更新日:2024年11月7日
サイパンのカジノとは?
サイパンのカジノとは、2014年にギャンブルが合法化された、サイパンに建設されているカジノのことです。
サイパンは、太平洋にある北マリアナ諸島の一部で、アメリカが統治しています。年間を通して温暖な気候が特徴であり、リゾート地として、日本を含む世界中の国から、多くの観光客が訪れます。
そんなサイパンを含む北マリアナ諸島ですが、以前はギャンブルは合法化されておらず、サイパンの隣の島「テニアン島」にのみカジノがある状態でした。
しかし、2014年に、サイパンでもギャンブル産業が合法化されると、翌年には、香港の拠点にカジノを運営する企業の元、サイパン初のカジノ「Best live Sunshine」が建設されました。
Best Live Sunshineは、既存の施設に入居する形で運営を始めたカジノですが、2017年には、統合型リゾートである、インペリアルパレスサイパンと呼ばれるカジノゲームを扱うギャンブル施設がオープン。
インペリアルパレスサイパンは、ブラックジャックやポーカーを楽しめる、70台を超えるテーブルの他、190台のスロットマシーンを備える巨大カジノです。
豪華絢爛な内装が特徴のカジノの他にも、レストランやショッピングモールが建設されるプランも計画されていました。
マカオのカジノや、シンガポールのカジノなど、アジアでも有数のカジノ先進国と同じように、多くの観光客でにぎわっていました。
しかし、コロナウイルスの影響により観光収益が大きく減少し、多くのカジノ施設が大打撃を受けました。その結果、現在サイパンでは、リゾートホテルに併設されたカジノでのみ、ギャンブルが楽しめます。
本記事では、サイパンのカジノにおける現在の状況や、遊び方、サイパンのカジノの最新事情を解説します。
サイパンのカジノとギャンブルの基本情報
サイパンではかつて、アメリカ領のハワイのカジノやグアムのカジノと同じく、ギャンブル行為自体が違法でした。
これは、サイパンは、観光業が地域の一番の収入源になっているため、ギャンブル産業によって、裏社会が発達し、観光業に影響を悪影響が出ないために取られた措置だと、推測されます。
アメリカではラスベガスを中心にカジノを含むギャンブル産業が発展しており、最近ではiGamingやスポーツベッティングも、州の大きな財源の一つです。この背景から、サイパンも2014年にカジノを合法化しました。
ここでは、サイパンのカジノを始めとするギャンブル産業の合法性や違法性について解説します。
サイパンのカジノの合法性やギャンブル規制
サイパンでは、2014年にギャンブルが合法化されて以降、いくつかのカジノが建設されました。
2010年代には、特に中国からの観光客が多く訪れ、「チャイナバブル」と呼ばれるほど経済的にも盛り上がりを見せていました。これにより、カジノは多くの観光客を引き寄せ、観光業に良い影響を与えていました。
しかし、コロナウイルスの世界的なパンデミックはサイパン経済に打撃を与え、中国からの観光客が大幅に減少しました。これに伴い、大手カジノの一つであるインペリアルパレスサイパンは、現在も休業中の状態です。
カジノが合法なサイパンですが、現在サイパンにおいて、遊べるカジノはリゾートホテルに併設されているカジノしか存在していません。
サイパンのカジノの違法ギャンブルと危険性
サイパンはカジノは合法ですが、競馬や競艇、競輪やパチンコなど、カジノ以外でのギャンブル行為は禁止されています。
また、オンラインでプレイできるネットカジノも、今のところ違法とされています。
ゆえに、ネットカジノの一つである、スポーツベッティングやライブカジノなどは、サイパンの領域では利用できません。
サイパンでは、カジノ以外でプレイするギャンブルは一切禁止されていると、言っても過言ではないでしょう。
サイパンを訪れた際、万が一ギャンブルに誘われても、違法ギャンブルの可能性が高いので、十分気を付けましょう。
サイパンにカジノはある?場所は?
サイパンにはインペリアルパレスサイパンという大型カジノがありますが、財政難により現在営業を停止しています。
インペリアルパレスサイパンは、ショッピングセンターやレストランが立ち並ぶサイパンの中心地、ビーチロードに位置し、アクセスの良さからビーチロードを散策していると容易に見つけることができます。
豪華絢爛な宮殿のような外装を持つ、インペリアルパレスサイパンは地元ではちょっとしたランドマーク的な建物になっていることからも、アクセスの良さが伺えますね。
また、サイパンには多くのリゾートホテルがありますが、これらのホテルにカジノが併設されている場合も多いようです。
その為、現在サイパンでカジノをプレイしたい場合は、リゾートホテルを訪れるのが一番手っ取り早いでしょう。
サイパンでギャンブル観光、一押しカジノホテル
サイパンでは、カジノ単体の施設や統合型リゾート施設は存在していませんが、リゾートホテルには、カジノが存在しています。
ここでは、カジノが併設されているサイパンのリゾートカジノホテルの中から、特におすすめのホテルを紹介します。
カノアリゾートサイパン (旧 サイパングランドホテル)
カノアリゾートサイパンは、サイパンの南方に位置する「ススぺ地区」に位置するビーチリゾートホテルです。
以前はサイパングランドホテルという名前で知られており、サイパン随一のリゾートホテルとして、人気を誇っています。
カノアリゾートホテルサイパン内には、CLUB Cと呼ばれるカジノがあり、小規模ではあるもののブラックジャックやポーカーなどのテーブルゲームを楽しめます。
しかし、ベトナムのカジノのように、ディーラーと対戦するわけではなく、全自動のゲームばかりなので、少し臨場感には欠けます。
しかし、カジノだけではなく、毎晩エンターテイメントショーも開催しており、ホテルにいながら充実したナイトライフを楽しめます。
またカノアリゾートホテル内には、バーベキューが低価格で楽しめる施設も用意されているため、常夏の空の元、昼間はバーキューを楽しむのもアリですね。
サイパンベガスリゾート
サイパンベガスリゾートは、ススぺ地区の隣、オレアイに位置しているリゾートホテルです。
カラフルな建物が特徴であり、中心地からのアクセスも抜群です。
また、ゴルフ場であるサイパンカントリークラブから、車で5分の場所に位置していることから、サイパンベガスリゾートに宿泊すると、ゴルフも併せて楽しめます。
カジノは、主にスロットマシーンを中心としており、どこかゲームセンターのような雰囲気もあるでしょう。本格的にカジノを楽しみたい方には、少し物足りないかもしれません。
インペリアルパレスサイパン
インペリアルパレスサイパンは、サイパンの中でも最大級のカジノであり、スロットやテーブルゲームなど、様々なカジノゲームを多数取り扱っています。
韓国のカジノやフィリピンのカジノのように、大規模なカジノであると言えるでしょう。
また、サイパンの繁華街「ビーチロード」に位置するほどの好立地さも魅力の一つです。
豪華な宮殿のような外観で人気を誇っていましたが、コロナウィルスなどの影響により、現在は長期閉鎖中です。
サイパンでもトップクラスに大きいカジノであったため、インペリアルパレスサイパンの復活を望む方も多いのではないでしょうか。
サイパンのカジノのギャンブル予算とミニマムベット額
サイパンのカジノにおけるミニマムベット額などの、ギャンブル予算はカジノによって異なると言えます。
ベガスリゾートサイパンのように、スロットマシーンのみを扱う小規模なカジノであれば、ミニマムベットは数百円程度、また大規模なカジノでは、1000円程度がミニマムベットでしょう。
サイパンのみならず、どの国のカジノにおいても、小規模な予算でギャンブルを楽しめます。
また、サイパンで営業されているカジノの多くは、スロットなど、比較的安価に楽しめるギャンブルが多い印象です。
海外に行ってギャンブルをガッツリ楽しみたい方には物足りないでしょう。しかし、旅行がてらギャンブルを楽しんでみたい方には、サイパンでのギャンブル旅行はおすすめです。
なお、ガッツリカジノを楽しみたい方には、雰囲気が似ている、マレーシアのカジノを訪れてみてはいかがでしょうか。
サイパンのカジノでの両替方法や決済方法は?
サイパンは、アメリカによって統治されているため、通貨はアメリカドルが使われています。
また、サイパン全域においてクレジットカードが使える為、カジノにおいても、チップを交換する際に、クレジットカードが使えるでしょう。
また、現金においては、カジノ内で両替できる場合もあるようです。例えば、サイパン初のカジノである、ベストサンシャインライブカジノでは、日本円をアメリカドルに両替可能です。
しかし、ベストサンシャインライブカジノで両替する際、2%の手数料が発生します。
その為、空港や街の両替所で、レートの良い場所を見つけ、日本円を両替する方がベターです。
サイパンのカジノのドレスコードや服装
厳しいドレスコードが制定されていることも多いカジノですが、サイパンのカジノでは、リゾート地ということもあり、比較的緩いドレスコードが採用されています。
その為、サイパンの大半のカジノでは、Tシャツや短パンなど、ラフな格好でカジノに入場出来ます。
エジプトのカジノやインドのカジノなど、高級ホテルに併設する他の国のカジノに比べて敷居が低いので、初めての方でも安心です。
しかし、スリッパやビーチサンダルのような、「かかとの無い靴」は基本的に禁止されているので、サイパンのカジノに行く際は気を付けましょう。
サイパンのカジノのギャンブル年齢制限
サイパンのカジノへの入場は21歳以上の方に限定されています。
この年齢制限は、サイパンを含むアメリカ領域全体で成人年齢が21歳と定められているためです。
同様に、たばこやアルコールの購入も21歳未満の人には禁止されています。
サイパンのカジノを訪れる際には、パスポートを持参して、合法的に入場してギャンブルを楽しみましょう。
サイパンのカジノの営業時間や入場料
サイパンの唯一の大型カジノである、インペリアルパレスサイパンは、現在閉鎖されており、営業時間や入場料は、不明です。
しかし、カノアリゾートホテルで営業されているカジノ「Club C」は、お昼の12:00から、翌朝4:00までオープン。
日中は、サイパン市内やビーチで遊んで、夜にカジノで楽しむといった観光も可能です。
また、Club Cは入場料も無料のようです。
その為、サイパンでギャンブルを楽しみたい場合は、小規模ではあるものの、カノアリゾートホテルを訪れると良いかもしれません。
サイパンのカジノとギャンブルの2024年新着情報
コロナウィルス以前は、日本や韓国などのアジア圏から、多くの観光客が訪れ、リゾート地として、多くの人で賑わっていました。
しかし、現在サイパンでは、コロナウィルスによる、観光客の減少の危機を迎えており、特に現在、中国からの観光客減少を理由に、財政難を迎えています。
中国では、マカオではカジノ産業が発達していますが、台湾のカジノもまだオープンしていないため、カジノと共にリゾートも楽しめるサイパンのギャンブル産業は、中国人観光客にとって非常に人気でした。
その影響もあり、現在サイパンでもトップクラスの規模を誇っていた、インペリアルパレスサイパンは、閉鎖されています。
そんな、インペリアルパレスサイパンですが、売却先が現在探されている状況です。
しかし、インペリアルパレスサイパンの売却先は見つかっておらず、現在サイパンでカジノを含むギャンブルを楽しめるのは、リゾートホテルに併設されている小規模なカジノのみです。
サイパンを統治しているアメリカ本土では、多数のカジノが建設されており、各州の大きな財源になっています。
その為、カジノを運営する企業は、アメリカ本土のカジノ開発に本腰を入れている状況と言え、このことがインペリアルパレスサイパンの営業再開が遅れている理由の一つになっているとも言えるでしょう。
サイパンにおいて、大型カジノの営業再開はまだ未定ですが、リゾート地として、また観光地として財源を確保するためにも、現在オンラインカジノなどのネットカジノの合法化を検討しているようです。
サイパンと近隣国におけるカジノの法規制と文化
現在、サイパンの近隣リゾート地であるハワイでは、カジノを合法化するために、議論が進められています。
具体的には、ワイキキ近郊のカポレイ地区にある、ハワイ州政府が所有する土地に、カジノを建設する計画が進んでいるようです。
また、近隣の観光地、グアムには大規模なカジノはありませんが、日本人が好きなパチンコなどのギャンブルを許可しており、さらなる観光客の増加を狙っています。
そのほか、近隣国のオーストラリアでは、カジノが完全に合法化されており、多数の大規模カジノが運営されています。
このような近隣地域は、サイパンの観光にとってライバルであり、サイパンにおいてもカジノを再開させて、コロナウィルス以前の賑わいを取り戻したいところでしょう。
まとめ
今回は、サイパンのカジノやギャンブル事情、おすすめのカジノホテルを解説しました。
2014年にカジノが合法化されたサイパンでは、インペリアルパレスサイパンのような大型カジノが建設されましたが、コロナウイルスの影響で営業を停止しています。
ただし、インペリアルパレスサイパンは現在売却を検討中で、適切な買い手が見つかれば、カジノ業界の再活性化が期待されます。
また、サイパンにはリゾートホテルに併設されたカジノは存在しますが、その規模は比較的小さく、ギャンブルを本格的に楽しみたい方には少し物足りないかもしれません。しかし、これらのカジノは海外旅行中に気軽に楽しめるアクティビティとしては、ぴったりです。
日本でも人気のあるリゾート地の一つであるサイパンですが、カジノが復活するのか、またギャンブル産業がさらなる発展を迎えるのか、今後の動向にも注目していきましょう。