更新日:2024年11月20日
オンラインカジノのRNG(乱数発生器)とは?
オンラインカジノのRNGとは「Random Number Generator」から頭文字を取った言葉で、日本語では乱数発生器と呼ばれます。
オンラインカジノについて調べているとよく目にするこのRNG、具体的にどんな役割を担っていて、どうして使用されているのかなど、よく理解していない方も多いのではないでしょうか?
RNGを簡単に説明すると、規則性のないランダムな数字を一定確率で選ぶ装置のことを指します。数十億個にもなる乱数の中から、RNGによって数字が選ばれ、カジノゲームの当たり・はずれが決められます。
例えばスロットを例に挙げてみましょう。
スロットはスピンボタンを押すとリールが回転し、ペイライン上にシンボルが並ぶと配当獲得となります。
どんなシンボルを出すか、いくらの配当が付くのか、ボーナス・ジャックポット抽選など、あらゆるゲーム結果を決めるのがRNGです。
スピンボタンを押した瞬間に、ランダムで数字が選ばれ、この時すでに内部的にはゲーム結果が出ているため、リールの動きや配当サポートアクションなど全てはゲーム性を面白くし、プレイヤーに期待感を煽る演出に過ぎません。
RNGが選んだ数字を視覚的に確認できるのが、演出です。
(スターライトプリンセススロットのプレイ画面)
どれだけ期待度の高い演出が発生したとしても、逆にどれだけ期待の薄い演出でも、すでに結果が出ている以上は覆りません。
オンラインカジノで遊べるテーブルゲームやオンラインスロットなど、あらゆるゲームにRNGは搭載されています。
このようにオンラインカジノのRNGとは、システムで動くテーブルゲームやスロットなどに搭載された機能で、ゲームの勝敗の鍵を握る中核的存在でもあります。
オンラインカジノにおいて、イカサマを疑われた経験がある方も多いのでは?
RNGによってオンラインカジノは、公平性が担保されているのです。
ここから、オンラインカジノのRNGについて詳しく解説していきます!
なぜオンラインカジノでRNGが使用されているか
オンラインカジノでRNGが使用されている理由として、ヒット率とRTP(ペイアウト率)のコントロールが挙げられ、どちらも運営側、及びプレーヤー側にとって重要な要素です。
まずヒット率についてですが、これはゲームでプレーヤー側が勝率する確率のことを指します。
RNGによって一定の確率でヒット率をコントロールします。もしヒット率のコントロールができない場合、運営側は赤字黒字の予想が立てられなくなり、一方に大きく偏ってしまう恐れがあります。
黒字に偏れば運営側にとって喜ばしいですが、それでは公平なオンラインカジノのサービスを提供できなく、プレーヤーからイカサマを疑われます。
プレーヤー側から見れば、RNGの搭載でヒット率がコントロールされるため、誰に対しても公平なゲームが可能となり、イカサマを疑わない安心感があります。
つまりRNGの搭載により、運営側においても長期的に安定した収益が見込める上、プレーヤー側にも公平なゲームを提供することが出来るわけです。
RNGと聞くと、オンラインカジノの運営側には不利なシステムなんじゃと想像しがちですね。
しかし、公平なRNGの導入によって、プレーヤーへの公平性の担保はもちろん、運営側においても収益性を守ることができるんです!
さらにヒット率は、RTPのコントロールにも大きな影響を与えます。そもそもRTPとは、Return to Playerの略で、日本語で還元率を意味し、ペイアウト率とも呼ばれます。
例えばRTP96%のスロットへ、毎ゲーム¥100、合計¥10,000分をベットし続けた場合、¥10,000の96%なので、最終的に¥9,600がプレイヤーに戻ってくる計算です。
あくまでも目安のため、RTP通りの出方をするとは限りませんが、不特定多数のプレーヤーが同じスロットで同時に遊べば、概ね数字通りの結果に落ち着きます。
ちなみにRTPが96%なら、残り4%がオンラインカジノ運営側の利益、つまりハウスエッジ(控除率)となります。
RNGはヒット率をコントロールしつつ、予めプログラミングされたRTP通りの出方をするよう、同じくRTPをコントロールします。
またスロットの醍醐味、ジャックポットもRNGによって抽選が行われています。
ただ単にジャックポットと言っても、数百円程度から数億円まで賞金額に大きな違いがありますが、全てRNGが決めるランダムな数字によって当選します。
例えば1億円のジャックポット確率が1/20,000,000だったとしましょう。
RNGの数字が40億個とした場合、当選数字は200個しかありません。40億個の中からランダムで選ばれた数字が、この200個に含まれていれば1億円のジャックポットに当選します。
実際にはもっと複雑なシステムが組まれていますが、簡単に説明するとこのような仕組みです。
高額ジャックポット当選は天文学的確率ではありますが、1回ジャックポットに当選してもRNGの中から、その数字がなくなるわけではありません。
当選数字は常に200個存在するため、理論上、1億円のジャックポットが連続する可能性だってあります。
その他高額配当やボーナスも同じで、例えば駄菓子屋のくじ引きのように一度出た賞品が残りくじの中から消えるわけではなく、出たら再び当たりくじを戻すような感覚です。
このようにオンラインカジノのRNGは、全てのプレーヤーに公平なギャンブルを提供するために必要不可欠な存在であり、運営側にとっても確実な利益を出すためになくてはならない機能なのです。
オンラインカジノにおけるRNGの活用例
オンラインスロットのヒット率の調整
オンラインカジノにおける、オンラインスロットではヒット率 (当たる確率) がコントロールされています。
具体的には、プレーヤーがスピンボタンを押すと、RNGが発動し、シンボルの種類・表示させる場所を指定しています。また、ボーナスゲームの際も配当が、RNGによってあらかじめ決められています。
また、オンラインスロットの搭載されているRNGには、シードというものが生成されています。このシードとは、あらかじめ「どのシンボルが、どのリールの、どの位置に表示されれるか」を記録する装置です。
ゆえに、万が一、機器の不具合や回線のトラブルで画面が消えたとしても、エラー直前のリールの表示パターンを復元できます。RNGは、エラーに対するセーフティネットの役割もあるのでしょう。
ディーラーのよるシャッフル
ブラックジャックや、バカラなどのテーブルゲームは、シューを使い切るごとに数字に偏りが出ないよう、必ずシャッフルを行います。
オンラインカジノの場合このシャッフル後のカードの配列が、RNGによってきめられています。また、カードにはディーラーや運営本がイカサマが出来ないように工夫されています。
ライブカジノにおいても、RNGが導入されているため、イカサマを心配する必要はないでしょう。
RNGを使えばオンラインカジノゲームの公平性が保証される理由
ここまでの解説でRNGの存在意義をご理解いただけたかと思いますが、RNGはオンラインカジノの運営側に有利なプログラムに変更するのを防止する役割もあります。つまり時折、オンラインカジノで噂になるイカサマの防止です。
そもそもオンラインカジノで遊べるゲームは、全て別会社のゲームプロバイダーが開発しています。
イカサマ防止の観点から、オンラインカジノの運営側が独自でゲームを開発し、サイト上でプレーヤーに提供する行為は禁止されています。
このルールを作っているのがゲーミングライセンスです。現在、複数の国や地域でオンラインカジノ用のライセンスを取り扱っており、発行元は各国の政府や州知事、また政府が管轄する専門機関です。
有名なライセンス発行国としてオランダ領キュラソー島、マルタ共和国が挙げられ、合法に運営されているすべてのオンラインカジノがこれらのライセンスを保有しています。
逆に、ライセンスを保有しないオンラインカジノは違法サイトである可能性が高いでしょう。
ここで話を元に戻しますが、ゲームプロバイダーとの提携はライセンスの条項に含まれており、ライブカジノを除く全てのゲームにRNGの搭載が義務付けられています。
ライセンスの発行審査時に、RNGが搭載されているかを厳しくチェックされ、少しでも不備が見つかれば審査通過を見送られます。
「でもゲームプロバイダー側がRNGを意図的に搭載しなかったら、オンラインカジノでもイカサマができるのでは?」という疑問が残ります。
しかし、ゲームプロバイダーもまたライセンス保有が義務付けられ、さらに第三者機関によって公平にゲームが作られているのかを厳しく監視されます。
つまり、正規ゲームプロバイダーと提携するオンラインカジノには、全てRNGが搭載されたゲームしか導入されておらず、プレーヤーはどのゲームで遊んでも公平なギャンブルを楽しめます。
RNGがゲーム結果の抽選を行っている以上、ゲームの公平性は完全に保たれています。パチンコ・パチスロで噂される遠隔操作で出玉を制御するなんてことは、一切できませんし、イベントと称していつもより出やすくすることもできません。
全てはオンラインカジノにおけるゲームの公平性のためにRNGが存在する… そういっても過言ではないでしょう。安心してオンラインカジノをお楽しみください。
オンラインカジノのRNGの評価方法は何があるのか?
オンラインカジノのゲームの公平性を担保するRNG。オンラインカジノライセンスを取得する上でも、以下の3点が重点的にチェックされます。
- 予測不可能なこと
- 再現性が皆無
- 統計的にランダム性が認められること
以上の3点が検証された上、当該カジノのRNGが公平なのか否かが評価されます。
また、これらの審査には英国認証機関認定審議会「UKAS」から、監査機関の認定の証であるISO認証を取得した国際認定機関によって評価されることとなります。
以下が、オンラインカジノにおける主な認証機関です。
- eCOGRA
- iTech Labs
- GLI
- Gaming Associates Europe
これらの機関は、数学やソフトウェアのスペシャリストや、名門大学の統計学部と協力してデータ分析を行うなど、厳格な監査を実施しています。
ゆえに、ゲームをリリースする度に、監査を合格しライセンスを保持し続けているプロバイダーは、iGaming業界から信頼を得ていると言っても過言ではないでしょう。
ランドカジノの世界でもRNGは使用
ここまで、オンラインカジノにおけるRNGについて解説しましたが、カジノの王道、ランドカジノのRNG事情はどうなのでしょうか。
結論を言うとランドカジノでも、公平性とカジノの安全を確保するため、オンラインカジノと同様にRNGが導入されています。
例を挙げると、TRNG (ハードウェア乱数ジェネレーター) というものが挙げられるでしょう。
TRNGは、スロットマシーンなどゲーム機ごとにRNGが搭載され、カジノ側の人間も含め誰も触れないような仕組みが構築されています。その為、プレーヤー、カジノ側双方に対して公平性を担保しています。
ラスベガスなどに代表されるランドカジノでは、イカサマは厳しく監視されています。
万が一、お客さんとトラブルが発生した場合でも、乱数発生器があることで公平性が証明できますね。
このように、RNGはオンラインカジノ・ランドカジノ関わらず、カジノを運営していくうえで、必要不可欠なことが分かります。
まとめ
今回は、オンラインカジノのRNGとは何なのか?そんな役割があり、どうして搭載されているのか、その理由などについて詳しく解説させていただきました。
オンラインカジノのRNGとは、イカサマとゲームの公平性を保証する重要な役割を担う機能で、ライブカジノを除く全てのテーブルゲームとスロットに搭載されています。
RNGはゲームのヒット率とRTPをコントロールし、プレーヤーに安心安全で公平なギャンブルを提供するだけでなく、オンラインカジノの運営側には確実な利益を残すために必要不可欠な存在です。
またオンラインカジノが保有するライセンスではRNGの搭載が義務付けられており、ゲームを開発するゲームプロバイダーもまた、ライセンス保有と第三者機関による監視で厳しくチェックを受けています。
以上のことから、正規ライセンスを保有するオンラインカジノなら、イカサマの心配なく公平なギャンブルが可能で、最終的にはRTPに近い払い戻しを期待できます。
逆にライセンスを保有しない違法オンラインカジノはイカサマやその他不正行為を堂々と行っているため、注意した方がよいでしょう。
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小山道也
カジマル編集長担当、オンカジ業界専門家
オンカジ業界経験10年超。コンサルタントとして就業した後に、欧州でビジネス修士号を取得。そして、海外マーケテシング企業にて、オンラインカジノのメディア立ち上げに携わり、今に至る。 論理思考や分析思考をもとに、入金不要ボーナスをさまざまな観点で解析し、読者に分かりやすく解説するのが得意。独自のレーダーチャートは、その他メディアでも参考にされ業界の標準化にも貢献した。当メディアの運営以外では、オンカジサイト立ち上げ時の外部アドバイザーとしても活動している。
斉藤亜季
コンテンツ制作担当
オンカジ運営側でカスタマーサポート、キャンペーン企画、マーケティング、そしてトラブル対応など多岐に渡る役割を経験。その後、幅広い経験が認められ、カジマル.comのエディトリアルチームに参画。 過去には、ホスピタリティマネジメントの学士号を取得し、実務経験も積んでいるため、顧客管理に対する知識が深い。そのため、利用者目線での分析を得意とする。オンカジ業界はまだサービス面での改善が必要であると考え、率直な批評もいとわない。