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ラブシェール法とは
ラブシェール法という方法は、 一定の勝利金額に達するまで賭けを続ける賭け方であり、古くからルーレットに用いられていました。任意に設定した数列に沿って賭け額を変えていくという必勝法で、損失額はそこまで大きくなることはありません。連勝すれば大きな利益が出るため、ミドルリスク・ハイリターンな必勝法と言えるでしょう。
あらかじめ賭ける金額を設定しておき、その金額以上は使わずに勝利を目指すのがこのラブシェール法の狙いです。また、このラブシェール法は”リスクを回避した守りのための戦略”とも言われており、止め時のタイミングを計るマネーシステムテクニックのひとつです。許容範囲の損失額をあらかじめ設定し、賭ける額を自制することで、ギャンブルゲームで儲けるために一番重要な「損切りのタイミング」のテクニックを掴むことができます。
ラブシェール法が有効なカジノゲーム
ラブシェール法を実践するには、約2分の1の確率で勝てて、2倍の払い戻しのある勝負が必要となります。この条件に該当するのはルーレットの偶数・奇数あるいは赤・黒、ブラックジャック、バカラなどです。ご自分にあったゲームを選択しましょう。
ラブシェール法の使用法
ラブシェール法の事前準備
ラブシェール法では任意の上限金額に応じた数列を使用します。まず初めに、上限金額を設定します。この上限金額がラブシェール法を用いたときの最大損失金額を意味します。よって、大きすぎる数字を設定することはあまりおすすめしません。予算に見合った数字を設定しましょう。使用する数字が大きければ大きいほど利益は増えますが、賭ける金額も大きくなるため、負けた時のリスクが高くなります。逆に、使用する数字が小さければ小さいほど、利益やリスクも少なくなっていきます。
そして、使用する数列は、数列の総計値が事前に決めた上限金額と一致するように、好きな数字を好きな並びで設定します。基本的には、4〜8個の数字で数列を構成しましょう。例えば、上限値を52とした場合、数列は右記のように設定できます。”3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10”の8個。また、逆に、上限値を10とした場合、数列は右記のように設定できます。”1, 2, 3, 4”の4個。上記2つの例を比較すると、初めの例の方がハイリスク・ハイリターン。そして、二つ目の方がローリスク・ローリターンということになります。
ラブシェール法の使用例
まず、使用する金額の上限を設定します。ここでは1セット10ドルとします。そして、設定した上限金額を4つ以上の数字に分割します。今回の設定金額は10ドルですので、例えば下記のように分割することができます。
1・2・4・2・1
数列の両端を合計した額をベットし、勝ったらその時のベット金額を数列の右に足し、負けたら両端の数字を消していきます。2ドルをベットし、負けたら両端の数字を消していきます。
(消す)・2・4・2・(消す)
消去後は以下の通りです。
2・4・2
次の賭け金額はまた両端を足すので4。4ドルをベットし、勝ったらその時のベット金額である4ドルを右に足します。
2・4・2・4
以降同じ要領です。賭け金額は両端を足すので6。6ドルをベットし、負けたら両端の数字を消していきます。
(消す)・4・2・(消す)
消去後は以下の通りです。
4・2
今回も6ドルをベットします。ここで負けてしまったら、数字が全て消えてしまいラブシェール法を用いたベッティングの1セット終了がです。そして、途中で勝ち取った配当金も最終的には失っているので、ここまでの収支額は初めに設定した上限金額の通り、合計10ドルの損失となります。
数列が全て消えてしまうことは負けを意味します。もちろん、そのままでは利益を出すことはできません。
ラブシェール法の特徴
ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ラブシェール法を利用したベッティングの特徴として、勝ち続けると数列の数字は増え続け、際限なく続きます。一方、負けが続き数列が全て消失してしまうと、その時点で収支は最初に設定した上限金額分のマイナスになります。よって、その時点が負け過ぎを防止するためのやめ時と言えます。
この必勝法は勝つための戦略というよりは、負け時の損失額を一定値に抑えるリスク回避のための必勝法と言えるでしょう。ギャンブルにおいて、負けは避けて通れない道です。負けを上手に管理し、次のチャンスに踏み出せるようにセルフマネジメントできることが、長期的にみた勝てるギャンブラーの重要な条件です。上手くラブシェール法を利用できれば、極端な負けを回避でき、勝っているうちにタイミング良く切り上げれば儲けが出ているうちにやめれます。「やめ時のタイミング」が勝利を掴むポイントです。
しかし、実践してみる前に、まずは以降で説明する注意点を頭に入れていきましょう。
ラブシェール法をカジノで使用する時の注意点
ラブシェール法で使用する数列は、好きな数字や好きな並びで設定することができます。リスクを抑えた賭けをする場合には、数列に最低限の4個の数字を使用し、数字はできる限り小さく構成することをおすすめします。(例:1, 1, 2, 2の4個を使用)。ただし、この場合、リスクを抑えられても、大きな利益を出すことはできません。
逆に、利益重視で数列を設定するならば、数列に最大限の8個の数字を使用し、数字はできる限り大きく設定します。(例:5, 5, 6, 6, 7, 7, 8, 8)。ただし、この場合、賭け金や最大損失額の点で、どれをとってもリスクが極端に高くなります。
ラブシェール法では、あらかじめ許容損失額を決めることができます。使用する数列の数字を合計した値が必勝法1回時の最大損失額となり、使用する数字が大きければ大きいほど、1ゲーム時の賭け金や負けてしまった場合の最大損失額も膨らんでいきます。利益を高めるために大きい数字を設定してしまいがちですが、ラブシェール法を使いこなすまでは「短い数列」そして「小さい数字」を意識して使用することをおすすめします。
ラブシェール法で数字がなくなるまでプレイすると、必ず始めに決めた分の損失が出ます。勝っていて利益が出ている場合は、いつやめるかを決めなくてはなりません。勝っている時の止め時を決める戦略のハーフストップ法との相性が良いので、ハーフストップ法と一緒に使うことをおすすめです。ハーフストップ法とは、カジノの攻略法や必勝法というよりも、心構えを中心とした戦略のひとつです。カジノの止め時を知ることで、勝利金を確実に手にすることができます。
他の攻略法や必勝法のように一定ルールでベットするのではなく、カジノの止め時を知ることで、勝利金を確実に手にする方法です。バーネット法よりもより守りに特化した必勝法です。確実に手元にお金を残すために実践すると良いというくらいで覚えておくようにしましょう。
余談となりますが、ボーナスがアカウントにある時に、一部のゲームのプレイを制限しているオンラインカジノもあります。例えばバカラが制限ゲーム(ボーナスがある時にプレイすることが禁止されているゲーム)に指定されている場合、バカラで遊ぶことができません。一度に決まった金額以上賭けることが禁止されている場合で、かつ高額金額を設定したラブシェール法だと利用できない場合があります。禁止されていなくても、決まった金額以上のプレイだと出金条件にカウントされないケースもあります。ボーナスの出金条件には特に注意が必要です。
さて、ラブシェール法は、同じ数列を使用したモンテカルロ法やフィボナッチ数列法、ウィナーズ投資法のように、必勝法終了時に利益が約束される戦略にはなっていません。この必勝法では最大の損失額を決めることにより、必勝法終了時にそれ以上の損失は出さないという目的でプレイすることになります。つまり、ラブシェール法をただ使用しているだけでは利益を出すことができないのです。
それでは、最終的にプラスにするにはどうしたらよいのでしょうか?連勝したタイミングでゲームを中断し、利益を確定する必要があります。このタイミングの見極めはあなたのギャンブラーとしての腕の見せどころです。
ラブシェール法のメリット、デメリット
ラブシェール法のメリット
- 最大損失額が決まっている
- 連勝したら利益が大きい
ラブシェール法のデメリット
- 連勝するまで利益が出ない
- メモを取るのが大変
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
西尾昇
コンテンツ制作担当
ディーラーとしてゲーミング業界に携わる。その後、表舞台からは身を引き、コンテンツ制作に回り、ルーレットやバカラのゲーム解説や攻略記事をはじめ、オンカジ比較評価記事やボーナスの解説コンテンツの制作に従事。業界での人脈が広く、各社のキーパーソンと繋がっているので裏情報にも精通。カジマル.comでは、業界の隅々を分かりやすく解説し定評を得る。エディトリアルメンバーの中ではエキスパートとして立ち回っている。