更新日:2024年12月4日
ドバイのカジノとは?
ドバイのカジノとは、現在アラブ首長国連邦の最大都市・ドバイにて、建設が予定されているカジノです。
そもそも、ドバイ首長国連邦はイスラム教が国教の国であり、イスラム教の教えによると、カジノは禁止されています。
しかし、ここ数年、アラブ首長国連邦は石油の力で大きな経済成長を遂げています。
特にドバイは、世界でも有数の大都市として、近年では観光業も発達中です。
その為、世界中のカジノを運営する企業が、ドバイのカジノ建設に向けて動いています。
果たして、ドバイのカジノは建設されるのでしょうか?
この記事では、現在浮上しているドバイのカジノ建設計画や、ドバイのカジノ建設における法整備など、最新情報を更新します。
ドバイにカジノはある?ギャンブルは禁止?
現在、ドバイにはカジノはありません。
これは、アラブ首長国政府が、ギャンブル禁止を提唱するイスラム教の教えに則り、ドバイを含むアラブ首長国連邦全域のカジノ建設を禁止しているからです。
しかし、ギャンブル禁止ではありますが、2つの賭け事がアラブ首長国連邦で楽しまれている上、いずれも政府公認で運営されています。
1つ目は、競馬。
競馬はドバイにおいても盛んにおこなわれており、特にドバイのメイダン競馬場では、ドバイワールドカップが開催されています。
ドバイワールドカップでは、世界中の競走馬が集結し、世界一の称号を目指して、白熱したレースが繰り広げられます。
アラブ首長国連邦では、馬券の販売・購入は禁止されています。
しかし、ドバイでは優勝馬を予想するゲームが開催され、当てた方には賞金や豪華賞品が与えられます。
2つ目の賭け事は、宝くじです。
宝くじは、日本でも運営されており、大きな人気を誇っていますが、ドバイでも高い人気を誇ります。
ドバイの宝くじは、「100万ドル」と「ランボルギーニなどの高級車」「BMWなどの高級バイク」が当たる3種の宝くじが販売されています。
また、空港やモールなど、様々な場所で購入できます。
一番当選確率が低い「100万ドル」が当たるくじでも、当選確率は5000分の1であり、日本の宝くじと比べてかなりの高確率で賞品をゲットできる可能性があります。
カジノはまだ存在しないドバイですが、宝くじは依然テレビで取り上げられたこともあり、日本でも有名です。
また、ドバイはナイトライフも発達しているため、ドバイに滞在した際は、宝くじやナイトライフを楽しんでみましょう。
ドバイのカジノ解禁とギャンブル合法化に向けて
長年ギャンブルが禁止されているアラブ首長国連邦ですが、近年ドバイのカジノ建設の機運が高まっています。
アラブ首長国連邦のドバイのようなイスラム教に基づいて、法律が決められている国では、元来、お酒やクラブなど、制限されていることが多いのも特徴です。
しかし、ドバイでは、外国人に対してはお酒やクラブを解禁するなど、自由化政策を行っています。
これは、ドバイが自由化政策を進めることで、積極的に外国人の進出を推奨し、アラブ地域の貿易、観光、そして金融の中心地になることを目指しているからです。
ゆえに、近い将来、ドバイのカジノも建設され、ギャンブルも合法化されるのではと予想されています。
UAEではギャンブルを統括するGCGRAが設立される
2023年9月4日には、アラブ首長国連邦が、カジノを規制する政府機関「一般商業ゲーム規制局 (GCGRA)」の設立を発表しました。
国営通信社WAMによると、アラブ首長国連邦の一般商業ゲーム規制局 (GCGRA)には、アメリカのギャンブル業界に渡って長年活躍した、ジムムーレン氏が就任したとのこと。
ジムムーレン氏は、アメリカのカジノ業界でも最大手と言える企業であり、MGMリゾートインターナショナルの元CEOです。
MGMと言えば、大阪IRの運営や、タイのカジノ計画にも携わる、カジノリゾート開発の第一線に立つ企業です。
また、ジムムーレン氏は、米国ゲーム(カジノ)協会の会長を務めていた経歴もあり、カジノの聖地と言えるラスベガスを始めとする、アメリカのギャンブル業界の重鎮と言っても過言ではないでしょう。。
現在GCGRAの会長を務めるジムムーレン氏ですが、ドバイでのカジノ解禁に向けて、アラブ首長国連邦と手を取り合って、フレームワーク作りに取り組んでいると言われています。
また、CEOのポジションには、ミズーリゲーミング委員会の元エグゼクティブディレクターである、ケビンムラリー氏が就任。
カジノの本場、アメリカの力を借りながら、ドバイのカジノ設立とギャンブルの合法化を進めているようですね。
台湾のカジノなど、他の国でもカジノ開発が進んでいますが、その中でもドバイのカジノ開発は一際現実を帯びて進行しています。
その為、ドバイにおいてカジノが建設され、ギャンブルが合法化される未来もそう遠くはないでしょう。
ドバイのカジノ委員会とギャンブル合法化への諸外国の反応
ドバイにおけるカジノ委員会 (GCGRA)の設立によって、カジノ建設がとギャンブル合法化が、決定的になっているドバイ。
この一連の動きによって、他の中東地域の国にも影響が出ています。
アラブ首長国連邦は、”連邦”の名が指す通り、いくつもの首長国が集まって一つの国を形成しています。
その為、首長国毎に法律が異なる場合もあります。
今回のドバイのカジノの建設をきっかけに、他の首長国においても、カジノ建設とギャンブル合法化の機運が向上。
ラアスアルハイマ首長国は、ウィンリゾーツリミテッドを誘致。
また、ドバイに次いで大きな首長国であるアブダビにおいても、カジノ建設計画が進められています。
また、同じアラブ圏の国である、エジプトのカジノも成長過程にあります。
これまで、宗教事情からギャンブルを禁止してきた、アラブ諸国ですが、ドバイでのカジノ建設に端を欲し、他の国でも続々とカジノの建設が進められるでしょう。
もともと、アラブ諸国は石油の輸出で大きな財源を持っているとされています。
その為、世界中の富裕層を集め、経済が発展しています。
しかし、石油の埋蔵量にも限りがあり、この先ずっと石油で財源を獲得できるわけではありません。
実際、石油でかなり財源を手に入れたナウル共和国は、石油が枯渇したとたん、国の財政が悪化し、破綻したことで知られています。
また、サウジアラビアも石油の枯渇が問題になっており、2014年以降、財政収支は赤字を出し続けています。
ゆえに、石油以外の産業で国の財政を安定させることが、アラブ諸国の課題であり、カジノ産業を始めとする、代替産業の発展を今一番求めているのでしょう。
ドバイのカジノ計画とギャンブル合法化は、アラブ首長国連邦にとって、石油に代わる一大産業になるのか、注目が集まっています。
ドバイのカジノ建設の新着情報
カジノ建設の機運が高まっている、ドバイですが、新着情報が入りました。
MGMリゾーツインターナショナルのCEO、ビルホーンバックル氏によると、2024年、現在ドバイにて建設中のホテルにカジノを追加する考えがあることを明かしています。
MGMリゾーツインターナショナルは、現在、ドバイにあるポルトアイランドと呼ばれる埋立地にて、リゾート建設計画を進めています。
ポルトアイランドは、ドバイのジュメイラと呼ばれる地区に位置しており、すぐ隣には、日本でも有名な、独特の形の超高層ビル「ブルジュアルアラブビル」が建っています。
2015年にスタートした、ドバイでのリゾート計画ですが、もともとは1500室の客室を備えるリゾート施設として建設されていました。
しかし、カジノ建設の機運が高まり、最近ではもともとMGMが購入していた土地に、約1万4000平方メートルの土地を追加。
アラブ首長国連邦により認可されれば、MGMは正式にカジノ建設を進めるようです。
ウィンリゾーツリミテッドのカジノ建設に加えて、アラブ首長国連邦における新たなカジノ建設なるか。
大きな注目が集まっています。
ドバイのカジノ建設は時期はいつ?
ドバイのカジノの建設予定や、ギャンブルの解禁時期は、未だに発表されていません。
しかし、アラブ首長国連邦がGCGRAの設立により、アラブ首長国連邦政府は、4つまでカジノの建設を許可するという方針が出されるようです。
その為、世界中の多くのカジノ企業が、ドバイへのカジノ建設に向けて動き始めています。
既にMGMのドバイのカジノ建設が決定されています。
それに加えて、Wynn Las VegasやEncore Las Vegas、さらには中国にもカジノを建設し、統合型リゾートを運営している、ウィンリゾーツリミテッドもドバイのカジノ建設に向けて、計画を準備しています。
2024年10月、ウィン・リゾーツが、UAE初の商業カジノライセンスを取得したとの発表がありました。
ウィンリゾーツは、ラス・アル・ハイマに39億ドル規模のカジノ施設「ウィン・アル・マルジャン・アイランド」を建設中で、2027年初頭に開業予定です。
約25万平方メートルの広大な人工島を建設には、カジノの他にも最先端の施設が充実。
1000室以上の部屋を備える高級ホテルや、ショッピングモール、スパ、レストラン、カジノなど、様々な施設が建設される予定と言われています。
その為、ウィンラアルマルジャンは、ラスベガスにある本家「ウィンラスベガス」よりも、規模が大きい統合型リゾートになる予定です。
ウィンリゾーツの成し遂げた大業によって、今後中東のギャンブル市場は大きく変わるでしょう。
ドバイ(UAE)のカジノの市場規模予測
2024年9月、アメリカの大手金融機関モルガン・スタンレーは、アラブ首長国連邦(UAE)のカジノ市場に関する最新の予測を発表しました。
この予測によると、UAEのカジノ市場の年間総賭博収益(GGR)は30億~50億ドルに達する可能性があります。
これは、マリーナベイサンズを持つ、アジア有数のカジノ市場であるシンガポールのカジノに匹敵する規模です。
特にドバイは、既に世界的な観光都市として確立されており、国際的な観光客を引きつける強力なインフラを備えています。
さらに、UAEの人口はシンガポールを上回っており、市場の成長ポテンシャルも非常に高いとされています。
今後、ドバイを中心に、カジノ施設の拡大や観光インフラの整備が進むと、カジノ産業はさらに大きく成長すると見込まれます。
ドバイと周辺都市のカジノホテルオープン予定
では、実際いくつものカジノホテルがオープン予定なのでしょうか。
ここでは、アラブ首長国連邦の主なカジノホテル計画を紹介します。
ドバイのカジノホテル
ドバイにおける、カジノホテルの具体的な建設計画は、未だ発表されていません。
しかし、カジノホテルが建設されることは、決定的と見られています。
その為、現在MGMを始めとする、欧米のギャンブル産業を動かす、カジノ運営の大企業たちが進出を狙っています。
特にMGMは、2017年にドバイにカジノの建設を目指すプロジェクト発表していました。
ゆえに、MGM主導によるホテルカジノがドバイに建設されるのではないでしょうか。
アブダビのカジノホテル
アブダビに、カジノホテルの建設は、まだ発表されていません。
しかし、アブダビはアラブ首長国連邦の中でも、経済を支えるリーダー国であり、アブダビ証券取引所やアラブ首長国連邦中央銀行を擁しています。
その為、アラブ首長国連邦の金融の中枢とも言え、海外からの訪問者も多い土地です。
ゆえに、アブダビにおいても外国人をターゲットにした、外国人専用カジノが建設が望まれており、現在計画が進んでいます。
また、アブダビは、アラブ首長国連邦の玄関口と言える、アブダビ国際空港を擁しています。
韓国の玄関口、仁川国際空港周辺にもパラダイスシティカジノやインスパイアカジノなど、韓国のカジノが多数建設されていることから、巨大空港を備えるアブダビにおいても、カジノが建設される可能性は非常に高いと言えるでしょう。
アルマルジャン島のカジノホテル
アルマルジャン島では、ウィンリゾーツリミテッドによる、ウィンアルマルジャンが建設される予定です。
アルマルジャン島は、25万平方メートルの大きさを誇る人工島です。
アルマルジャン島には、本場ラスベガスにも劣らないカジノを建設予定です。
ブラックジャックやルーレット、ポーカーなどの定番カジノゲームを楽しめる他、1000室を超える客室を誇るホテルも建設予定です。
また、同施設内には、スパやショッピングモール、レストランも多数建設され、カジノのみならず、一日中楽しめる施設になること間違いなしですね。
アラブ首長国連邦初のカジノと言える、ウィンアルマルジャンに期待です。
ドバイのカジノの年齢制限や服装
ドバイのカジノの年齢制限や、服装規定 (ドレスコード)はまだ分かりません。
しかし、アラブ首長国連邦の成人年齢は、21歳に定められているため、ドバイにおけるカジノも、21歳以上の利用に制定するのではないかと予想されます。
さらに、ドバイのあるアラブ首長国連邦はイスラム教を国教としている国であり、ギャンブルを固く禁じているため、外国人専用のカジノになる可能性が非常に高いと言えます。
また、ドレスコードにおいても、宗教上肌の露出を控えることが推奨されるほか、ジーンズやサンダルなどのカジュアルな服装は禁止されるでしょう。
ドバイのカジノを訪れる際には、長袖のシャツやカーディガン、ストールなどの軽い羽織りを持参すると良いでしょう。
まとめ
今回は、アラブ首長国連邦の最大都市、ドバイやその周辺の地域におけるカジノ事情について解説しました。
長年ギャンブルが禁止とされていた、アラブ首長国連邦ですが、近年ではカジノ建設の機運が高まっています。
その証拠に、政府はカジノ合法化へ舵を切っており、ウィンリゾーツリミテッドによるカジノ建設も決定されています。
また、MGMもドバイにてカジノの建設を進めており、ドバイのカジノが建設されるのもそう遠くはない未来の話と言えるでしょう。
ベトナムのカジノやフィリピンのカジノなど、現在アジアにおいてもカジノ産業は急速に成長しています。
ドバイは古くから中東の金取引の中心として栄えており、これから開業予定のカジノも金を贅沢に使った、華やかな施設になることが期待されます。
そうなると、マカオのカジノと肩を並べる、華やかで充実したカジノ体験がドバイで味わえそうです。これからもドバイのカジノ開業の動きには目が離せません。