ホーム » スポーツのニュース » サイヤング賞とは?背景、歴代選手をそうざらい

更新日:2024年11月19日

サイヤング賞とは

サイヤング賞とは

サイヤング賞(Cy Young Award)とは、メジャーリーグの賞の1つであり、ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれから、その年に最も活躍した投手1人ずつが選出されます。

このサイヤング賞は、かつてメジャーリーグで活躍したサイヤング選手の名誉を讃え、1956年に制定されました。

サイヤング賞では最初は両リーグの中から1人だけが選ばれていましたが、1967年から両リーグからそれぞれ1人ずつが選出されるという現在の形式になりました。

サイヤング賞は全米野球記者協会所属の記者60人による投票によって選出されます。

1位は7点、2位は4点、3位は3点、4位は2点、5位は1点という5種類の票があり、獲得した点数が一番高い選手が受賞者となります。各記者の投票内容は全米野球記者協会の公式サイトで閲覧することが出来ます。

これまでサイヤング賞を最も多く獲得した選手はロジャー・クレメンスの7回となっています。そして、連続受賞記録はグレッグ・マダックスとランディ・ジョンソンの4年連続となっています。

日本のプロ野球にもその年の最も活躍した投手に贈られる賞として沢村栄治賞があります。沢村栄治賞は、サイヤング賞よりも早い1947年から始まりました。

この沢村栄治賞とサイヤング賞はよく比較されますが、実は大きな違いがあります。具体的には、サイヤング賞はリリーフ投手も含む全ての投手が受賞対象となっていますが、沢村栄治賞では先発投手限定となっています。

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サイヤング賞の起源、サイヤング選手とは

サイヤング選手(Wiki)(ソース:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/サイ・ヤング)

では、サイヤング賞の名前が付けられているサイ・ヤング(Cy Young)は、投手としてどのような選手だったのでしょうか。

サイヤング選手とは、1890年から1911年にかけて、メジャーリーグで活躍したベースボールプレーヤーです。

サイヤングは、投手として圧倒的な才能を持っており、在籍中になんと511勝を挙げました。これは他の投手と比較すると、100勝近く多い数字となっています。

そんなサイヤング選手のベストシーズンは1901年で、奪三振数(158)、勝利数(33)、防御率(1.62)でトップの成績を残しました。そして、アメリカン・リーグ元年であったこの年に、サイヤング選手は投手三冠王を獲得したのです。

その後サイヤング選手は1903年には、初の近代的ワールドシリーズで2勝を挙げ、チームの勝利に貢献しました。

1904年5月5日には、サイヤング選手は20世紀初の完全試合を達成。そして、キャリアを通じて合計3回のノーヒッターを達成したのです。サイヤング選手が樹立した通算7,356イニング、815試合登板、749試合完投の最多記録は現在も破られていません。また、通算76回のシャットアウトは歴代4位となっています。

その後1908年には、41歳3カ月で3度目のノーヒッターを達成し、82年間続いたノーヒッター投手の最年長記録を打ち立てました

このように多くの記録を残したサイヤング選手は、1937年に殿堂入りを果たしました。そして、1955年11月4日に逝去しています。

そして、その翌年の1956年にMLB当時3代目のコミッショナー、フォード・フリックという人が、サイヤングの業績を称えて、シーズンの最優秀投手に対してサイヤング賞を表彰し、その後も定着したのです。

大リーグの歴代サイヤング賞受賞者

2000年以降のサイヤング賞受賞者をまとめると以下の通りです。これまで日本人選手はサイヤング賞をまだ獲得していません。

ナリーグの歴代サイヤング賞受賞者

ナショナルリーグのMVP

受賞選手(回数)

所属球団

2000年

Randy Johnson

ランディ・ジョンソン(3回目)

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

2001年

Randy Johnson

ランディ・ジョンソン(4回目)

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

2002年

Randy Johnson

ランディ・ジョンソン(5回目)

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

2003年

Éric Gagné

エリック・ガニエ

ロサンゼルス・ドジャース

2004年

Roger Clemens

ロジャー・クレメンス(7回目)

ヒューストン・アストロズ

2005年

Chris Carpenter

クリス・カーペンター

セントルイス・カージナルス

2006年

Brandon Webb

ブランドン・ウェブ

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

2007年

Jake Peavy

ジェイク・ピービー

サンディエゴ・パドレス

2008年

Tim Lincecum

ティム・リンスカム(1回目)

サンフランシスコ・ジャイアンツ

2009年

Tim Lincecum

ティム・リンスカム(2回目)

サンフランシスコ・ジャイアンツ

2010年

Roy Halladay

ロイ・ハラデイ(2回目)

フィラデルフィア・フィリーズ

2011年

Clayton Kershaw

クレイトン・カーショウ(1回目)

ロサンゼルス・ドジャース

2012年

R. A. Dickey

R・A・ディッキー

ニューヨーク・メッツ

2013年

Clayton Kershaw

クレイトン・カーショウ(2回目)

ロサンゼルス・ドジャース

2014年

Clayton Kershaw

クレイトン・カーショウ(3回目)

ロサンゼルス・ドジャース

2015年

Jake Arrieta

ジェイク・アリエータ

シカゴ・カブス

2016年

Max Scherzer

マックス・シャーザー(2回目)

ワシントン・ナショナルズ

2017年

Max Scherzer

マックス・シャーザー(3回目)

ワシントン・ナショナルズ

2018年

Jacob deGrom

ジェイコブ・デグロム(1回目)

ニューヨーク・メッツ

2019年

Jacob deGrom

ジェイコブ・デグロム(2回目)

ニューヨーク・メッツ

2020年

Trevor Bauer

トレバー・バウアー

シンシナティ・レッズ

2021年

Corbin Burnes

コービン・バーンズ

ミルウォーキー・ブルワーズ

アリーグの歴代サイヤング賞受賞者

アメリカンリーグのMVP

受賞選手(回数)

所属球団

2000年

Pedro Martínez

ペドロ・マルティネス(3回目)

ボストン・レッドソックス

2001年

Roger Clemens

ロジャー・クレメンス(6回目)

ニューヨーク・ヤンキース

2002年

Barry Zito

バリー・ジト

オークランド・アスレチックス

2003年

Roy Halladay

ロイ・ハラデイ(1回目)

トロント・ブルージェイズ

2004年

Johan Santana

ヨハン・サンタナ(1回目)

ミネソタ・ツインズ

2005年

Bartolo Colón

バートロ・コローン

ロサンゼルス・エンゼルス

2006年

Johan Santana

ヨハン・サンタナ(2回目)

ミネソタ・ツインズ

2007年

CC Sabathia

C・C・サバシア

クリーブランド・インディアンス

2008年

Cliff Lee

クリフ・リー

クリーブランド・インディアンス

2009年

Zack Greinke

ザック・グレインキー

カンザスシティ・ロイヤルズ

2010年

Félix Hernández

フェリックス・ヘルナンデス

シアトル・マリナーズ

2011年

Justin Verlander

ジャスティン・バーランダー(1回目)

デトロイト・タイガース

2012年

David Price

デビッド・プライス

タンパベイ・レイズ

2013年

Max Scherzer

マックス・シャーザー(1回目)

デトロイト・タイガース

2014年

Corey Kluber

コーリー・クルーバー(1回目)

クリーブランド・インディアンス

2015年

Dallas Keuchel

ダラス・カイケル

ヒューストン・アストロズ

2016年

Rick Porcello

リック・ポーセロ

ボストン・レッドソックス

2017年

Corey Kluber

コーリー・クルーバー(2回目)

クリーブランド・インディアンス

2018年

Blake Snell

ブレイク・スネル

タンパベイ・レイズ

2019年

Justin Verlander

ジャスティン・バーランダー(2)

ヒューストン・アストロズ

2020年

Shane Bieber

シェーン・ビーバー

クリーブランド・インディアンス

2021年

Robbie Ray

ロビー・レイ

トロント・ブルージェイズ

 

サイヤング賞は、毎年注目の的!

以上のように、サイヤング賞は毎年、野球の本場メジャーリーグの各リーグごとに一人ずつ選ばれる特別な賞です。

それゆえに、米国の野球ファンのみならず、世界の野球ファン、あるいは野球にそれほど興味がない人までも、毎年注目しているのです。

従って、ブックメーカーでは、いつもサイヤング賞が誰に表彰されるか注目しています。

野球はかなり歴史のあるスポーツでかつ、データが豊富なので、分析的なベッティングが可能なスポーツの一つです。

そして、これまで日本人選手でサイヤング賞を獲得している人は誰もいません。そして、毎年、日本人初としてサイヤング賞を受賞する選手が現れないかと、日本ではいつも話題になっています。

最近では、ア・リーグで活躍している大谷翔平選手が、有望視されているので、今後スポーツベッティングにチャレンジしてみようと思っている方は、このようなわかりやすいイベントから始めてみるのも良いでしょう!

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監修者兼ガイド
小山道也

小山道也

カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家

オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。

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業界エキスパート
西尾昇

西尾昇

コンテンツ制作担当

ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。

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