更新日:2020-07-15
ジョー・バイデン氏が現大統領のトランプ氏を抑え、優勢な支持率を見せ始めた矢先、さらなるサプライジングニュースが舞い込んできた。大統領選挙は、ブックメーカーのベッティングで人気なイベントだけに、最新ニュースには目が離せない。
(追記:2020/07/14, 2020年の大統領選挙の辞退を表明と、意思表明から2週間も経たないうちに、選挙の戦いから退くことを公表。)
アメリカ人ラッパーのカニエ・ウエスト氏 (Kanye West, 43)が2020年のアメリカ大統領選挙に出馬する意思をSNS上で表明した。2015年くらいから大統領選挙に、出馬したいという旨を語っていただけに、今回の出馬の意思表明は、各方面から注目を集めている。
We must now realize the promise of America by trusting God, unifying our vision and building our future. I am running for president of the United States ????????! #2020VISION
— ye (@kanyewest) July 5, 2020
そして、カニエ・ウエスト氏の意思表明を受け、テスラ・モーター社の創業者イーロン・マスク氏は全面的に出馬に対する支援をすることを伝えた。
You have my full support!
— Elon Musk (@elonmusk) July 5, 2020
そこで、2020年のアメリカ大統領選挙おけるサプライジングな出馬表明に対して、ブックメーカー関連企業がどのようなオッズを出しているか、ここで紹介する。
英国のオンラインオッズショッカー社によると、カニエ・ウエスト氏の当選のオッズは、1/50という数値を伝えている。これは、$10を賭けると、$510の配当が受け取れることを意味する。同社による各候補者の最新オッズからカニエ・ウエスト氏が当選することがどのように評価されているのか、以下で比較してみよう。
候補者 | オッズ |
ジョー・バイデン | 8/11 |
ドナルド・トランプ | 7/4 |
カニエ・ウエスト | 50/1 |
マイク・ペンス | 50/1 |
ヒラリー・クリントン | 66/1 |
上記の表のオッズが示す通り、現段階でのカニエ・ウエスト氏当選に対する予想は控えめと言えるだろう。ただし、2016年にドナルド・トランプ氏と僅差で敗れたヒラリー・クリントン氏よりも、優勢でありかなり健闘しているようである。若い世代やマイノリティーからも絶大な支持を得ているだけに、ラッパーが大統領となる日もあながちあり得なくもなさそうだ。
カニエ・ウエスト氏はラッパーとしてだけでなく、デザイナーとしても活躍しており、カニエ・ウエスト氏の自身のブランドYEEZYが人気をはくし、若い世代に相当な影響力を持っている。さらに、スポーツウェアブランドのアディダスや、カジュアルウェアブランドのGAPなどとコラボレーションを表明すると当該企業の株価が高騰するなど、経済界にも影響力の強さを見せている。仏ブランド、ルイヴィトンのデザイナー、バージル・アブロー氏とは古い付き合いとも知られている。
なお、カニエ・ウエスト氏はフォーブスマガジンの億万長者リストにランクインしており、同紙によると個人純資産は13億ドル(約1400億円)に上ると報道されている。
現段階ではオッズが50倍と劣勢ではあるが、人種差別で揺れ動く、アメリカそして世界の情勢を背景に、カニエ・ウエスト氏の出馬が今後の選挙にどのような推移を見せるかは要チェックである。今後、ベッティングファンは、世界の情勢に細心の注意をはらい、常に新しい情報を取り入れていくことが必要そうだ。