなればなるほど、業界の規模も拡大していくことでしょう。

オンラインの賭博が徐々に解禁されているアメリカでは、オンラインカジノを合法化に踏み切る州が増加しています。その中でも、オンラインカジノをいち早く合法にしたのがミシガン州です。

2013年には州で一番の年であるデトロイト市が破産申請を行うほど経済が衰退していたミシガン州ですが、州の景気も徐々に回復中です。

景気の回復と共に、ミシガン州のiGaming産業が、更なる経済発展の救世主になれるか注目です。

まとめ

今回は、ミシガン州のiGaming市場の収益が増加していることを解説しました。

全米でもいち早くiGamingを合法化したミシガン州では、2023年6月の収益が前年の同じ月と比べて24%増加していることが明らかになりました。

また、シーザーズやBragg Gamingなど、業界大手の企業もミシガン州をアメリカのiGaming市場の重要な拠点として認識しており、ミシガン州のiGaming市場の競争の激化が見込まれ、更なる拡大が期待されます。

今回紹介したミシガン州の例に限らず、世界ではランドカジノブランドのiGaming業界への進出が進んでいます。

スポーツベッティングや、オンラインカジノの存在感が日に日に高まっていることを表していますね。

日本においても、大阪IRの開発により法整備が進められ、iGamingがもっと身近になる日が来るのではないでしょうか。

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