更新日:2024年11月7日
三冠レースの時期になると盛り上がりを見せる競馬。ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスは特に「米国三冠レース」として知られています。競馬では、毎年数多くのレースが賭け対象になっており、賭けオプションも豊富に用意されています。
競馬特有の賭け方や組み合わせ方もあり、すぐには理解が難しい様々な競馬の賭け方について、ここでは詳しく噛み砕いて解説していきます。
ウィン・プレイス・ショウ(Win, Place, or Show)
ウィン、プレイス、ショウとは、日本で言うところの単勝、連勝、複勝に該当します。特定の馬に賭けるシンプルな賭け方法です。
「ウィン」は、選んだ馬が1着でレースに勝つ必要があります。「プレイス」は、選んだ馬が1着または2着でレースに勝つ必要があります。「ショウ」では、1着、2着または3着でゴールすると賭けに勝ちとなります。配当は、難易度の高いウィンがもっとも高くなります。
では、実際にウィン・プレイス・ショウベットの例を見てみましょう
ウィン : 8/1
プレイス : 6/1
ショウ : 3.5/1
トライフェクタ・スーパーフェクタ(Trifecta and Superfecta)
トライフェクタとスーパーフェクタは、上記のウィン、プレイス、ショウよりも難易度の高い賭け方です。その理由が、トライフェクタは3連単(1・2・3着に入る馬を順番通り当てる方法)、スーパーフェクタは4連単(1・2・3・4着に入る馬を順番通り当てる方法)の賭け方だからです。
難易度が高いため、得られる配当も大きいのが特徴です。特に、スーパーフェクタは1・2・3・4着の馬を見事的中させたとしても、順番通りでなければ賭けに負けてしまいます。
クィネラ・イグザクタ(Quinella and Exacta)
クィネラとは「連勝複式」、イグザクタは「連勝単式」を意味します。両方とも、特定のレースで1着と2着を当てる点で似ていますが、クィネラでは1着と2着を着順にかかわりなく当てるもので、イグザクタは1着と2着を着順通りに当てます。
クィネラとイグザクタでは、着順通りに当てるイグザクタの方が難易度が高いため、オッズも高くなります。
ダブル(Doubles)
競馬でのダブルとは、1つのレースの1着と次のレースの1着を予想する賭け方です。ダブルは、1日の最初の2レース、またはその日最後の2レースで行われることがほとんどですが、日中に行われることもあります。
ダブルでは「3ドルを払って、最初のレースには5番に、次のレースでは8番に賭ける」というような賭け方もあるようです。
マッチアップ(Matchup)
マッチアップとは、特定の馬2頭を比較し、どちらの順位が上かを予想する賭け方です。マッチアップのオッズは、馬の優劣によって異なります。例えば、実力が上で勝つと予想されている馬と、ランクしたの馬が対決する場合、マッチアップでは優勢の馬に賭けてもそこまで大きな配当を得ることはできません。
実際に、2番の馬(+250)と8番の馬(+850)を比較した場合では、2番の馬が8番の馬を倒すオッズは「-200」程度です。
プロップベット(Prop Bets)
プロップベットとは、レースの勝敗以外のあらゆる要素に賭ける方法です。競馬では、他のスポーツと比べると、バリエーションはそれほどありません。
よくあるのが「特定の馬がトップ3でゴールできるか」「特定の馬がトップ5でゴールできるか」「1着の馬の出身国」を予想するものなどです。
特定の馬がトップ3または5でゴールするかどうかは、そのレースに何頭の馬が出場しているかによってオッズは異なります。出場する馬の数が多いほど、配当率が高まります。
出身国を当てる場合でも、そのレースに各国から何頭の馬がいるかどうかで、オッズが異なります。例えば、A国から5頭の馬が出場していて、他国からは1頭の馬ずつだけしか出場していなかったら、A国に賭けて勝利しても、配当はそこまで大きくなりません。
フューチャーベッティング(Futures Betting)
フューチャーベットとは、先に予定されているレースに対して賭ける方法です。競馬のフューチャーベットで人気なのが「ケンタッキーダービー」です。世界から注目が集まる大会だけに、賭ける人も多く集まります。このフューチャーベットの難しさは、レースにどの馬が出場するか、そしてどのようなコンディションなのか不明確な状態で、予想しなければならない点です。
場合によっては、賭けていた馬がケンタッキーダービー自体に出場できなかったということもあります。フューチャーベットは、大きな競馬の大会であれば賭けることができます。難易度は高いですが、予想を見事的中させることができれば、配当率が大きくなるのがフューチャーベットの醍醐味と言えるでしょう。
ホースレース(競馬)のベッティングを始める前に
これまで紹介した通り、競馬には様々な賭け方があります。中には複雑なものもありますが、積み重ねれば賭け方自体には慣れてきます。
しかし、競馬で賞金を狙えるようになるには、予想を的中させるための見極める力とリサーチが必要になってきます。
以下は、これから競馬でベッティングを始める人に参考にしてほしいポイントについてまとめたものです。
騎手が誰か把握する
過去の試合のデータを見比べて、どの騎手が勝つ確率が高いか調べておきましょう。騎手も勝つと賞金をもらえる立場です。馬だけ見るのではなく、技術のある騎手を手がかりに、勝ちそうな馬を見極めることも有効です。
運任せにしない
オッズが好条件だからと、運任せにお金を賭けていては万が一まぐれで勝っても、長続きしません。4/1以上のオッズの馬なら、2ドルを賭けて勝てば最低10ドルの配当になって返ってきます。これが積み重なれば、勝利する可能性も高くなるでしょう。大きく当てようとしすぎないことが重要です。
初心者は簡単な賭け方から
運がすこぶるよくない限り、初心者が1ドルを賭けて大金を手にすることは有り得ません。まずは、簡単な「ウィン・プレース・ショウ」から始めることをお勧めします。ちょっとギャンブル感を楽しみたい場合には、最低額より少し上を賭けてみるのもいいかもしれません。実際に慣れるまでは、上限を超えないようにしましょう。
場外賭博場で全部のレースに賭けようとしない
多い時で、30〜40の競馬走路でレースが行われる時があり、3〜5のレースが同時に始まることもあります。このような時に、勢いで全部のレースに賭けて、お金を失わないよう気をつけてください。
スポーツベッティングで競馬に賭けよう!
以上、競馬の賭け方についてでした。歴史が長く、動物が伴い他のスポーツとは少し毛色が違う競技だけに、他のスポーツに比べると賭け方も特徴がありますね。一方で、日本では馴染み深い競技なので、これまで競馬で楽しんでこられた方には、呼び方が違うけどほとんど同じだ、と思われたのではないでしょうか。
これからはスポーツベッティングで気軽に競馬を楽しんでみませんか?
小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。